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最高の研修をするには、自己開示が重要だなって思った話
こんにちわ!
寒くなったり暑くなったりくしゃみが止まらなくなったり、とんでもない気温の変化を感じるこの季節ですが、そろそろ気温差が激しいことの例えとして「グランドラインにいるみたい」という言葉以外のボキャブラリーを覚えたいと思っているいっしーです。
今回は、「研修の効果を高めるために、積極的に自己開示をして行った方がいいな」と思った話をしたいと思います。
現在の職場では、インストラクターとして研修を担当していまして、期間として4年間ほど、1回あたりの研修参加人数が 3 ~ 20人とかなり振れ幅があるのですが、少なくとものべ500人以上ぐらいの方々の研修を担当させていただきました。
研修をするからには、会社としては参加者になにか学んでほしいことがあるわけで、その学んでほしいことを最大限学んでもらうようにするために、ぼくたちインストラクターは日々研修スキルを磨いています。
これまでの経験を通して、「最大限学んでもらえる研修」をするために、次の2つのことが重要だなーと気づきました。
❶ 自分の伝える力を100%に近づける
❷ 参加者の受け取る力を引き出す
❶ 自分の伝える力を100%に近づける
まずは、自分自身の伝える力を最大化する必要があります。
研修は「レストラン」のようなものだと思っていまして、料理人であるインストラクターは、おいしい料理を作る努力が必要です。
まずい料理だと、そもそも食べてもらえず、なにも吸収してもらえなくなっちゃいます。
「伝える力」は、「質問力」「言語による表現力」「非言語 (身振り手振り) による表現力」など、いくつかの要素に分けることができるのですが、そういったスキルを身につけ、研修中効果的に発揮することで、最高の料理ができます。
❷ 参加者の受け取る力を引き出す
研修は、インストラクターだけで作りあげるものではありません。参加者の協力が必須です。いくらこちらが最高の料理を提供しても、食べてもらえないとまったく消化されません。
たくさん消化してもらうには、参加者にちゃんと料理を食べてもらう必要があります。もう少しいうと、ぜんぶ食べてくれたら研修の効果は抜群だった、という状態になるわけですね。
ただ、これはいうほどかんたんなことではなく、かなり工夫が必要です。
おいしい料理を作るスキル、つまり「伝える力」というスキルは、シンプルに自分が努力すればいいだけなので、ひたすら場数をふみ、修正を加え続ければ向上させることができます。
しかし、受け取るかどうかは参加者側が決めることなので、自分だけでなんとかできる問題ではなかったりします。
「こっちは最高の料理を提供する。食べるかどうかは相手次第だし、食べないならもったいないことをしているのは相手なのだから、ぼくの知ったこっちゃない」
という考えもなくはないのですが、せっかく最高の料理を提供するならやっぱり残さず食べてもらって自分の力にして欲しいし、会社目線で考えても「コスト払って研修時間つくってるんだから、なんとか受け取ってもらえるように工夫してよ」っていうのが本音だと思います。
少なくとも「ちょっとでも食べたいと思ってもらう工夫」はちゃんとしておいた方がよくて、それがプロとしての仕事じゃないかなぁというのがぼくの考えです。
アプローチはいろいろありますが、そのひとつとして有効だと思うのが「自己開示」なんですね。これは、参加者に「このひととならもっと話してみたい!」と思ってもらうことが狙いです。
研修の効果は、参加者の参加度が上がるほど最大化していくと思っていまして、イメージでいうと意見が活発に飛び交っている感じです。
参加度を上げるには、参加したい、意見したいと思える雰囲気づくりが重要で、その鍵は信頼関係が握ります。
信頼できない相手に、正直な意見をしたいとはなかなか思えないし、参加したいという意欲も湧きにくいので。
信頼関係を築くには、インストラクター側が積極的に自己開示していくことが割と有効でして、Open mind で最近あった失敗や、本音を少しずつ打ち明けると、参加者もだんだん Open mind になってくれます。
結果として意見が活発化し、参加度が向上。提供した料理をあますことなく平らげてくれる、という状態になるわけです。
とくに、研修が1週間とか1ヶ月とか、長期にわたる場合、自己開示はその効果をどんどん発揮していくので、個人的にはかなりオススメできます。
というわけで
☑︎ 研修の効果を高めるには「伝える力を高めること」「参加者の受け取る力を引き出すこと」の2つが重要
☑︎ 伝える力は努力で向上する
☑︎ 受け取る力を高めるには、自己開示をして信頼関係を築く
☑︎ 研修期間が長くなるほど、自己開示の効果は高まる
研修が1日だけの場合、アイスブレイクを工夫するとか、他のアプローチが有効になることも多いです。
大事なのは、インストラクターとして最高の料理を提供すること、それをなるべく食べてもらう工夫をすることだと思っているので、個人的にはとくに後者の工夫を忘れないようにしていきたいなーと思います。
何かの参考になりましたら!
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