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『神様ガチャという名の三題噺』の話の話

 こちらは、『神様ガチャという名の三題噺』という本についての記事になります。(自分も参加させていただいているアンソロジー本なので、まぁ、言ってみれば宣伝なわけですが……)
 参加者にも関わらず、完成本は初出(しょしゅつ)の日、当日(=5月19日)、文学フリマ東京38の会場にて入手。それまで、他の参加者の皆さんがどんな作品を書かれたのかも知らずにいました。なんなら、文学フリマの会場で売り子をしてましたが、読んでもいない状態で「面白いですよ〜」とか言いながら、売ってましたw
 この度、ようやく読了し、売り口上に嘘は無かった、どの掌編もとても面白かったとホッと胸をなでおろしつつ、本当に面白かったので、胸を張りつつ記事に残しておこうと思った次第です(なでたり、張ったり忙しいな)。


神様ガチャとは

 まず、この本のタイトルにもなっている「神様ガチャ」について。
 書籍化作家を含む、実力派総勢12名(しれっと自分もカウントに入れてますが、許してくださいね)の参加者が、各自、
 ・テーマ、場所
 ・キャラクター
 ・ジャンル
のお題を提出します。これをシャッフル(=神様ガチャ)して、参加者に割り振り、その三題に沿って作品を書くという企画です。
 ちなみに、そのシャッフルですが、みぱぱさんが紙片にお題を書いて二つ折りにしたものを、透明なビニル袋に入れて、もしょもしょとかき混ぜて取り出していく、その様子をツイキャスで実況するという、とてもアナログな方法でした。(神様ガチャというか、紙様ガチャという感じw)

三題について

 感の良い方は、もうおわかりでしょう。作家性のみならず、人間性が出ると申しましょうか。自分の好きや性癖をお題として提出している人もいれば、(お題がシャッフルされると分かっているので)参加者仲間を困らせてやろう、困る顔を見て是非とも愉しんでやろうという邪(よこしま)な心のままにお題を提出している人もいます。(結局、そのお題を自分が引いちゃったりもするわけですがw)
 そして、たとえ、一見ごく普通の無難なお題であっても、三題の食い合わせが悪かったりすると、やはり書き難いお題になったりします。
 そうして、そんな書き難いお題だからこそ産まれる傑作(迷作)が、この本には沢山詰まっています。

 では、早速、個別感想にうつらせていただきます。【】内がお題で、【テーマ、場所/キャラクター/ジャンル】となっています。実際の本には通し番号はありませんが、便宜上付けさせていただきました。掲載順になっています。なお、タイトル直下の作者敬称は一律省略させていただき、感想文中では、すべて「さん」で統一させていただいております。
 この本で初めてご一緒する方、交流の浅い方もおられるのですが、きっとこれから親しく交流を交わすようになる、その前借りということでご容赦ください。

01 君と空に浮かぶ幽霊船

【 幽霊船 / 黒猫 / ファンタジー 】
 三原みぱぱ

 この本の編集責任者であり、版元であり、販売者であり、文学フリマの鬼店長でもある、みぱぱさんの作品が筆頭。実は、掲載順も神様ガチャの結果なので、偶然です。
 10年に一度だけ現れる謎の空中【幽霊船】に挑むリオの物語。辛うじて糊口をしのぐような生活を送るリオが、事件に巻き込まれて1日の稼ぎと食料をすべて失ってしまいます。生きるために残された手段は、丁度折よく現れた【幽霊船】にあるという、財宝を手に入れることだけでした。その言い伝えの真意を確かめたくて、船を守るドラゴンを掻い潜り果敢に乗船を試みます。この場面、なかなかのアクションシーンで燃えます。
 果たして【幽霊船】で待っていたのは、言い伝えとはちょっと違う、優しい魔女と美味しいご馳走。そして家族の温りでした。
 家族を大切にされているみぱぱさんらしさ溢れる作品です。ジャンルが【ファンタジー】なのは勿論、【黒猫】も重要キャラクターとしてばっちり、登場します。
 面白かったです。

02 「吾輩は猫である、名前はまだナイ。」

【 宇宙 / 猫 / グルメもの 】
 朝比奈架音

 続く架音さんのお題も【猫】。似てますが、完全一致でなければセーフ。完全一致の場合には、後からお題を出した人がお題を出し直すルールになってるようです。
 そんな架音さんの作品。がっつり、【猫】を主人公に【グルメもの】を貫いてて、凄い。比喩も誇張もなく、【猫】の【グルメもの】。なんでこんなややこしいお題をそんなにあっさりクリアできるのか。
 そして【宇宙】。なるほど、そういう……。哀しみの向こう側でホッと優しい気持ちに浸れる、ふわりとした素敵なファンタジーに仕上がっています。
 そうそう。夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭を連想せずにはおれないタイトルについて。実は作品冒頭で、「おや?」と首をかしげることになります。その小さな違和感を抱えたまま読み進めると……。その疑問にピタリと答えてくれるラスト。いやぁ、すげーっすわ。面白かったです。

03 魔法少女探偵まりんちゃん

【 イオンモールにある子供の遊び場 / 魔法少女 / ミステリー 】
 とんこつ毬藻

 毬藻さんのお題、なかなか難しそうだと思いませんか?
 「ノックスの十戒」にも「探偵方法に超自然能力を用いてはならない」とあります。【魔法少女】が魔法で「ミラクル✨ ミステリック✨ キラララーン✨ わかったわ。犯人はあなたね!」(呪文はてきとー)とか、やってしまっては(基本的には)駄目なんですよね。もちろん、そういうミステリーもあります。東川篤哉氏の『魔法使いマリィシリーズ』とか(←これ、面白くて大好きです)。
 そういう例外はあるものの、基本的に、魔法で犯人を当てたんじゃ、【ミステリー】には、ならない。
 な・の・に! 完・璧・に! 【イオンモールにある子供の遊び場】で、【魔法少女】が、割とどデカい事件を解決してしまう【ミステリー】に仕上がってる。なんですか、これ。凄いです。凄すぎます。いやぁ、ホント、めっちゃ面白い!

04 モグラは知っている

【 テニスコート / モグラ / 異世界転生・転移 】
 井戸正善

 『呼び出された殺戮者』シリーズや、『あしでまとい』の作者である井戸さんの作品。
 私は「書き出し祭り」という肥前文俊さん主催の個人企画にて、そのお名前と技量の一端に触れたのですが、トンデモ物凄い方です。まさに雲の上の方。
 そんな井戸さんと同じアンソロジー本でご一緒出来るなんて。こんな機会をくださったみぱぱさんに感謝です。
 そして、作品のお題を見てると。一際(ひときわ)異彩を放つのが、【モグラ】。井戸さんも、かなり手こずられたのではないでしょうか。序文に「とりあえず場所とジャンルはさておき、モグラを提示した人には猛省を促します。」と書かれていて、思わずくすりと笑ってしまいます。
 しかし、そこは井戸さん。比喩でもなく、あだ名でもなく、【モグラ】をド直球に【モグラ】として登場させつつ、【テニスコート】で始まる【異世界転生・転移】の物語として完璧に仕上げておられます。
 加えて、本作の特徴は、場面転換が目まぐるしいこと。転生前後の会話がいったり、きたりします。それが違和感なく、シームレスに繋がっているのです。転生前後の会話をいったりきたりする度に、伏線を埋めては、それを回収していきます。しかもクライマックスに向けて、それらがきちんと織り上げられていく様は、見事としか言いようがないです。上手い。テクニック半端ない。やっぱり、この方、只者じゃないです。めっちゃ、勉強になる上、痛快な面白さが味わえました。

05 家に帰ったら妻が殺されていた件

【 電脳空間 / 探偵 / ラブコメ 】
 秋月真鳥

 一見すると比較的穏やかなお題たち。しかし、なんとも食い合わせが悪い。【電脳空間】と【探偵】、【探偵】と【ラブコメ】、【電脳空間】と【ラブコメ】のように、要素2つだけなら、なんか書けそうな気もしますが、【電脳空間】と【探偵】と【ラブコメ】と並ぶと、途端に難易度マックス。正直、私には書ける気がしません。
 しかし、そんなお題も真鳥さんの手にかかれば、『家に帰ったら妻が殺されていた件』などという、かなり物騒なタイトルを冠した上で、なぜか綺麗な【ラブコメ】に仕上がってしまうのです。お見事。
 緊迫感のある前半に始まり、中盤の折り返し点では思わず「そうきたかー!」ってなりました。でも、それでも【ラブコメ】が見えてこない。もう後半、物語の折り畳みに入ってない? 大丈夫?
 そんな心配も杞憂でした。ばっちし、ラブコメ。
 いやぁ、お題を自家薬籠中の物とし、単に三題を織り込むのではなく、どんでん返しの効いた面白い作品に仕上げられていて、素晴らしいです。面白い!

06 時の海をまたぐ人魚は美しいものが好き

【 サイバーパンクな近未来 / 人外 / 童話風 】
 魚住真琴

 こちらもまた難しいお題です。【人外】についてだけは、人魚の好きな真琴さんのこと。「人魚で物語が書ける!」と、小躍りされたか、小さくガッツポーズされたのではないかと(勝手に)思っています。しかし、【サイバーパンクな近未来】と【童話風】については、そうはいかない。両者が激しく喧嘩しています。殴り合っています。互いに一歩も引かず、流血待ったなしです。真琴さんも序文で「とんでもお題が当たりました」と仰ってます。ですよねぇ……。
 さて、そんな【サイバーパンクな近未来】と【童話風】ですが、さすが真琴さん。巧みに言葉を操り、色を操り、読者を操り、見事にダークファンタジーの世界観の中で両者を融合させてクリアされています。【サイバーパンクな近未来】も【童話風】も単語そのものは一切出てきません。それだけに、読者にそれを感じさせる雰囲気を作品自体が纏っている必要があります。そのために、一つ一つの言葉を選んで配置されたんだろうと思います。さすがです。
 さて、お話はというと、海という海、青い海、赤い海、灰色の海、黒い海、そして時の海。あらゆる海を渡り、美しいものを愛でて自由に泳ぐ人魚の物語。
 自由に文字の海を泳ぎ、楽しい物語、美しい物語を読んだり、書いたりしている真琴さんにイメージが重なる素敵な物語。面白かったです!

 ちなみに、【サイバーパンクな近未来】のお題を出したのは私でした。真琴さん、変なお題を出しちゃってゴメンナサイ。

07 Bear Blossom

【 桜 / 熊 / カーレース 】
 しあゆう

 【桜】【熊】【カーレース】と、各お題は比較的平易に思えるのに、組み合わさった途端に難易度が跳ね上がる系のお題です。
 そんなお題を真正面から、よくぞ書ききったと拍手喝采です。ブラボーです。
 どうぶつの森のような、ほんわか平和なキャラクターたちなのに、ハラハラと緊張感のあるカーレースが展開されるのが凄いです。さまざまな障害をかいくぐって(その障害の躱し方がまた、少年漫画のような胸アツ展開!)、ホームストレッチでの手に汗握る追い込み合戦。その末にゴールを切ったのは……ってところで、良い具合に改ページが入るのも(しあゆうさんが狙ったか、みぱぱさんが気をきかせたか、単なる偶然かはわかりませんが)、めっちゃニクイ演出でグッド!
 しかし、物語はそこでは終わりません。ゴール後、明らかになったヴィランの正体。再び平和な森に危機が訪れます。そこでクマくんが取った行動は……。
 【桜】が演出に(文字通り)「花」を添えていて、実に良いです。面白かったです。

08 慈愛富国

【 魔法学園 / お母さん / スパイアクション 】
 夜怜奈

 同じ素材でも調理方法が違えばまったく違う味わいの料理になる。それが堪能できる作品でした。
 【スパイアクション】に【お母さん】に作者名がヨレナさん。お名前がヨル・フォージャー(『スパイファミリー』)に似ているという、ただそれだけで、勝手に近現代ものか、近現代並みの技術段階にあるif世界かなと、勝手決めつけてました。ごめんなさい。
 ところがこちら、西洋風ファンタジー。しかも宮廷と、その宮廷を巡り、敵味方入り乱れて権謀術数をめぐらす、そんな世界です。
 しかも。その冒頭では。たーーーーっぷりと夜怜奈さんワールドが満喫できます。ニヤニヤしながら、キャーキャー言いながら楽しめます。
 不思議なんですよねぇ。物語として美男美女のベストカップルが幸せそうにいちゃついたり、羞恥に頬をあからめたりするのは、ニヤニヤしながら楽しめるのに(なんなら、ここからしか得られない栄養素があるのに)。
 もし、これを現実に目にしようものなら、温厚なジンパパと言えど、「リア充爆発しろ」って、なる自信あります。
 さて、【魔法学園】も【スパイアクション】も。なんなくクリアしたこちらの作品。【お母さん】がなかなか出てこないので、ちょっとハラハラしますが、最後まで読むと、成程、そういう……。
 世界観の作りこまれた大作を読んだような読後感で、それをよくこの文字数で……と、感心します。めっちゃ、面白かった!

 【スパイアクション】のお題は私でした。予想の斜め上をいく完成度に痺れました。

09 ウルフ・パウダー

【 映画館 / 忍者 / ハードボイルド 】
 早川隆

 第二次世界大戦の開戦直前、アメリカ・デトロイトの【映画館】を舞台に、【ハードボイルド】な【忍者】アクションが堪能できるお話。
 まとめると身も蓋もない感じになってしまいますが、そこは、それ。ゴリッゴリの歴史物、『敵は家康』の作者でもある早川さんが、そんな月並みな感じで終わるわけがないのです。もう一度、きちんと要約しなおしてみます。
 第二次世界大戦の開戦直前、アメリカ・デトロイトの【映画館】を舞台に、【ハードボイルド】な【忍者】アクションが堪能できるお話。
 どうですか? 伝わります? ……あれ?
 ……っていうのは、冗談です(いや、要約するとそうなっちゃうのは本当ですが、その要約から受ける印象とは違ってて、って意味です)。
 本作中の【映画館】で上映されているのは、『スミス都へ行く』(1939年)。

ジェームズ・ステュアートがスクリーンいっぱいに映り、大群衆を前になにかポジティブ・スピーチしているのが、ひどく間抜けに見えた。

『ウルフ・パウダー』より

 主人公マイクは、こう言って『スミス都へ行く』を腐していますが、なかなかどうして、傑作映画だと思います。自由と平等のフロンティア・スピリットをもって中央政界に乗り込んできた若手議員が利権と腐敗に対して、演説で勝利を勝ち取るお話です。職業的暗殺者のマイクにとっては、生きる世界の余りにも違うことから、ネガティブな批評となったのでしょう。
 肩肘張らずに楽しめて、ウィットの利いた会話が楽しく、ストーリーラインも明確。そんなところに、本作『ウルフ・パウダー』との共通点を感じます。
 第二次世界大戦開幕前夜。そんな重苦しい情勢下においても、日本とは違い、自由と平等を謳う映画が封切られるような国。そんな空気感が伝わってきます。そこに【忍者】アクションが投下されてて、面白くないわけがない。実に楽しい作品です。

『パーフェクト・ストレンジャー』は2007年公開、ハル・ベリー、ブルース・ウィリス主演の映画のもじりでしょうか? こちらは自信ないですが、

Go ahead, make my day.
こちらは間違いない。『ダーティハリー4』(1983年)の冒頭で、クリント・イーストウッド演じるハリー・キャラハン刑事が強盗に向かって吐く名台詞! 親父がダーティハリーが好きだったので、子どもの頃、地上波で放送される度、一緒に何度も見ました。

 ちなみに【忍者】のお題を出したのは私でした。

10 Stain of the journey

【 豪華客船 / 100歳のお婆ちゃんまで生きた前世の記憶がある3歳児 / 安楽椅子探偵 】
 RS世代

 【100歳のお婆ちゃんまで生きた前世の記憶がある3歳児】もたいがい使いにくいお題ですが、それ以上に難易度高いのが、ジャンル【安楽椅子探偵】。こちらも相当、難しいお題だと思います。ただ、このお題を出したのは世代さん自身だそうです(因果応報……)。
 それにしても。こんな本格ミステリーの安楽椅子探偵ものが、短編集の中で味わえるとは思いませんでした。【豪華客船】はともかく、【100歳のお婆ちゃんまで生きた前世の記憶がある3歳児】も【安楽椅子探偵】も使い方が完璧な上、きちんと密室ミステリーになってて面白い。
 世代さん、すげぇ……。感服です。
 【100歳のお婆ちゃんまで生きた前世の記憶がある3歳児】ですが、単に年の功というだけでなく、前世の100歳まで生きたお婆ちゃんは、元々安楽椅子探偵の素養があったわけで。「ミス・マープル」特に、ジュリア・マッケンジーが演じるミス・マープルの雰囲気を感じました。そんなマープルの雰囲気を漂わせた3歳児。会ってみたい!

 それにしても。なんなんでしょう? このアンソロジーに参加してる人たち、ほんとなんなん? 凄すぎん?

11 穀雨の巫女

【 春の長雨 / 巫女さん / 旅 】
 潯薫(ジンパパ)

 私の作品なので感想はナシです。代わりに、早川さんがポストしてくださった、ひと言感想を貼っときます。

「ズルい!」だそうです(笑)。
 はい。ズルいです。何がって。他の皆さんは三題をきちんと【テーマ、場所/キャラクター/ジャンル】と扱ってます。が、私は単に三題として扱ってしまってて。【春の長雨】も【巫女さん】も【旅】もお題には入っているのですが、「ジャンル【旅】」でなきゃいけないところ、主人公が山の中から一歩も動いてないという……(この作品、ジャンルは「歴史物」になっちゃってます💦)。
 主催のみぱぱさんからは、オーケーを貰えてはいたものの(三つのお題の要素が入っていれば、一応オーケーなんだそうですが)、やっぱり反省。だって、他の皆さんは変化球も豪速球も、ぜんぶ真っ芯で打ち返して場外ホームラン叩き出してますもんね。次回は、私もきちんとジャンルの指定を守って書いてみようと思います(と言いつつ、次のお題がまた、とんでもなく厳しいんですが……)。

12 夜明けのイロハ

【 空 / 最近会社を辞めた人 / 冒険活劇 】
 ちぇり

 トリを飾るのは、『エスパーチョンカ!』の作者であり、この本の元ネタにもなっている「神様ガチャ」をツイキャスで主催されている、ちぇりさん。
 【空】と【冒険活劇】という親和性の高そうなお題に混じる【最近会社を辞めた人】のノイズ感がハンパないw
 いかにも「現代」に時代設定を持ってこないと取り扱いにくそうなお題なのに、敢えて【空】と【冒険活劇】が最大魅力的に描けるファンタジー世界に世界観を設定したのがさすがですね。お陰で、ジブリ作品を見てるような卓越したアクション、生き生きとしたボーイ・ミーツ・ガール、そしてセンス・オブ・ワンダーに溢れていて、ワクワクします。
 まさにトリに相応しい【冒険活劇】になっていますし、より大きな物語の序章のような、そんな感じもします。
 あれ? じゃあ、【最近会社を辞めた人】は? その処理の上手いこと、上手いこと。そこら辺はお読みいただいて、ご自身の目でご確認ください。
 面白かったです。 

 とまぁ、贔屓なしに面白いこれらの12作品が収録されています。どうですか? 読んでみたくなりました?

表紙

 表表紙、裏表紙を描いてくださったのは、きな子さん。

 たくさんの本の中にあっても、ひと際目立っていて、埋もれない素敵なデザインだなと思います。ありがとうございます。

文学フリマ東京38

文学フリマ東京38 「神ガチャ文庫」Web告知用
まゆらさん(Pinatonさん)作

 初出は、先日(2024年5月19日)行われた、「文学フリマ東京38」。お陰さまで初めての出店にも関わらず、20冊ほど売れました。

文学フリマ東京38 国際流通センター第二会場 2階 つー21 「神ガチャ文庫」 ブース設営完了直後の様子

 今後、9月の「文学フリマ大阪12」、10月の「文学フリマ福岡10」へも出店予定だそうです。東京会場まで足を運べなかった皆様、大阪会場、福岡会場にて「神ガチャ文庫」ブースへお立ち寄りいただき、お買い求めいただければ幸いです(ダイマ)。
 いずれ通販も出来るようにすると、みぱぱさんは検討中のようですが、今は文学フリマでしか入手方法がありません。あとは、そうですね。直接、三原みぱぱさんにDMで凸って交渉してください。

 また。さらに、さらに。12月の「文学フリマ東京39」では、『神様ガチャという名の三題噺』の続巻がとんでもなくボリュームアップして登場するとか、しないとか。(これ以上は、一参加者の私から情報漏洩するわけにはいかないので、お口チャック。私も続巻にも参加予定です。リタイアさえしなければw)
 そして、私も12月の東京会場に行く予定です。今度はビックサイトでの開催だそうですね。会場で皆さんと、お会いできるのが楽しみです。では、では。


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