
中原仁の2024年ブラジル・ディスク大賞
J-WAVE「SAUDE! SAUDADE...」とe-magazine LATINAが共同主催、29回目を迎えたブラジリアン・ミュージックの年間アルバム・ベスト10「2024年ブラジル・ディスク大賞」の結果が発表になりました。
J-WAVE「SAUDE! SAUDADE...」HPに、一般投票BEST 10がジャケット写真、コメント付きで掲載されています。
音楽関係者投票BEST 10は、e-magazine LATINAに掲載されています。
それでは、e-magazine LATINAの関係者投票部門に唯一、29年連続参加(月刊ラティーナの時代から通算)の中原仁が選んだ、2024年のベスト10です。
★2024年ブラジル・ディスク大賞関係者投票 / 中原 仁のベスト10
1位 Liniker / Caju

一般投票9位。関係者投票1位。
「2021年ブラジル・ディスク大賞」関係者投票で1位に選ばれ、中原仁の2021年ブラジル・ディスク大賞でも3位に選んだファースト・ソロ・アルバム「Indigo Borboleta Anil」(注:それ以前はLiniker e os Caramelows名義)に続き、2作品連続で関係者1位の快挙! ブラジルでは「Premio Multishow」で年間ベスト・アルバム、MPB部門、年間ベスト・アーティストなど4冠に輝いた。
まさに気迫!入魂! まず、サブスク時代になって曲のサイズもアルバムのサイズも短くするのが一般的になってきた風潮に真っ向勝負、2分台の曲もあるが5分前後の曲が中心で7分を超える曲も複数あり、14曲で約70分、LPだったら2枚組のロングサイズなのだ。
いきなり空港での日本語のアナウンスで、70分の音楽の旅が始まる。
アマーロ・フレイタスが共作してピアノを弾き、アナヴィトーリアの2人が参加して歌う官能的なラヴソング。
アギダヴィ・ド・ジェージ(2位参照)のメンバーでもあるカイナン・ド・ジェージが参加し、ダブの要素もウッスラなアフロ・バイーア路線の曲。
バイアーナシステムと共演した曲(個人的にはハイライト・トラック)。
バイーア出身のメリーとデュエットしたサンバソウル。
前作を受け継ぐネオ・ソウル。
ポップ・パゴーヂ調の曲やブレーガ調の曲。
ルル・サントス(ギター)とドラァグクイーンのパブロ・ヴィッタールが参加したダンストラック。
トロッピキラズ(Tropkillaz)とコラボした現在進行形のダンストラックと続く。
長々と説明してきたが、前作よりも現在進行形アフロ・ブラジル音楽の多彩なリズムとサウンドに根ざした曲が増えたので、ダレ場も飽きさせることもなく、一気に聴ける。
そしてなんと言っても、浮力を備えた伸びやかなリニケルの歌声の説得力!これに尽きる。
2~3曲単位でさまざまな時代と音楽への旅を繰り広げる『Caju』の最後は、リニケルがカジューへの手紙を読む曲。自身の内面との対話を綴っているようにも聴ける。リニケルの偽らざる本心が歌詞を通じて浮かび上がるアルバムだ。
カジューは、誰だ?
2位 Aguidavi do Jêje / Aguidavi do Jêje

「Moacir de Todos Os Santos」が「2022年ブラジル・ディスク大賞」関係者投票1位に選ばれ、中原仁の2022年ブラジル・ディスク大賞でも2位に選んだ、レチエレス・レイチ&オルケストラ・フンピレズの打楽器隊メンバー、ルイジーニョ・ヂ・ジェージが、息子カイナン・ド・ジェージ(Kaina do Jeje。カエターノ・ヴェローゾのバンドにも参加)をはじめ、打楽器を教えてきた若者たち(10~20代)を集めて結成したグループ。バンド名のアギダヴィはアタバキを叩くスティック(棒)の呼び名で、原材料はグアバの木であることが多いという。録音はカンドンブレのテヘイロで行なった。
フンピレズや、そのバンドの同僚である打楽器マエストロ、ガビ・ゲヂスをオロドゥン(ネギーニョ・ド・サンバ)に例えれば、ルイジーニョ・ヂ・ジェージはチンバラーダ(カルリーニョス・ブラウン)。そんな違いがある(楽曲のテンポも含め)、と書けば、分かりやすいかも。
ほとんどの作曲はルイジーニョが中心になって行なっている。しかも共作者の中に「Tumba Tá」のマガリ(Magary Lord)、ダイヤ改造パーカッションの創作者ペウ・メウハイ(Peu Meurray)といった、以前から個人的に注目してきた才人がいるのが嬉しい。
ルイジーニョがアコギを引く曲も多く、その響きが効果的。ビリンバウの演奏から始まる、アンゴラのカポエイラがテーマの「Violao de cabeca」にはジルベルト・ジルがゲスト参加。自分のアルバムよりも若々しく聞こえるジルの快調な歌声を盛り立てるリズム・アンサンブルが、とても鮮やかで刺激的だ。
カンドンブレのルーツをしっかり踏まえながら多彩な音楽の要素を取り入れた、ポップでオープン・マインドで斬新な音楽性が全開。テンポ・アップしたアッパーなリズム・アンサンブルを展開するグループが、フンピレズ以降のアフロ・バイーア音楽のネクストレベルを体現したアルバムだ。
総評に "アフロ・バイーアの傑作が多かったことが2024年の最大の特徴" と書いたので以下、補足。

これはルイジーニョ・ヂ・ジェージ、マルセロ・ガルテル(キーボード)、シルヴィオ・フラーガ(ギター)のRocinanteレーベル三人衆が組んだユニット、モコファイア(Mocofaia)のアルバム(2024年10月30日リリース)。
スカッと突き抜けた音で、アフロ・バイーアの音楽に馴染みのない人でも聴きやすい。

オルケストラ・フンピレズの打楽器隊長、大ベテランの匠、ガビ・ゲヂスも2024年、プラダフン(Pradarrum)と名乗るプロジェクトでリーダー作「Matriarcas」をリリースした。これも聴きごたえ十分!
10位に続く、、、、
3位 Dora Morelenbaum / Pique

一般投票4位。関係者投票2位。
「2022年ブラジル・ディスク大賞」1位、中原仁の2022年ブラジル・ディスク大賞でも1位に選んだバーラ・デゼージョのメンバーで、ジャキス&パウラ・モレレンバウムの愛娘、ドラのファースト・フル・アルバム。
このアルバムについては中原仁のCOTIDIANOに紹介文を書いたのでご参照ください。
2024年の来日時、J-WAVE「サウージ!サウダージ」にゲスト出演した時の写真とコメントはこちら(10月13日放送)。
4位 Bruno Berle / No Reino dos Afetos 2

一般投票6位。関係者投票6位。
アラゴアス州マセイオ出身、サンパウロ在住、31歳のシンガー・ソングライターが、共同制作者のバタータ・ボーイ(20代前半)と一緒に初来日、出演した「FESTIVAL de FRUE 2024」でのライヴが素晴らしかった。J-WAVEのスタジオでキーボードを弾きながら歌ったときも、窓(六本木ヒルズ33階)の外に迫る夕闇と、ブルーノの曲と歌声がとても快くマッチしていた。聴き手それぞれに風景(心象風景も含む)を想起させるマジカルな力を備えた音楽だ。
オリジナル曲がほとんどだが、ドメニコ・ランセロッチの『Raio』(中原仁の2021年ブラジル・ディスク大賞8位)収録曲「Margem do Céu」(ドメニコとブルーノ・ヂ・ルーロ共作)をカヴァー、、、、というか、オリジナル録音のテンポを上げたサンプリング?引用?も行なっていて、しかも曲のところどころに往年のキャラメル・ママっぽい響きもあって面白かった。
来日時、J-WAVE「サウージ!サウダージ」にゲスト出演した時の写真とコメントはこちら(12月22日放送)。
5位 Jota.pê / Se o Meu Peito Fosse o Mundo

関係者投票3位。
ジャヴァン、レニーニなどの音楽DNAを受け継ぐ、新世代のシンガー・ソングライター/ギタリスト。本名João Paulo Gomes da Silva。バイーア~北東部を基軸にUSAブラック・ミュージックにも呼応するアフロ・ブラジリアンMPBだが、自身は北東部ではなく、サンパウロ州オザスコ出身だ。
歌声がとても魅力的。静かな発声、抑えた語り口で歌う声は気品にあふれ、穏やかな説得力がある。曲づくりも巧みで聴かせどころが満載。レニーニの息子ジョアン・カヴァルカンチと共作した曲、シェニア・フランサ、ジルソンズと共演した曲もある。
現代のMPBの秀作。ブラジルでも2024年を代表するアルバムに挙げられている。
Grammy Latinoで「Melhor album de música popular brasileira/música afro portuguesa brasileira(MPB/ポアフロ・ポルトガル・ブラジル音楽最優秀アルバム」と「Melhor album de engenharia de gravação(最優秀エンジニアリング・アルバム)」を受賞。アフリカ系ブラジル人の自覚と誇りをこめたメッセージ・ソング「Ouro Marron」は「Melhor canção em lingua portuguesa(ポルトガル語最優秀曲)」の3部門で受賞した。
6位 Zé Manoel / CORAL

関係者投票4位。
ペルナンブーコ州ペトロリーナ出身のシンガー・ソングライター/ピアニスト。これまでに3タイトル、日本盤CDがリリースされてきた。
語りかけるような落ち着いた歌声と、歌に寄り添うピアノの響きが、ゼ・マノエウの最大の魅力。デビュー以来、一貫してアフリカ系ブラジル人のアイデンティティーに根差した音楽を追求しているが、押し付けがましさは全くなく、彼の音楽にはつねに思索者の穏やかな表情がある。
ジョニー・アルフに捧げた曲、イジェシャー+アフロビート+ファンク、リニケルと共作したラヴソング、ブルーノ・カピナンと共作したネオ・ソウル調の曲など粒揃い。
個人的に最も心打たれた曲は、ルエジ・ルナとデュエットした「Malaika」。タンザニアのフォルクローレのポルトガル語ヴァージョンで、日本でも渡辺貞夫が録音。70年代の中頃、ライヴの時にみんなで一緒に歌おうと貞夫さんが声をかけて客席が大合唱し、「ピットイン」のスケジュールが載ったフライヤーに歌詞(原語)が掲載された。
7位 Os Garotin / Os Garotin de São Gonçalo

関係者投票9位。
ネオ・ソウルの新星ヴォーカル・トリオ、オス・ガロチンのデビューアルバム。タイトルに出てくるサン・ゴンサーロは、グアナバラ湾を挟んだリオの対岸、ニテロイ市に隣接した都市だ。
メンバーは、Anchietx (Lucas Anchieta)、Cupertino (Victor Cupertino) 、Leo Guima (Leonardo Guimarães) 。2024年1月、カエターノ・ヴェローゾをゲストに迎えたシングル「Nossa Resenha」をリリース。聴いて、イイじゃん、何者だ?と気になっていたら、このファースト・フル・アルバムをリリースした。
3人のコーラスワークを聴いていると、時に90年代のR&Bヴォーカル・グループがよぎる瞬間もある。ネオ・ソウルと言ったが、現代版バンダ・ブラック・リオなサウンドの曲から始まって、サンバソウル、ファンク、ヒップホップまで、ブラジリダーヂを発揮しつつ多彩に展開。個々のキャラも立ってる。
Grammy Latinoで「Melhor interpretação urbana em lingua portuguesa(ポルトガル語の最優秀アーバン音楽)」を受賞した。
2024年ブラジル音楽の新人賞に推したい。
8位 Moreno Veloso / Mundo Paralelo

中原仁の2014年ブラジル・ディスク大賞で1位に推した『Coisa Boa』から10年ぶりの新作、、、、実はこの2作品の間に、ギターの弾き語りで録音し、USAのアート・ギャラリーのレーベルからCDでリリースされた『Every Single Night』(2020年)がある。これはサブスクでは聴けない。
+2の盟友だったドメニコ・ランセロッチとカシンをはじめ、ペドロ・サー、ステファン・サン・フアン、アルベルト・コンチネンチーノ、マルセロ・コスタ、ジャキス・モレレンバウム、といった新旧の仲間たちが参加し、ベーシックにはバイーアのサンバ色が濃い。子供達のために作った曲もある。
ハイライト曲は自作のサンバ・ヂ・ホーダ「A Donzela se Casou」。モレーノが皿をナイフでこすりながらリズムをとって歌い、父カエターノ、叔母マリア・ベターニア、弟ゼカとトン、家族が勢揃いして歌い、ヴェローゾ家のホーム、サント・アマロへと誘う。パーカッションはカイナン・ド・ジェージ(2位参照)。
静かで内面的な広がりを備えたアフロ・バイーアのリズム。+2の時代からの特徴であるヒネリを効かせた音響。2人の子供の父の穏やかな表情。50代を迎えたモレーノ・ヴェローゾの音楽家としての、そして一人の人間としての深化がハッキリと聴きとれる。何度も繰り返し聴いているうちにジワジワと染み込んでくる、潤いのあるアルバムだ。

もう1タイトル、2024年にリリースされたモレーノのミニ・アルバムを。バイーア生まれのシェフ、モレーナ・レイチがブラジルの食材を活かしたレシピブック「Sons & Sabores」とコラボして、食材や料理の名前が歌詞の中に出てくるブラジルの名曲を5曲、歌った。サブスクに公開、楽しく聴けます。

MORENO VELOSO SOLO IN TOKYO
ARTENIA原盤。
2008年、ギターとパンデイロを演奏して歌ったソロライヴ、2011年発売。
CDは残り数10枚で完売です→AMAZON
サブスクでも聴けます。
9位 Pedro Miranda / Atlantica Senhora

ラパから羽ばたいた21世紀のサンバ新世代、、、を卒業、スケールアップしたペドロ・ミランダ。「Samba Original」を中原仁の2016年ブラジル・ディスク大賞で7位、「Da Gávea pro Mundo」を中原仁の2021年ブラジル・ディスク大賞で7位に選んだのに続き、3作品連続でベストテンに入れた。
ペドロはコロナ禍の時期から、ギターの弾き語りによるフリーライヴをガヴェア近くの公園で行なってきた。そこはマタ・アトランチカ(大西洋岸森林)のエリア。母なるマタ・アトランチカに敬意をこめたアルバム・タイトルであり、ジャケット写真だ。
ペドロがハイスクール時代に参加していた学生劇団サークルの音楽の先生が、モレーノ・ヴェローゾとドメニコ・ランセロッチで、ペドロのパンデイロの師匠もモレーノだったという。
「Tanto pro Sonhar」はドメニコとの共作・共演。アフロ・バイーア調の曲、トリオ・エレトリコ風の曲、ショッチのリズムに乗った曲など、サンバにとどまらない多彩なレパートリーで、シコ・ブアルキの名曲「Futuros Amanrtes」(歌詞も最高に素敵。拙著「ブラジリアン・ミュージック200」で紹介しました)、カエターノの名曲「Flor do Cerrado」も歌う。
音楽家として新たな次元に踏み込んだことが聴きとれるアルバムだ。
8位 meets 9位な曲を。
「アトランチカ・セニョーラ」な空間でのペドロ・ミランダのソロ・ライヴにゲスト参加したモレーノ・ヴェローゾ。未発表曲とクレジットされているが、曲は「A Donzela Se Casou」
10位 Grupo Ofa / Ìyá Àgbá Sirê - O Poder do Sagrado Feminino

2位に続いて、カンドンブレに基づくアフロ・ブラジル音楽の秀作。
中原仁の2019年ブラジル・ディスク大賞の5位に選んだ「Obatalá - uma Homenagem a Mãe Carmen」に続く、バイーアのグルーポ・オファーの新作で、オファーのメンバーはジャケットに写っているルシアーナ・バラウナ(Luciana Barauna:歌)、ヨマール・アソギバ(Yomar Asogba:歌、パーカッション)、イウリ・パッソス(Iuri Passo:歌、パーカッション)の3人。オルケストラ・フンピレズのパーカッション奏者でもあるイウリ・パッソスが、前作に続いて才人アレー・シケイラと共同プロデュースしている。
アルバム・タイトルの「イヤー・アギバ」の意味は「老婆」。「オ・ポデール・ド・サグラード・フェミニーノ」は「聖なる女性の力」。
収録曲のほとんどが、3人がアダプトした伝承曲。3人の本拠地、ガントアのカンドンブレのテヘイロで歌い継がれてきた曲だろう。
前作に続いて豪華ゲストが参加している。バコ・エシュー・ド・ブルース、ルエジ・ルナ、シェニア・フランサ、マルガレッチ・メネーゼス文化大臣、ホベルト・メンデスといったアフロ・バイーア勢から、ミルトン・ナシメント、ヴァネッサ・モレーノ、ファビア―ナ・コッツァ、ヴァネッサ・ヂ・マタ、マイアナ、そしてガン闘病中のプレタ・ジルなど。
前作同様、ピュアでディープ、スピリチュアルなカンドンブレの音楽だが、民俗音楽ではなくポピュラー音楽として聴ける。
【特別賞】 Erasmo Carlos / Erasmo Esteves

関係者投票8位。
ベストテンからは外したが、e-magazine LATINAの投票の総評に "故エラズモ・カルロスの「Erasmo Esteves」に特別賞を" とコメントした。 2022年11月、81歳で他界したエラズモが、新作の録音に向けて作詞作曲など準備を進めていた曲を息子がアーカイヴ。未完成だった楽曲は、さまざまな音楽家が補作詞、補作曲して完成させ、フーベル、エミシーダ、チン・ベルナルデス、フッソ・パサプッソ、シェニア・フランサといった、エラズモの子供~孫世代の豪華メンバーが歌った。エラズモの音楽の遺産が次世代に受け継がれていることを実感できる、スペシャルな企画アルバムだ。生前のエラズモの歌声が聴けるデュエット曲もある。
フーベルが歌い、エミシーダがラップする「Erasmo Esteves (Tijuca Maluca) 」(ホベルトのホームタウン、リオのチジュッカ地区を歌った、自叙伝と呼べる曲)をはじめ、ファンキーなサンバソウルから、ジョーヴェン・グアルダなロック、ロマンチックなソウル・バラードまで、初公開の新曲は粒揃いでカッコいい。
e-magazine LATINAの連載「中原仁の勝手にライナーノーツ」2025年1月8日公開分で、このアルバムを紹介します。
まとめ
僕が選んだ10タイトルのうち、6タイトルが関係者投票のベスト10にランクインしているので、21名の選者の中では平均的なセレクションかもしれない。
手前味噌な方向に話を持っていけば、関係者投票のランキングが、2010年代の前中期は "小利口で小器用な音楽家" がもてはやされていたのに対し、近年、とくに今年はアフロ・ブラジルをルーツとする音楽が優位になっているのが嬉しい。ブラジル音楽シーンの現況を見れば当然のことだが。
僕がずっと推しているアフロ・バイーアの音楽(今年の2位、10位)の浸透度は、まだまだ弱いので、引き続き力を入れてプッシュしていきます。
それと、2022年のバーラ・デゼージョ、2023年のアナ・フランゴ・エレトリコが代表する、今年で言えばブルーノ・ベルリ、ジョタ・ペー、オス・ガロチンといった、 "小利口で小器用ではない、楽しくクリエイティヴで吹っ切れた、ブラジル新世代" の躍進に、これからも期待してます。
【追記】
「SAUDE! SAUDADE..CARNAVAL2015」で "歌う司会者" をつとめる、カンタス村田こと村田匠の「2024年ブラジル・ディスク大賞」コメントつき。今年もカンタスとは10枚中5枚、選盤がカブった。
中原仁のCOTIDIANO内カテゴリー「中原仁のブラジル・ディスク大賞」
2008年〜2024年のベストテンをまとめ読みできます

J-WAVE SAUDE!SAUDADE...CARNAVAL2025
2025/2/11 @渋谷クラブクアトロ
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