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第22回書き出し祭り ジンパパ感想


はじめに

まずは謝罪から

 最初に謝罪を。第22回が始まったというのに。私、前回の「第二十一回書き出し祭り ジンパパ感想」が終わってません。ぜんっぜん、終わってません。めっちゃ、残ってます。ごめんなさい。感想募集して、それに応えて応募していただいたのに。その感想を書けて無い作品が沢山……。大変申し訳ありません。

 ……というような状況なので、今回(第22回)は感想の募集は無しです。ですが、感想は書きたい(なんという我が儘)。それもできれば開催期間中に(厚顔無恥も甚だしい)。というわけで、募集はしませんし、ジンパパセレクトになっちゃいますが、「第22回書き出し祭り ジンパパ感想」をこちらで公開していきたいと思います。

書き出し祭りについて

 「書き出し祭り」って何? って方は、書き出し祭り事務局の企画概要か、こちらの事務局ポストをご覧ください。

 要するに。「プロ・アマ混合の100名による匿名投稿で、書き出し4000字の優劣を競うお祭り」です。

ジンパパも参加中

 これまでの戦績はだいたい、こんな感じです。

ジンパパりざるちょ

 会場順位平均12.9位(25名中)、総合順位平均45.8位(100名中)。要するに、真ん中あたりでうろちょろしていて、会場3位以内などの優秀な成績を取ったことがない、かなり凡庸な成績です。なので、私の感想については、重く受け止めず、あくまで素人の個人的感想と受け流していただければ幸いです。
 あと、懲りもせず、今回も参加させていただいてます。第四会場にいます。ですので、以降のジンパパ感想を読み進めたいって方は、X(旧Twitter)に、「第四会場から読もうかなぁ」「第四会場が気になるなぁ」「第四会場すげぇ作品沢山あるな!」などと、軽々に呟いてくださいね。
 この条件を満たした方のみ、続きをご覧になれますw(冗談です)

 さて。2024年08月31日の原稿提出締め切りと同時に、公式からタイトルとあらすじが公開されました。
・公式より公開されたタイトル一覧

・公式より公開されたあらすじ一覧(第一会場)

・公式より公開されたあらすじ一覧(第二会場)

・公式より公開されたあらすじ一覧(第三会場)

・公式より公開されたあらすじ一覧(第四会場)

 これらを元に、タイあら感想から行ってみます。タイあら感想は出来れば全作品行きたいと思ってますが、本文の全感想は到底できる気がしないので、出来るところまでで、ご容赦ください。



第22回書き出し祭り 第一会場

月猫ゆめや(@selene_cat)さん
から、お借りしました


22-1-1.東京因習村大学

【タイあら感想】
 「研究室」、「卒論」という共感しやすい題材に、「因習村」をブレンドしたところが良いですね。題材の勝利。それを余すところなく伝えるタイトルとあらすじ。後は、どんな「因習」がどんな風に主人公を振り回してくるのかに期待です。
 題材のチョイスに、すごく本庄さん味を感じます。(違ってたら、ゴメンナサイ)

22-1-2.伝説の偽聖女様

【タイあら感想】
 突然言い渡される「聖女」宣告。これまでの魔法薬の研究は頓挫、辺境住まいから一転帝都で暮らす事になった上、皇太子との婚約までさせられて。
 我慢を強いられること二年半。にも関わらず、異世界から「本物の聖女」を召喚したからと、一方的に婚約破棄。
 ふざけんな、ですよね。どんな形のざまぁ展開になるのか、でも書き出し祭りですし、それがどこまで感じられる一話になるのか、楽しみです。

22-1-3.当て馬だと気づいた転生令嬢は原作通りに追放されたいのに溺愛されてます

【タイあら感想】
 「三度の飯より薬学の研究が好き」な侯爵令嬢。私が好きなタイプのキャラクターかも。
 そして、ゲームシナリオを回避しようと悪戦苦闘するのではなく、ゲームシナリオ通りに追放されたいのに、何故かそうはならない展開にヤキモキする主人公ってのが目新しいですね。楽しみです。

22-1-4.ゾンビを食べよう!

【タイあら感想】
 めっちゃ勢いで押してくるあらすじ(笑)
 ゾンビと言えど、元はヒト。カニバリズムにはならないの? って、思っちゃうもんだから、「ハッピーカーニバル★☆」をつい、空目しちゃいそうになります。
 果たして「ハッピー」なのか。執拗に繰り返される「ハッピー」という単語に、恐らくシニカルな(だけどコミカルな)エンタメ作品なんだろうなって印象をもちました。
 本文が楽しみです。

22-1-5.天使のためのエチュード

【タイあら感想】
 評価者が求める「正解」を弾くことには長けているものの、自らは演奏を楽しめずにいる天才ピアニストの主人公に訪れた転機。
 主人公が心から演奏を楽しむには、これまでの演奏スタイルを捨てて、自分を押し殺さない必要があり、そんな悩みを抱える主人公が指揮者の女の子との出会いをきっかけに変わっていく。そんな物語。
「がっかりはさせないよ。私がいるからね」
 ふむ、ふむ。強い牽引力を感じさせる一言が良い感じです。
 気になるのは「エチュード」。「ロンド」や「ワルツ」あたりなら、スルーしたかもしれませんが、「エチュード」。「天使」は指揮者の女の子のことでしょうか。彼女に捧げる練習曲というあたりに、疑問符が浮かびます。きっと、ここ、物語の大事なフックに違いない。

22-1-6.ヨロイマとカシオ

【タイあら感想】
 敢えて情報を小出しにしてるって印象のタイトルとあらすじですね。加えてジャンルも不明。と言うことは、その隠された情報にこそ、この作品の鍵があるわけで。
 ヨロイマ……とても不思議なネーミングです。アナグラムも色々考察してみましたが、解き明かせませんでした。
 一方のカシオ。計算機の老舗メーカーCASIOを連想させるため、ふたりともAIなんじゃないかな。SFなんじゃないかな、って想像しましたが、果たして。本文を待ちたいと思います。

22-1-7.星ノ海ヨリ敵来タル!! 全種族全人類総動員大反抗作戦!!!!

【タイあら感想】
ハイファンとSFの融合って、大好物です。「燃える船」「鉄機兵」っていう、ハイファンサイド視点で見たSF兵器のネーミングからして、垂涎ものです。
 そんなオーバーテクノロジーに、果敢に挑む、ファンタジーサイド。熱い、熱い。
 しかも、主人公はかつて星間宇宙船の乗員だった側の末裔。単なる二極対立でないあたりも良いですね。これ、絶対、面白い。

22-1-8.お婆ちゃん先生の言う通り お山には狐も狸も鬼も巫女も魔法少女もいる

【タイあら感想】
 和風ファンタジーテイスト溢れる妖(あやかし)物に、しれっと混ざる「魔法少女」の文字。
 これがあるだけで、俄然、本編への期待が高まります。一話で語られるであろう、お婆ちゃん先生の見た目と実力のギャップのほどに注目必至(のじゃロリ期待!)。楽しみです。

22-1-9.サモナーさんはなんか変

【タイあら感想】
 サモナー「さん」。端的に読者に向けて親近感を誘うテクニックが良いですね。そんなサモナーさんが「なんか変」。「キメラな外見に変身」とありますから、召喚(サモン)した「物」とおかしな融合しちゃうんでしょうね。
 どんな「物」とどんな「形」で融合しちゃうのか。そこがこの作品の最大の魅力となるんでしょう。だから、あらすじでは明かさない。楽しみに本文公開を待ちたいと思います。

22-1-10.宵闇に茅蜩が囀らなければ

【タイあら感想】
 「茅蜩」が読めず、ググりました。ひぐらし。ひぐらしか! あの、盛夏の夕方に、夏の終わり頃にカナカナカナカナって鳴く、あのひぐらし。私、ひぐらしの漢字は、てっきり「日暮」だと思ってました(まぁ、語源はそうなのかもですが)。「蜩」一文字でも「せみ」または「ひぐらし」。「蝉」と違って、「蜩」と書いたら、基本「ひぐらし」を指す。なるほど。ジンパパ、覚えた。
 意味深なタイトル。月明かりもない暗がりに、ひぐらしがさえずる。あぁ、そんな事さえしなければ良いものを……ってことですよね。このタイトル。
 ひぐらしに喩えられているのは、亡くなった母なのか、主人公なのか、それともレンタル彼女なのか。
 死を独特の視点で捉え、そこから生を見つめ直すような、そんな作品なのでしょうか。気になります。

22-1-11.青の侵略者の懺悔

【タイあら感想】
 あらすじの前半と後半の印象のギャップが凄い。
 夏祭りというガジェットが良い味を出してる若い女の子の三角関係の悩み。そこから一転、「世界連邦政府の役人」に「即連行」。
 主人公も「え? なにごと?」ですが、私も「え? なにごと?」です(笑)。
 ミヒャエル・エンデみたいな童話作品なのかなって予想。

22-1-12.こちら警視庁異星人捜査課

【タイあら感想】
 隣人が異星人かもしれない、そんな世界線の日本。良いですね。事件と思えた事象が事件性の無いものだったり、逆に事件性は無いと思えた些細な物事に重篤な犯罪が隠れていたり。
 現代日本では異国人とでさえ、文化の違いによる軋轢の絶えない昨今ですが、ましてや異星人ともなると……。文化の違いどころか、生態も形態も異なるわけで。
 どんな展開が待っているのか、若手の刑事と古参の刑事のバディ物としても楽しめそうです。

22-1-13.小雨、決行

【タイあら感想】
 不穏な雰囲気を感じさせるあらすじです。兄の死因が伏せられていること、弟がその死に悩んでいることが、シリアスな重い空気を作っています。兄の死因が自死のようで、弟は希死念慮に駆られているように感じるからでしょうか。
 そんな彼に寄り添うスクールカウンセラー。彼女は、他の大人たちとは違い、兄を忘れさせようなどとはせず、しっかりと彼に寄り添ってくれます。そんな姿勢に彼も心を開きます。
 彼女は、兄と特別な関係だったのではないでしょうか? 大切な人を失った者同士。だから、共感するものがあったのでは? そんな風に予想しました。
 そして、タイトルにある「決行」。何を二人で決行するのでしょうか。そこに一抹の不安を覚えますが、これは作者様の仕掛けたミスディレクションでしょうかね(だと良いなぁ)。

22-1-14.偽アポリナリアの書

【タイあら感想】
 作り込まれた世界観と緻密に配されたキャラクターと垣間見える物語を拝見するに、作者様は既に先を見通し、物語の展開から結末まできっちりプロットを起こしておられるような、そんな印象を受けるあらすじです。
 「偽」の『アポリナリアの書』を所有していただけで、殺されたり、追われたりしています。一体全体、そこにはどんな秘密が隠されているのか。そして、対をなすのであろう「真」の『アポリナリアの書』は、どこに存在するのでしょう? そこにはもっと危険な秘密が隠されている?
 何処となく「黙示録」を意味する「アポカリプス」を連想させるワードなので、とんでもなく危険な代物なんじゃなかろうかと勘ぐってしまいます。
 一方で、主人公とオートマトンの少年の逃避行(のつもりが、物語の核心へと近づくステップになっているのでしょう)は、なんだか面白そうです。
 大掛かりな仕掛け溢れる設定ですが、書き出し四千字では、その展開のどこまでが語られるのか、そんなところにも興味があります。

22-1-15.にゃんにゃんにゃんこの世界征服日記

【タイあら感想】
 にゃんこ、世界征服、頑張れ!
 そして、にゃんにゃんにゃんと楽しませておくれ!

22-1-16.転生モブ令嬢にシナリオ大改変されたせいでヒロインの私はハードモードになりました

【タイあら感想】
 転生者がいっぱい居る! ヒロインポジションにあぐらをかいていたら、悪役令嬢も転生者、なんなら、ヒロインポジションを鮮やかに奪ってみせたモブ令嬢も恐らくは転生者。
 置かれた立場もハードモードだけれども、敵対する相手もまた、ゲームのシナリオを知り尽くした転生者ってところが、さらにハードモード。
 こりゃ、滅茶苦茶ピンチですね。どうなるの? そう思いつつ、あらすじを読んでいて、あらすじの最後に「果たしてどうなってしまうのか?」って書いてあって笑いました。いや、ホント、どうなるの?
 取り敢えず、一話の最後にヒロインと悪役令嬢が手を組むところで引き、かな。気になるのはその先、その先!
 この作品、黒星★チーコさんだと予想。違ってたらゴメンナサイ。

22-1-17.我儘姫は猫さまを拾ってから大変です!

【タイあら感想】
 わかります。わかりますよ。ジンパパ、わかっちゃいましたよ。誰にも手がつけられない我儘放題な姫様も、そんな姫様の我儘さえも軽々とあしらっちゃう猫さまも。どちらも、どこか憎めない可愛らしいキャラクター造形になってる作品でしょう、これ。
 わかっちゃいましたよ。面白いやつです、絶対に。

22-1-18.石油王に見初められまして

【タイあら感想】
 「石油王の嫁」ってだけで、相当なパワーワードですし、ネット上では既にミーム化してますよね。そんなキラーワードで始まっておいて、
「三時の方向、敵接近!」
 え……。もはや、宇宙猫と化したジンパパがそこに居ましたよ。今回、アクロバティックな作品(一話のフックがデカい作品)、めっちゃ多いですね。
 このフットワークの良さ、学ぶところ沢山ありそうです。本文公開を楽しみにしています。

22-1-19.悪魔

【タイあら感想】
 転校先の学校には「悪魔」が居るという噂。「ホンモノの悪魔」なのか、まるで「悪魔のような人間」という比喩なのか(なんとなく、前者?)。
 そして、どんな言動が故に「悪魔」認定されちゃうのか。
 連休明けの学校で、それを友人に話したために、一体何が起きてしまうのか、気になって、気になって、夜しか寝られません! これ、下手したら、悪魔、最後の一行一台詞だったりしませんかね? なにしろ、書き出しなので。
 あと、思い切ったタイトルながら、エゴサが難しそうで、それがちょっと心配です。

22-1-20.没落令嬢と下僕で禁断のスローライフを

【タイあら感想】
 ギャンブルで身を持ち崩しちゃうの凄いな。そんな放蕩家族のせいで没落し、田舎暮らしを余儀なくされた主人公。

実家を処分した後、荒れ果てた家にたどり着いたエミリアは新生活をスタートさせるが、今までの道理が通じず、ないもの尽くしの毎日に戸惑うばかり。おまけに若い男と二人きりで一つ屋根の下に暮らせば何も起こらないはずはなく……
これは、スローライフを送るまでに七転八倒しつつ、女主人と男下僕の禁断の恋を綴ったお話。

22-1-20.「没落令嬢と下僕で禁断のスローライフを」あらすじより

 つい、引用しちゃった。さらに傍点代わりに、太字にしちゃった。
 若い下僕と一つ屋根の下で暮らして、いったい何が起きると言うのでしょう???
 エチチなやつでしょうか?
 (*ノェノ)キャー って言いつつ、指の隙間からしっかりと本文読ませてもらいます!

22-1-21.死にゆくものより、最期の復讐《テイコウ》を。

【タイあら感想】
 日記という形式を用いた二人称小説ですね。
 イジメを題材として、自死の前に自分を虐めたあなたに向けて、遺言としてしたためた復讐。
 「復讐」を「テイコウ」と読ませているところに、これまで抵抗出来なかった事への後悔の念が滲んでいるようで、グッと胸にきますね。

22-1-22.生贄令息が死んでしまいそうなので、私が死ぬことにしました

【タイあら感想】
 何かの鎮めの「贄」にされそうな息子の身代わりになった親(父親か、母親かはタイあらだけでは不明)が、死後体験ではなく、何者かに夢の中に捉えられている? 情報が少なく、まだどんな展開のお話になるのかはわかりませんが、そんな風に感じました。

22-1-23.緋翼炎理のブレイブバード

【タイあら感想】
 あ、これ、カッコいい。片翼の天使が、ジェット推進のような機構のバックパックを背負った少年の力を借りて再び空へと飛び、竜を退治するってことでしょう?

「少年、私の羽になってくれないか?」

22-1-23.「緋翼炎理のブレイブバード」あらすじより

 こういう台詞、たまりません。好物です。
 台詞がカッコいいのは勿論ですが、状況説明、キャラクター説明、置かれた状況とそこにもたらされた変化など、作品の見所が凝縮された、素敵なあらすじだと思います。
 俄然、本編への期待が高まります。タイあら時点での第一会場のマイ一位は、こちらの作品です。

22-1-24.越すに越されぬアタカとは〜あるいは時計師が竜を討ち滅ぼすまで〜

【タイあら感想】
 執筆時BGMを公開するというのも斬新ですが、あらすじに書かれているのがそれのみというのも斬新すぎますwww
 七五調の語りになってる作品なのかなぁ。

22-1-25.凡ては過去の積み重ね

【タイあら感想】
 なんと。第一会場だけで三作目の猫さま。しかも、三味線に猫ってwww
 お代、払います。払います。投げ銭します。面白そうです。楽しみにしています。



第22回書き出し祭り 第二会場

月猫ゆめや(@selene_cat)さんから、お借りしました


22-2-1.世界を救った勇者パーティは廃棄処分となりました

【タイあら感想】
 大厄竜を倒し、大陸に安寧をもたらした勇者パーティに密かに下された暗殺命令。
 大厄竜を打ち倒す程の実力者である勇者パーティには、睡眠薬入りの料理程度じゃ効果はなく、暗殺を目論む騎士団も殺気だだ漏れなんじゃ、不意をつくことなんて出来そうにないですね(あくまで予想)。
 ただ、なぜ上流貴族たちは勇者パーティの暗殺を目論んだのかが、気になります。また、それを王は知っているのか、黙認しているのか、それとも全く知らず、上流貴族たちによる独断行動なのか、その辺も気になります。一話目では、その当たりはさすがに明らかにならないかなぁ。

22-2-2.無職最強伝説〜現代社会に冒険という生き方が増えたなら〜

【タイあら感想】

『魔法が使えるようになったけど何か質問ある?』
『ドラゴンステーキうま過ぎ(笑)』
『俺の庭がダンジョンになったから冒険者求ム』

22-2-2.「無職最強伝説〜現代社会に冒険という生き方が増えたなら〜」あらすじより

 現代SNS文化を色濃く感じさせてくれる、良い感じの演出です。
 そんな背景の中、主人公は自分の適性がわからず悩んでいます。剣も駄目、魔法も駄目。精密適正検査をハローワークで受けるも、その結果……【無職】。
 なれど、【無職】が故のチート能力を発揮するらしい。
 まさに、転生しない転生もの。むしろ、異世界がこっち来いw これは楽しみ!

22-2-3.少子化対策はセクシーに

【タイあら感想】
 時事問題を取り込んだ面白いテーマです。でも、そのアプローチは、リアル指向ではなく、娯楽に全振りしてそうです。
 はてさて、一人の青年がもたらした『異次元の少子化対策』とは、どんなものなんでしょう?
 「オレの嫁」にAI絡めてヴァーチャルに拡張して、ヴァーチャルな子作り(///)の結果生まれる「オレの息子」「オレの娘」計画だったりするんでしょうか?
 もし、二次元の推しキャラとそんなセクスィ~な関係になれるんだったら、ジンパパ、めっちゃ経済まわして励みますぞ!(←欲望ダダ漏れ)

22-2-4.僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました

【タイあら感想】
 ハイファンBLですね。ファンタジーって、何故だか、美形揃いな世界ですから、どんなカプも絵になる世界だと思います。
 BLというジャンルに明るくはないのですが、圧倒的俺様気質なディルクと恋に臆病で鈍感で女子力高くて妹呼ばわりされちゃうエリオットって組み合わせは、どちらかと言うとソフトBLって感じがします。その上で、明確にBL作品だと紹介しているあらすじなので、苦手な人の事故に配慮されていて、あぁ、作者様は、心底ジャンル愛に溢れておられると、感銘を受けました。
 また、ロマンスだけでなく、ハーブティーと刺繍に何やら謎要素があるってのもポイント高いです。
 「そこからしか得られない栄養素がある」、と理解しつつも、普段好んで読まないジャンルですが、そんな私でも楽しめそうな予感がします。

22-2-5.極限異形大戦―この物語に『主人公』はまだいない

【タイあら感想】
 勝者に与えられる褒美が「主人公」ってところが、面白いですね。結果的に「勝者が主人公となる」ではなく、褒美として与えられるってところが。
 全てが物語という土俵の上で起きているような、ちょっとメタな感じのする仕掛けがユニークです。
 ポイントは、誰が勝者となるのか、最後まで読者はわからず、スポーツ観戦のような結果の見えない物語のプロセスを愉しむ、というようなアプローチが出来るのも素敵です。つまり、「コマけぇことは抜きに、異形スキルがぶつかり合うバトルを存分に楽しんでくれい!」ってことなのかな、と。何故なら、

この物語に『主人公』はまだいない…

22-2-5.「極限異形大戦―この物語に『主人公』はまだいない」あらすじより

なのだから。

22-2-6.愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を

【タイあら感想】
 思い人である宰相閣下が結婚するという新聞記事を見て、主人公は慌てて王都へ。しかし、宰相邸では使用人に追い返された上、件の結婚相手に遭遇し、その美貌に敗北感を味わって身を引く決意を固める。そこで、あらすじ冒頭の台詞なのかな、と。

「どうかもう私のことはお忘れください。閣下の幸せを、遠くから見守っております」

22-2-6.「愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を」あらすじより

 男女の機微に疎く、恋愛モノへのアンテナがクソ短いジンパパです。が。以前、長岡更紗さん主催のイセコイミュージアムって企画に感想書きまくったことがあるのです。しっかりと鍛錬積んでるのです(どや顔)。なので、(タイあらしかないのに)唐突にジンパパ「から騒ぎ」予想!

  • 新聞はタブロイド紙で、結婚報道はガセ

  • 結婚相手と思い込んだのは、実は宰相閣下の身内(妹)だった

  • そうと分かっても、妹令嬢の才色兼備ぶりが眩し過ぎて、自分では釣り合わないと尻込み

  • だけど宰相閣下は、実は窮地を主人公に助けてもらった過去があり、結婚するならこの人と一途に思っている

  • だから、他の女性には目もくれず、釣れない態度を取るものだから、冷血宰相などと揶揄されていた

 どうでしょう? この中の幾つかでも、当たってると良いなぁ。
 私の拙い予想はさておき。ハッピーエンドが確約されてるってのは、それだけで嬉しいですね。なにしろジンパパは、ハッピーエンド大好きマンなので。

22-2-7.令嬢と悪魔な家令〜いいでしょう。暇つぶしに仕えてさしあげます〜

【タイあら感想】
 半年の余命宣告を盗み聞きしてしまった主人公が、神に縋るのを諦め、悪魔に祈ると言った途端に「呼んだ?」と現れる悪魔。
 悪魔との契約により、主人公は魂を差し出す事になるんでしょう。未来永劫。ただ、それが主人公にとって最高に幸せなシチュで、それが永遠に続く事が確約されているなら、これに勝る幸せは無いわけで。
 こうしたレリックなガジェット(本作では悪魔)に新たな視点を与えて、価値観をひっくり返す作品って、とても好きです。楽しみです。

22-2-8.魔法陣プログラマー~異世界、修理屋として目指すスローライフ~

【タイあら感想】
 転生前の電子回路工作やプログラミングの知識を活かして無双する職業系転生物に、平成頃によく流行ったハーレム転生物を加えて、さらにスローライフ転生物と見せかけておいて、国家を相手に危ない事件なんかも起こってしまう。
 めっちゃ、要素詰め込みましたねw でも、あらすじからはそれらの要素が上手く組み合わせられてるように感じました。
 個人的には、技術畑の人間なので、電子回路やプログラミングがどんな風に魔法陣の作成に反映されるのか、そのあたりが楽しみです。

22-2-9.俺のうかつな一言で、国際パチンカス女子養成所が出来た。でも儲かるから規模拡大

【タイあら感想】
 タイトルだけで、もう面白すぎます。その上、月刊誌上のドキュメンタリー仕立て。おバカな話を真面目に取り上げるギャップが素晴らしい。
 鉞→トマホーク→巡航ミサイル
    └→インディアン
といった、連想で緩く繋がってるのも、遊び心に溢れてて良いです。
 自分がなかなかそういうの書けないので、笑いを誘う文章が書ける人、尊敬します。楽しみです。

22-2-10.脇役覚醒者100回目のやり直し

【タイあら感想】
 和風ファンタジー世界での死に戻り譚って感じでしょうか。
 本文を理解しやすくするためのギミック解説といった感じのあらすじですね。一方で、主人公が何と戦っているのか、なぜ百回も死にながら戦い続けているのかといった情報はまだ伏せられているようです。
 世界観は把握しました。本文公開を待ちたいと思います!

22-2-11.回収一課

【タイあら感想】
 企業なのか、お役所なのか。そこの「回収一課」とやらに左遷させられた主人公。
 問題はこの課で取り扱う回収対象が何かってところ。敢えて本文公開まで伏せられています。
 何を回収するんでしょうか。メーカー企業なら、自社製品の不良品の回収とかもあり得ますね。何かの本来の機能を損なう状態の物を回収するのでしょうか。例えばアンドロイドとか。
 あるいは、放置しておくと危険であったり、不衛生であったり、経済的損失や日常生活を毀損するような物を回収するって場合もありそうです。退治した怪獣の死骸とか。
 そして、この「回収」は、日常的に発生するものではなく、主人公も普段は特に何をするでもなく、単にお留守番をして過ごしているって点もポイント。
 なので、「回収対象物が発生した状態」は、滅多に起きず、非日常な状態。ではあるものの、それが本来の業務範囲の部署なので、主人公が巻き込まれた「トラブル」は、想定業務範囲を超える事態が起きたってことになります。
 何が起きたのかな? 何を回収しなきゃならないのかな? 想定外の事態って何かな?
 回収対象、妖怪かなぁ? 先輩二人が殺られちゃって、何もノウハウ教わってないのに、主人公が一人で対処しなきゃいけなくなったとか。

22-2-12.大魔法使いの、愛しの箱庭

【タイあら感想】
 かなり踏み込んだ設定開示がされてる不思議な魅力のあらすじです。
 猫の私の正体も、大魔法使いと対峙することになった経緯も、なんなら主人公すら知り得ない、大魔法使いと主人公のかつての関係性すらも開示されています。
 なのに、散りばめられた謎は多く、作品への訴求力を高めています。
 大魔法使いが愛していたのはマリアではなく、マリアの記憶だったのでしょうか。本文公開が楽しみです。

22-2-13.青賀探偵事務所調査録

【タイあら感想】
 失った記憶。二十年前のある事件。それに関係する依頼を持ち込んできた女性。女性は二度目の依頼。一度目の依頼は人探し。
「ネクストコナンズヒント:最初の依頼」
って感じですかね。
 書き出し一話でどこまで話が展開するのか、ラスボス(四千字の壁)への対処など、本文公開を待ちたいと思います。楽しみです。

22-2-14.地下迷宮《ダンジョン》の遺体回収班

【タイあら感想】
 まさかの同会場「回収」二作目!?
 書き出し祭りって、ホントこういう事が起きますよね。不思議です。
 こちらの作品の「回収対象」は明確で、「ダンジョンの遺体回収」。地上に持ち帰ってから、蘇生魔法で蘇生させる。現場検証(推理)と蘇生後の証言(答え合わせ)をもとに、ダンジョンの謎を究明していくため。
 目的も明確で、物語のセールスポイントが、「ダンジョンの謎」にある事も分かります。果たして一話目で解き明かされる「ダンジョンの謎」はどういう物なのか。
 見たことのないアプローチのダンジョン攻略物なので、興味津々です。

22-2-15.終わった世界のその先で

【タイあら感想】
 力押しでクリアしたRTAのエンディングの先で、誰も見たことのない追加シナリオが発動。
 何が起きたのでしょうか。一つの可能性として。このゲーム自体が何かの素質を測る選抜試験であり、ゲームクリアしたプレイヤーが、その素質を活かすべく、強制的に何か(異世界での勇者とか)に召喚されるとかでしょうか。
 わからないですが。これから始まる「新たな物語」を待ちたいと思います。

22-2-16.最終的に原作とかどうでもよくなる異世界転生

【タイあら感想】
 複数人が同じ原作世界に転生する作品も割りと多いんですね。
 こちらは、元姉弟が、それぞれ赤の他人として同じ小説世界に転生。
 この二人、例えそれぞれ前世の記憶があるにせよ、どうやってお互いを認識するのでしょうか。まずは、そこからですかね。
 そうして、姉は原作通りにいつかくる断罪の日を恐れつつも、原作をなぞるような立ち振る舞いをし、弟は原作と一定の距離を取っていた事が幸いして、二人の干渉に依らず、既に原作と乖離し始めていることを見抜く。

そんな二人を取り巻く小説の登場人物たちが、それぞれ原作とは違う結末を迎えることになる異世界転生ストーリー。

22-2-16.「最終的に原作とかどうでもよくなる異世界転生」あらすじより

 とありますので、この物語がどこへ向かおうとしているのか、姉弟が何を目指すのかはまだ明かされていません。
 でも、物語の背景については把握しました。本文公開を待ちたいと思います。

22-2-17.異世界召喚された勇者ですがトイレがなくて困っています

【タイあら感想】
 タイトルだけで笑わせてきますね。物語の主人公は色んな悩みを抱え、その解決を図ろうと立ち回ることで物語が動きます。
 本作の主人公の悩み……切実すぎる(笑)
 そりゃ、大問題だわ。主人公、頑張れ!

22-2-18.小さな『コトン』は長くて短い旅をする

【タイあら感想】
 小さな生き物『コトン』。

  • 目覚めたときひとりぼっち

  • 親も兄弟もなく、仲間もいない

  • 客観的な見た目は「奇妙な生き物」「翼を持つ黒い仔犬」「こんな生き物は見たことがない」

 そんなコトンは、いつか仲間に会える日を夢見て、本人にとっては長く、別の視点でみれば短い旅をします。妖精や竜、人間と出会い成長し、そして死を迎える短い旅を。
 「翼を持つ黒い仔犬」ってヒントに、幼いサタンなのかな? などと想像しつつ。ですが、あらすじの語感からは、ふわりとした柔らかい印象を覚えます。
 想像通りサタンなのかもしれませんが、彼の歩む旅って、人の人生と何ら変わりがないんですよね。
 そういう視点を与えてくれる物語なのかなって思います。

22-2-19.手前味噌ですがうちの五平餅は効くんです

【タイあら感想】
 タイトルの「効くんです」に惹きつけられて、あらすじを読むと、まるで「まんが日本昔話」のような、何やら可愛らしいお話が! なんこれ、楽しい。面白そう。もっとください!
 でも、この手のお話には必ず「どんでん返し」がつきもの。そこんところ、ちょっと恐々としつつ、楽しみに本文公開を待ちたいと思います。

22-2-20.宝石の樹海と妖精の騎士

【タイあら感想】
 興味を駆り立てられるあらすじです。主人公が姉への相反する感情を抱え、心の揺れ動くさまがそのまま振り子のように、物語の原動力となっているのを感じます。
 一方で、少し不思議なタイトルです。舞台装置の「宝石の樹海」は分かります。が、主人公姉妹については触れず、代わりに書かれているのは「妖精の騎士」。
 恐らく、「宝石の樹海」での「妖精の騎士」との出会いが、この姉妹の運命を変えることになるのでしょう。
 素敵なあらすじでした。本文公開を楽しみに待ちたいと思います。

22-2-21.天井裏にナニかいる

【タイあら感想】
 「ナニか」って、間違いなく妖怪ですやーん。主人公は眷属であり、時に助けても貰えるようで安心ですが、基本、妖怪たちは人に対して友好的では無い様子。
 病葉(わくばら)さんの助けを借りて、失踪した少女を助けることになるのでしょうか。妖怪たちの描写をおっかなびっくり、待ちたいと思います。

22-2-22.甘い秘密を鷲掴み

【タイあら感想】
 男の胃袋を握るため、頑張るお話ですね。それも、お菓子で。お菓子作りや作ったお菓子の細やかな描写が期待出来るあらすじです。ジンパパの胃袋も掴まれてしまうかもしれませんね(笑)
 そして、どんな秘密が解き明かされるのか。きっとその秘密も、めっちゃ、あっまぁぁぁぁいんじゃないかな。楽しみです。

22-2-23.平民聖女は追放されたい

【タイあら感想】
 普通の平民だったにも関わらず、たまたま強い力を持っていたために、自由を奪われ、聖女として生きることを強要され、貴族にさせられ、虐めを受け、名前まで捨てさせられた主人公。

もう聖女なんてうんざり。好きに生きていきたい!

22-2-23.「平民聖女は追放されたい」あらすじより

 あらすじ時点でのタイトル回収はお見事。主人公のキャラクターも伝わってくる台詞です。
 そんな主人公に、第二王子からもたらされる、とある提案。恐らくは「追放」にも関係のある、Win&Winな提案なんでしょう。
 どんな物語が展開されるのか、楽しみです。

22-2-24.砂の星のアプス―

【タイあら感想】
 SFホラーサスペンス! めっちゃ大好物なジャンルですね。砂の惑星で『溺死体』だなんて(ジュルリ)。まるで、フランク・ハーバートの『デューン 砂の惑星』と、ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』と、ジェイムズ・キャメロン監督の映画『アビス』をガッチャーンコしたみたいじゃないですか!
 これは、チェケラ!

22-2-25.塔

【タイあら感想】
 どことなく『終末少女旅行』を思わせる世界観。高度一万メートルにも及ぶ「塔」。一体全体誰が、どんな目的でそんな「塔」を作ったのか。そして、少女はなぜたった一人でその「塔」を登るのか。
 地球と同じ環境とは限りませんが、地球の場合、高度一万メートルって、ジェット旅客機が飛行する高度です。気圧は地表の四分の一。外気温マイナス35度の世界です。とても生身の人間が耐えられる環境じゃない……。「塔」の四分の一、高度2500メートルあたりで高山病になってしまうかも……。

宛てもなく、意味もなく、ただ「頂上」だけを目指して。

22-2-25.「塔」あらすじより

 意味無いのか……。そこに「塔」があるから、登るのかな……。私、この設定で書けと言われても、書けない気がします。それだけに、どんな物語が展開されるのか、興味津々です。楽しみに待ちたいと思います。



第22回書き出し祭り 第三会場

月猫ゆめや(@selene_cat)さんから、お借りしました


22-3-1.e-Sports Failnaught

【タイあら感想】
 正式にスポーツとして認められ、2048年にオリンピック種目となり、さらにフルダイブが可能となった、そんな未来のe-Sports。主人公が出会った「とあるゲーム」の名前が「Failnaught」なんでしょうね。
 で、この「Failnaught」がわからない。調べました。

フェイルノート(Failnaught)は、アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人トリスタンの弓。
佐藤輝夫による日本語訳では《無駄なしの弓》と訳出されている。
新倉俊一による日本語訳では《必中の弓》と訳出されている。

Wikipediaより抜粋編集

 ☆5のSSR弓武器の固有名みたいな感じでした。
 ゲームのタイトルですし、ある程度はゲームの内容を表してるかもしれませんが、「なんかカッコいい感じ」のネーミングって可能性もあります。
 なので、これ以上は、ちょっとあらすじだけで掘り下げるのは厳しいですね。本文公開を待ちたいと思います。

22-3-2.光差す日の到来を祈る

【タイあら感想】
 カージャック、そしてルームシェア相手の人質、からの住居乗っとり。と、いきなり災難に巻き込まれる主人公。
 犯人は、指先から人体に衝撃波を流す異能を持つ小学生くらいに見える少年と、さらにそれより幼く見えるアルピノの少女。
 あらすじではその目的は明かされていませんが、住居乗っとり、つまり主人公の部屋をアジトにしたいというあたり、敵対する勢力としての対峙というより、仲間に引き入れたくて接触してきたように見えますね。主人公もまだ自覚は無いものの、何らかの異能の持ち主なのでしょう。
 敵対する勢力とは何なのか。なぜ戦うのか。主人公が属する側は、その敵対勢力と「光差す日の到来を祈」って戦うのでしょうね。
 「BL風味」とあるのは、主人公とルームシェア相手の同級生の関係でしょうか。物語のきっかけと序盤の登場人物、そしてジャンルが提示されました。あとは本文で物語が動き出すのを待つだけですね。楽しみです。

22-3-3.巻き込まれ婚約破棄〜真実の愛なんてどこにもありませんが?!〜

【タイあら感想】
 子爵、侯爵、結婚破棄。ハイファン令嬢物には違いないですが、恋愛要素は控えめ。
 なんとなくですが、このジャンル(ハイファン令嬢物や、転生令嬢物)のあらすじは、どれも物語の骨子(立ちはだかる課題や目指すべきゴール)が明確に示されていて、吸引力の高いあらすじが多い感じがしますね。こちらの作品もそう。
 主人公(ヒロイン)の置かれた立ち場や、課題、目指すゴールなどがしっかりと書かれています。この作品が、どんな物語なのか、読者が何を期待し、どこを楽しめば良いのか、が明瞭で、安心してページをめくることが出来ます。
 このジャンルが成熟していて作者と読者の間で共有出来るキーワードが多いため、限られた文字数の中でそれを伝えることが出来る土壌があるのか、このジャンルを好んで書かれる作者様の個々人のスキルが高いからなのか、その辺は(統計を取ったわけでも分析したわけでもないので)測りかねますが、お手本のようなあらすじだなと思います。
 そして、何より面白そうじゃないですか。あと、恋愛要素は控えめと書きましたが、そこは吊り橋効果なんかも期待できるわけで。本文公開が待ち遠しいです。

22-3-4.勇者パーティを解雇された最強防御の加護持ち雑用係、通りすがりの魔王様に拾われる

【タイあら感想】
 追放ざまぁ物って理解であってるかな?
 魔王様曰く、主人公は「最強防御の加護」を持っています。ですが、参加していたパーティーからは要らない子認定されて追放された上、迷子に。
 魔王様が「丁度いい。俺を守れ」と言ってるので、この「最強防御の加護」は、対象を複数人取れるか、範囲効果があるわけで。主人公を解雇した勇者パーティー様御一行は、この「最強防御の加護」を失ってひぃこら言ってそうですね。
 ところでこの魔王様。俺様キャラだし、上から目線ではあるものの、主人公の持つ「最強防御の加護」に対し、「丁度いい。俺を守れ」とはどういう事でしょうか。主人公が「最強防御の加護」持ちであることを瞬時に見抜くあたり、只者では無い(=その気になれば超強い)感じがしますが、出来れば無用な諍いを避け、静かに暮らしたいタイプの魔王様なのでしょうか。
 主人公ルルカの性別が不明ですが、女性かな? 静かな暮らしを望む魔王様と最終的には結ばれそうな、そんな予感がします。

22-3-5.訳あって、S級ギルドに加入させられることになりました。

【タイあら感想】
 作者様に物申す!

この世界には八つの国がある。

22-3-5.「訳あって、S級ギルドに加入させられることになりました。」あらすじより

 ここから始まるあらすじ前半は、ジンパパの中では、渋い低音イケオジボイスで再生されてたんですよ? それなのに……。

しかし、団員はリューが可愛かった。

同あらすじより

 イケオジボイスどっか飛んでっちゃったよ! 返して、私のイケオジボイス!

 リューが気になって自己鍛錬に身が入らず、このままだとまずいと思った熊の戦斧の団長・ダンはこのままではだめだと思い、昔の仲間が団長をしている鷹の剣にリューを託すことにした。 

同あらすじより

 タイトルの「訳あって」って、これかよwww くっそwww 絶対に本文読んでやるからな! 覚えてろwww
(荒れた文体は、あくまで演出です。決して本心でもあります←)

22-3-6.メタバースに潜むデジタル・ゴーストの謎

【タイあら感想】
 旧式のメタバース「ネオルディア王国」が消失した謎を、新式のメタバース「ディアネオル王国」で解き明かす。捻りが無いが故に、誰もがその名前が意味するものを理解し、かつての「ネオルディア王国」の腐女子ユーザーが集う同窓会会場で。
 主人公も実姉も旧王国に恋人がいた。同じようにかつての想い人の影を探してユーザーが集う。王国は美男子に溢れ、そこかしこに煌びやかな花が咲き、それを愛でる女性ユーザーがキャッキャッする空間。
 そんな彼女たちの宝物を誰が何のために消失させたのか。そして、その謎を追う主人公に迫る罠。主人公は誰かに謎解きを任務として課されるらしいけど、それは誰から?
 そして、そんなメタバースに潜む、デジタル・ゴーストとは?
 筋立ては把握しました。しかし、これ、描写難しそう。どんな本文になるのかな。興味深いです。

22-3-7.メカラミント

【タイあら感想】
 目を持つ花。どんなビジュアルなんでしょうね。花弁に囲まれた花芯に目が一つ付いててるのか、「あらあら〜おやおや〜それからどんどこしょ〜」になってるのかで、随分印象違ってきますね。

Eテレ おかあさんといっしょ「にこにこぷん」より

 妖しい世界観の中で、ポツポツと語る一人称の「私」。花に目があるという奇妙な世界において、「私」は残された良心なのかと、そこを拠り所に読み進めると

平凡な日常から一転し、自らが幻想の一部に組み込まれる快感。周囲の人間の目を気にすることなく、花々の目だけを正義とする偏った思考。

22-3-7.「メカラミント」あらすじより

どうも、様子がおかしい。
 では、「私」は、そもそもが人とは異なる価値観を有する存在なのかとも思ってみたけれど、

 興味の道を踏み外した人間は、やがて花々の悪意に侵されていく。

同あらすじより

人間でした。
 それにしても、不思議な世界です。「花々の悪意」とはなんなんでしょう。タイトルの「目からミント」とも取れる言葉への(そして、そう受け取ったとしても今ひとつ繋がりが見えないことへの)不安。作品全体が暗喩なのでしょうか。
 「私」にもたらされる変化も不安を誘います。まるで、カフカの「変身」を読んでいるような、凡庸な思考から抜け出せないジンパパには、理解が及ばない事による居心地の悪さというような。その「居心地の悪さ」自体を愉しむ、そんな不思議な読書体験が得られそうで、楽しみです。

22-3-8.帝国の梟はアルヴヘイムの夢を見るか?

【タイあら感想】
『○○は○○の夢を見るか?』
で真っ先に、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を思い浮かべたジンパパ。
 自分の狭い知識で物事を推し測るのは良くないと思い、「は夢を見るか」をキーワードに検索してみたら、グーグル先生も同じ見解。

Google検索結果のキャプチャ画像

 つまり、本作は一見ファンタジーのように見えて、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』へのオマージュ的な要素を内包しているし、ファンタジーの殻に包まれてはいるものの、その本質はSFである、と。そう思って見直してみると、
 刑事デッカードが、刑事デッドに。
 レプリカントが、エルフに。
共通点が見えてきます。
 「暴かれた欺瞞」とはなんでしょうね。短命な人間が長命なエルフを支配する世界。もしかしたら、エルフに人間並みの寿命の枷を課そうというような計画かもしれません。
 SFで取り扱いそうなテーマを換骨奪胎、ファンタジーに移植するのって、面白い試みですね。今度、自分も試してみようかな。

22-3-9.人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~

【タイあら感想】
 これまた凄い変化球。人工衛星を擬人化した漫画やイラストは、これまでも色々と目にしてます。
探査機はやぶささん 
 オレンジゼリーさんによる可愛いらしい小惑星探査機はやぶさの擬人化漫画。
■現代萌衛星図鑑1・2
 パッと調べた限り、転売価格の商品ばかりだったので、リンクは割愛します。
赤外線天文衛星あかりちゃん
 JAXA公式から無料配布されてる漫画で、相模原キャンパスの特別公開でいただいてきた物と同じ物がPDFファイルでこちらから読めます。ジンパパ感想をご覧の方で、未見の方、めっちゃ楽しい漫画なので、是非ご覧ください。

 そんな人工衛星の擬人化キャラが、ファンタジー世界に、転生しちゃったお話。もうね。
「この発想はなかった」
 しか、出てきません。脱帽っすわ。
 気象衛星サニー1、もとい少女サニーちゃん、の目標は『今世も人の役に立つこと』。
 可愛い。直向き。健気。こんなん、全力応援しちゃうでしょ。

22-3-10.没落令嬢ははじまりのダンジョン地下百一階の家に住む

【タイあら感想】

 魔法国家ヘルムバード国の貴族の令嬢ロゼ=エーデルバイスは、魔法や家の跡継ぎは兄に任せれば良いと思い、

22-3-10.「没落令嬢ははじまりのダンジョン地下百一階の家に住む」あらすじより

 ふむふむ。

己の武の力を高める為に、今日も山のヌシとの鍛錬に励んでいた。

同あらすじより

 いや、待って? なんで、そこから、そうなるのwww

 だが、鍛錬を終わらせ屋敷に戻ろうとした彼女は、自分の屋敷に戻る事ができなくなってしまう。お父様のお優しさならいつかこうなるとは思っていたがまさか今日とは。

同あらすじより

 娘に手を焼き、愛想つかしてたにせよ、お父様もぶっ飛んでるなwww 案外、似たもの父娘だよ!

 なってしまったものは仕方ないと彼女は令嬢から冒険者になる事を決意。街のギルドで最初の依頼を受ける。

同あらすじより

 切り替え凄すぎん? んで、何やかやあって、

没落令嬢ははじまりのダンジョン地下百一階の家に住む

タイトルより

 って、なるわけでしょ。第三会場、変化球だらけで、宇宙猫化したジンパパ、人の姿に戻る隙がなさ過ぎ!

元の姿に戻れなくなったジンパパ


22-3-11.千年魔女と新米聖女

【タイあら感想】
 まず目を惹くのが、タイトルの美しさ。「魔女」と「聖女」の対比。「千年」と「新米」の対比。バランス良いし、端的だし、その上、申し分ない情報量。美しいです。
 さて、そんな「千年魔女」と「新米聖女」。最初は対立するものの、理解し合うにつれ、事件解決のために共闘するようになる。これが、また良い! 対立関係にある2号ライダーや、スーパー戦隊の追加戦士が理解し合って仲間になるの、ニチアサの一つのパターンだけど、胸熱なんですよね。好きです。
 そんな二人に「訪れる運命」。折角、理解し合えた二人に突きつけられる「運命」って、それ、もう悲しい訣別しかないじゃん! やだよ〜、そんなの。
 これからさらに一千年、一万年、一億年、仲良く一緒にいられたら良いのに……。
 しかし。それが二人に課せられた、避けようのない運命だというのなら。わかりました。こちらも腹を括って見届けようではないですか。

22-3-12.10年振りの恋の唄

【タイトル感想】
 あらすじが無いため、タイトル感想になります。しかも、なろうで作品公開する時にはヒントになる「ジャンル」も不明。なので、勝手な想像になります。
 なんとなく、MONGOL800の「小さな恋のうた」を連想しちゃったのは、私だけでしょうか。なので、ジャンル予想は現代日本の青春物となります。はてさて。

22-3-13.何かがオカシイ百合の家

【タイあら感想】
 おっと。百合という単語に即座にGL物かと脊髄反射で齧りつきそうになりましたが(ジンパパいったん落ち着こう)。
 むしろ、若干のホラー味感じるあらすじですね。百合は単なる名前で、読者への敢えてのミスリードなのかもしれません。
 次々に起きる不可思議な事態に不安を掻き立てられながら、「驚愕の事実」を見届けるべく、我々はジャングルの奥地へと向かった……(水曜スペシャル川口探検隊シリーズ風)

22-3-14.もしも僕が探偵なら、きっと君を救えなかった。

【タイあら感想】
 一人の無垢な女子生徒の命が白昼堂々奪われた、通称「リバティ・ロード殺人事件」。
 冤罪で、その犯人に仕立て上げられてしまった主人公。しかし、主人公は抗うことなく、諦観し、それを受け入れて裁きを受けようとしている。
 むしろ、それを受け入れ難いと証拠集めに奔走しているのは、主人公ではなく、彼女。
 そんな構図が見えてくるドラマチックなあらすじです。
 ですが、タイトルを振り返ると「もしもが探偵なら、きっとを救えなかった。」
 あれれぇ? おかしいぞぉ?
 救いたいのはじゃなくて、なのでは?

 🤔🤔🤔🤔🤔🤔🤔🤔🤔 🤔  🤔

 あぁ。そういう事か。真犯人はそこに居たんだ。が探偵だったら、それに気付いてしまって、真犯人をお天道様の下に引きずり出してしまっていたかもしれない。そうならず、このまま冤罪でが裁かれる事で、真犯人を庇うことができる。
 真犯人は、自ら名乗り出ることはしない。けれど、真犯人の身代わりに裁かれてしまうのも良しとしない。だから、が犯人ではないって証拠集めに奔走したんだね。つまり、真犯人は……(もし、この予想が当たってたら、皆ジンパパのこと、全力で褒めて)。

「真実はいつもひとつ!」


22-3-15.転生執事の華麗なる分からせ~待って待って、事情を聞いて~

【タイあら感想】
 「分からせ」って単語がミーム化して一人歩きしてる昨今、「ここ、お月さまじゃないよ? レーティングでなんとかなるレベル? ホントに大丈夫?」ってなって、ドキドキしましたが。

カマを掛けられたり、足を泣くまでくすぐられたり、変な子守歌を歌われたりしてしまう

22-3-15.「転生執事の華麗なる分からせ~待って待って、事情を聞いて~」あらすじより

 とても、ソフトな分からせでした〜(ホッ)
 ジンパパが何を想像してドキドキしてたか分からないって人は、それ以上詮索しないで下さいね。そのまま、清らかな心を大切に生きていってください。
 さて。表面上は、破天荒なリーゼロッテ公爵令嬢を諌めるために、彼女の執事が主人の足を泣くまでくすぐる訳ですから、なんか、滅茶苦茶です(笑)。
 しかし、公爵令嬢は悪魔憑き。それも、召喚者が逝去したためにどんな願いを込めて召喚したのかがわからず、願いが成就出来ないために、帰るに帰れなくなって、仕方なく令嬢に取り憑いている悪魔。
 一方、執事は、魔王の転生者。いわば、親が子を躾として、たしなめるために足をくすぐっている、と。
 それなら、まぁ、分かる。
 でも、表面上のシュールな絵面は変わってないから(笑)!

22-3-16.コレクテイル

【タイあら感想】
 世界から失われ、異世界へ流出した物語を取り戻すお話。手始めは『桃太郎』から、ってことですね。
 異世界に流出した物語を集める仕事だから、「コレクター」+「テイル」で、「コレクテイル」。ナルホド、納得です。
 『桃太郎』が存在しなかったら……高橋英樹が時代劇スターの座を確立するのが少し遅くなっちゃったかもしれませんね(笑)
 主人公の書綴《かきつづり》栞《しおり》ちゃん。これ程、このお仕事に適任な名前の人もそうは居ない(笑) 頑張れ!

22-3-17.飛竜婚姻譚〜元王女様はドラゴンブレスで王子を救う!?〜

【タイあら感想】
 元王女様が転生してドラゴンになり、森で出会った王子様を助けたり、その王子様から熱っぽい視線を貰って、最後には結婚しちゃったりなんかしちゃったりするお話ですね。
 時に。この王子様、大丈夫か? 兄弟との政権争いも、命を狙う逆臣も、国の窮地も。全て元王女様な転生ドラゴンが助けてくれたお陰とはいえ、ドラゴンですよ?
「ウチの国の王子様、ドラゴンと結婚するとか言い出してんのな」
「それな。最初、冗談かと思ったけど、マジなのな」
「大丈夫かよ、この国」
 みたいになっちゃうんじゃ……。
 そこは、この元王女様な転生ドラゴンの主人公が、人間の姿になれるのかどうか次第ですかね。
 そこに居るのは果たして、変態王子なのかどうか。本文公開を待ちたいと思います。

22-3-18.悪役令嬢ガチャ ~婚約破棄されましたので流刑先の領地を勝手に治めてやります~

【タイあら感想】
 貴能《悪役令嬢ガチャ》の力を授かった主人公。なんでも、「歴代の没令嬢たちの貴能を一時的に使うことができる」能力らしい。
 ――没令嬢ってどういう意味だろう?
 「死没」か「没落」か、その辺りの意味でしょうかね。もし、「没落」の意味であれば、これまで意に反し、流刑の憂き目にあってきた過去の悪役令嬢たちの意趣返しを背負う感じになるので、ジンパパはこっち派(派って何?)。
 使ってみるまで、どのような能力か分からないってのは、かなり不便ではありますね。能力には使うべき場所や時間、状況などの制約があるでしょうから。それがピタリと嵌まる条件で使えるとは限らないですし。
 主人公は、自分との婚約を破棄した公爵令息との縒りを戻すことは考えてなくて、流刑先の領地を統治して、そこを公爵直轄領よりも発展させることで見返してやろうと思っているんですかね。恋愛要素は少なめになるのかな。
 悪役令嬢ガチャで得られる貴能が物語の進行にどんな形で絡むのか、楽しみです。

22-3-19.異世界鉄道戦記~装甲列車召喚チートがすべてを変えた~

【タイあら感想】
 割りと中世風ヨーロッパへの転生が多いので、「鉄道網の整備された異世界」ってのが新鮮です。ナルホド、そういうのもありか。
 そんな世界へ「装甲列車を召喚する」能力を得て転生した主人公。ピッタリ過ぎるチート能力。鉄道なんてものが概念すらなく、線路も敷設されていない世界に「装甲列車を召喚する」能力を得て転生しなくて良かった。
 「装甲列車を召喚」し、「王女直属の女性ばかりの戦闘団の指揮官」となって戦う。能力がチートだし、王女からもその能力を買って指揮官に任命されてるし、部下の女性陣から反撥を受けることもなく、むしろ好意を寄せられそうですよね。
 順風満帆すぎて、主人公の直面する課題はまだ見えません。能力がチートであれば、あるほど、越えねばならない課題は大きく設定されるもの。果たして、どんな問題が立ちふさがるのか、本文公開を待ちたいと思います。

22-3-20.10歳年下の幼馴染

【タイトル感想】
 ナルホドと思ってしまいました。大人の10歳差は、あってないようなものですが、子どもの頃の10歳差はとても大きな物があります。なので、一見普通にありそうで、なかなかあり得ない面白いシチュエーションになりそうです。たとえば、
 6歳(小1)と16歳(高1)
 年上の方が高1なので、ちょっと「幼い」とは言い難い。
 5歳(年長)と16歳(中3)
 4歳(年中)と15歳(中2)
 3歳(年少)と14歳(中1)
 さすがにこれよりも年齢を下げると、今度は年下の方が幼すぎ。となると、年下が幼稚園児、年上が中学生のオネショタ作品ということになりますね。ん? 逆の可能性? 無いですね。性別を入れ替えた途端に、犯罪臭しかしませんから。間違いなくオネショタ。これ、智子さん、喜んでるだろうな(笑)

22-3-21.試験に出る! 陰キョンシーのオタ活サバイバル(もう死んでるけど)

【タイあら感想】
あのね。
陰キョンシーが、
人見知りのキョンシー
ってのはわかったの。
「オタ活」として集める「お札」は、
キョンシーを封じる(動けなくする)
お札じゃなくて、
アイドルのブロマイドとか、
アニメキャラのキャラカードとか、
そういうのかなって思いました。
「試験に出る!」
が謎ですが、頑張ってね。

22-3-22.運命を紡ぐ女たち

【タイあら感想】
 領主の戦死により、遺された正妻と二人の愛妾(とその庶子)だけで、自領を守らなければならなくなるハイファンタジーですね。
 三人の女性が命運を共にする覚悟を決めるプロセスや、戦記物語としての楽しみ方が約束されているように感じます。
 地に足の着いた設定で、あらすじからさえ、安心感を覚えます。楽しみです。

22-3-23.鬱ゲー主人公である勇者達の師匠になりました!

【タイあら感想】
 転生先が、鬱ゲームということで、凄惨な、かなりグロい描写もありそうです。そうしたダークファンタジーが好きな方へ訴求しつつ、主人公自身はゲーム世界を知り尽くしているというアドバンテージを活かし、勇者を効率良く強く育成していく、と。
 言わば、ダークファンタジーと俺ツエエの良いとこ取り。ナルホド、上手い設定だなと思いました。
 いずれ勇者として頭角を現すキャラクターに、覚醒前の幼い頃から師匠として刷り込むというのも上手いです。
 さてさて、本文ではどんな物語が展開されるのか、楽しみです。

22-3-24.夜迦に呼ばれてはならない偽娘妃〜間違えて連れて来られた男は後宮で生き延びたい〜

【タイあら感想】
 これまた、面白そうな設定! トラブルに巻き込まれて主人公が足掻く物語は数あれど、これ程の巻き込まれは早々ないwww
 設定の大勝利っすね。面白さがもう、約束されたようなもの。安心して楽しませていただきま……

《先見》という力で見えた未来で、彼は無惨に殺されていた。

22-3-24.「夜迦に呼ばれてはならない偽娘妃〜間違えて連れて来られた男は後宮で生き延びたい〜」あらすじより

 作者様www どんだけ、春蕾《チュンレイ》くんに試練与えるんですかwww
 でも、類稀なる美貌に恵まれた彼ならきっと運命も乗り越えられる筈(ちょうど《先見》で見えたのと同じタイミングで、女装をキャストオフしててセーフ、とかね)。

22-3-25.極彩色の匣庭

【タイトル感想】
 第三会場は、ぶっ飛んだ設定の作品あらすじが多かったので、最後にあらすじ無しの作品が来て、ホッとしてたりします。
 しかし。「匣庭」が読めず……。ハコニワ。ナルホド。極彩色のハコニワ。
 う、うーーーん。わかわない。タイトルも情報少なめですし、あらすじも無しなので。本文だけで勝負ってスタンスなんでしょうね。了解です。本文公開を待ちたいと思います。



第22回書き出し祭り 第四会場

月猫ゆめや(@selene_cat)さんから、お借りしました


22-4-1.聖女様は断罪間際の令嬢になりました

【タイあら感想】
 取り扱うテーマは聖女様が奸計によって断罪されそうになるお話。なのですが、語り口に独自性を感じます。昔話風というか、寓話風というか。そんな感じ。
 あらすじだけでなく、本文もこのテイストだと良いな。どんな印象になるのか、興味深いです。楽しみ。

22-4-2.最後の願いはその死の真実を。

【タイあら感想】
 王女殺害の容疑をかけられた主人公が、王女の願いに応えるべく、犯人探しに乗り出します。
 死んだ王女の願いに「出会う」というのが、不思議な表現ですが、残留思念のようなものと邂逅するのでしょうか。
「王女様。願いとか良いので、犯人を教えてください。でないと、私が犯人にされちゃいます」
 これでは、味気ないので言わない約束。
 ファンタジー世界でのミステリーってのが良いですね。ただ、ミステリーのお約束、ヴァンダインの二十則をどう料理するのかは、ミステリー好きとしては気になるポイント。

証拠は彼女にしか使えないはずの血塗られた剣。

22-4-2.「最後の願いはその死の真実を。」あらすじより

 割りと厳し目の証拠があがってて、主人公ピンチですね。密室殺人の密室が決して密室ではないように、「彼女にしか使えない」ってところに抜け道があるのでしょう。
 主人公の複製体(ドッペルゲンガーとかコピーとか)が実行犯なのか、主人公が操られていたのか。
 ワクワクしながら、本文公開を待ちたいと思います。

22-4-3.バスケ部の篠原さんが「私を寝取って下さい」と迫ってくる!

【タイあら感想】
 縛りプレイのように、NTRというキーワードが頻出する本作品(のタイあら)ですが、ここはお月様ではないので、「恋人」「付き合う」ぐらいのニュアンスに、「二股」とかの意味を込め、刺激的なスパイスを振りかけた結果なんだろうなと理解しました。
 なので、高倉陽太が好んで遊ぶギャルゲーについてだけは、ホンモノの(ホンモノってなんだ?)成人指定だとしても、篠原美月が発した言葉はストーカー対策のための、
「私を寝取って(=恋人にして)ください!」
だし、幼馴染の言葉も
「まだ寝取られて(=付き合って)ない!」
なのかな、と。
 なので、NTRに過剰な拒否反応のある方でもラブコメとして楽しめる。そんな気がします。
 なお、ジンパパは特別好みのジャンルではないですが、全方位地雷なしなので楽しませていただこうと思っています。

22-4-4.俺含めクラスメイト全員、終わってる乙女ゲーに転生ってどういう事ですか?

【タイあら感想】
 「終わってる」の意味を最初、取り違えてました。メインシナリオが終了している、ではなく、ゲームとして破綻している、的な意味での「終わってる」なんですね。
 主人公は、ゲーム内において主人公に転生してますが、クラスメイトも全員、同じゲーム内に転生。
 このパターン、『蜘蛛ですが、なにか?』で見たことがありますが、読者に伝わりやすく人物を整理するのが大変だろうなって思いました。
 さらに、単なる異世界転生ではなく、ゲームへの転生です。ゲーム内では主人公キャラとモブキャラでは、容姿、能力、立ち場、出番、台詞等、明らかな差異があります。モブキャラに転生したクラスメイトからは、激しい嫉妬を買いそうですね。間違いなく足を引っ張られますね。なので「クラスメイトの前世や今世の弱みを握りつつ」立ち回らないといけない。
 ゲーム自体の勝利条件が厳しい上、四面楚歌。主人公大変そう。
「どういう事ですか?」
 って言いたくなる気持ち、分かります(笑)。

22-4-5.悪役令嬢に転生した私は失脚後にパイロットになる~えっ待って結局悪役じゃん!?~

【タイトル感想】
 不思議なタイトルです。「悪役令嬢に転生」なので、異世界転生物。なのに突然の「パイロット」。航空機の存在する異世界なのか、ドラゴンに乗る者をパイロットと呼ぶのか、はたまた、ホウキに跨って空を飛ぶ者を指すのか。
 「失脚」は立ち場や冠位を失うことの比喩なのか、それとも文字通り足を欠損する意味なのか。普通に考えたら、前者だと思うのですが、「パイロット」の意味次第では、『ストライクウィッチーズ』みたいな足で空を飛ぶことを「パイロットになる」と言ってる可能性があるかな、とか。
 そういう訳で、この作品における「パイロット」がどういうものなのか、早く知りたいです。

22-4-6.召喚されたら5秒でリリース~付き合ってやる義理はないので勝手にします~

【タイあら感想】
 なるほど、召喚事故。聖女を召喚したら二人も召喚しちゃって、主人公(そちらが本当の聖女)が要らない子認定されかける話(『聖女の魔力は万能です』)とか、召喚事故で始まる物語も色々ありますね。
 こちらの作品の場合は、タイトルから「5秒」で放り出されてますので、よほど意に染まない召喚だったんでしょうね……などと思いつつ、あらすじを読んだら。

しかし召喚されたのはなんと赤ン坊だった!

22-4-6.「召喚されたら5秒でリリース~付き合ってやる義理はないので勝手にします~」あらすじより

 赤さん連れてきちゃったよ! 駄目じゃん!
 赤さん秒で放り出したら、もっと駄目じゃん!
 お腹の激痛に耐えてやっとの事で生んだ赤さんが突然消えたりしたら、赤さんのお母さん、発狂ものだよね……。
 この召喚事故は想像してたより、遥かに酷かったwww

付き合ってやる義理はないので勝手にします

同タイトルより

 秒で放り出されはしたものの、憐れと感じた誰かの庇護を受けて異世界でそのまま育つことになるんですね。召喚だけど、殆ど転生ですね。あ、前世の記憶が蘇ったりしないところが違うか。
 主人公さん、そうして異世界で生きることになって、その生き方は「勝手にします」なのね。召喚事故の責任を追及して、本人と召喚元のご両親に手厚い賠償を要求したい!

22-4-7.生殺与奪の権利は彼女にあります……故郷に帰らせてください

【タイあら感想】
 予言書と言うより、ハウツー本みたいな感じなんでしょうか(攻略本って書いてあった。スミマセン)。そんな不思議な予言書を所持する女性を奴隷として迎え入れることになったために、なんだか主従関係が逆転してしまったぞと、そんなお話ですかね。
 主人公が故郷に帰りたい理由が最大のポイントであり、本来は不可能と思えたのに、予言書を持つ女性と出会い、奇妙な関係を構築出来たことでなんとか達成出来そうな道筋が見えてきた。
 ならば、やはりポイントは主人公はなぜそこまでして故郷に帰りたいのか、ですね。
 本文公開を待ちたいと思います。

22-4-8.ソメイヨシノで在りたくて

【タイあら感想】
 ママを一緒に探してくれと、ママの親友である主人公の下を訪れる。

 急に訪ねて来たその子供はどうやら親友の子供らしかった。

22-4-8.「ソメイヨシノで在りたくて」あらすじより

 その子のママと主人公は親友だが、子供とは面識がない。子供がどうやって主人公を認識し、訪ねてきたのか。ママからあらかじめ、困った時に訪ねて相談するよう、言われてたのか。
 であれば、ママの失踪は突発的なものではなく、計画的なものだった可能性がある(突発的なトラブルに常日頃から備えてた可能性もある)。

綾女の奴なんか隣で「相手の男を探して殺す」って息巻いてうるせぇんだ。

同あらすじより

 主人公、隣にいる綾女、失踪した桜。この三人は、とても仲の良い親友同士だったと思われる。恋人や子供なんてまるで意識することのない、中高生頃からの親友。主人公と綾女は、その頃と変わらない関係を今も維持しているけれど、桜とだけはここ十年、疎遠になり、その間に男が出来て、子どもが生まれていた。
 女性同士の硬い友情に打ち込まれた楔。普段は意識することのない、「時間」という名の楔。「自殺未遂」という単語が、三人の関係に重くのしかかってます。
 三人三様の友情を再確認する物語。
 なのかなぁ。

22-4-9.出戻り令嬢は年下王子様の夜の教育係になりました。〜実は処女だなんて言えません…!

【タイあら感想】
 すっごく状況の分かるあらすじ! 考察とか不要で、すっと入ってくるので付け加える必要一切ないし、きちんと面白さが伝わってくるし、超模範的なあらすじですね。
 世界観:把握しました!
 キャラ:把握しました!
 楽しむべきポイント:把握しました!

恋愛経験ゼロの生真面目不遇令嬢が、年下のワケアリ王子様と心を通わせ、秘められた力を開花させて幸せを掴み取るお話。

22-4-9.「出戻り令嬢は年下王子様の夜の教育係になりました。〜実は処女だなんて言えません…!」あらすじより

 これ、絶対に面白いと思う!

22-4-10.蛮族ヴァンパイア少女とオオカミ男の娘

【タイあら感想】
 キャラ文ですよ、と言わんばかりにキャラクター紹介のみに特化したあらすじですね。
 こんな風に個性的なキャラクターを配すれば、自然と物語が動き出すことってありますもんね。
 ヴァンパイアなのに蛮族ってのがちょっと分かりにくいですが、恐らくはヴァンパイアが本来持つ陰性と相容れない激しい気性だとか、そういう意味なのでしょう。名前も「熾(おき):赤くおこった炭火、薪の燃え差し」、「燦(さん):火の光が照りかがやいてあざやか。きらびやかで美しい。」、「煉(れん):金属を火にとかして鍛える」など、火や光などに関連する文字が並んでいます。
 オオカミ男で男の娘も、相反する属性を両方持っている対比構造。名前は月や水にまつわる文字が並んでいます。
 ただ、「ボーイミーツガール」である、という以上には物語そのものについての情報は一切ないので、本文公開を待ちたいと思います。



 以上、第一から第四の10番までのタイあら感想になります。乱調等お気付きの際は、Xにてお知らせください。



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