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好きな肉ランキング3位はカピパラ

地上最大のネズミ、カピパラ!
香りも素晴らしくとても柔らかい赤肉。
食べたのは、南米コロンビアのオリノコ河をひとりで丸木舟で下った時に食べた忘れられない肉だ。

コロンビアのジャングルで夜中にヤリを持って水辺に狩りに行く。

そして、お世話になってたお家の台所に吊るされたカピバラの切り身。
「ジン、料理してくれ」
というからギトギトのフライパンで焼くことに。

肉の切り身をかけるための棒なのだろうか。背の高さよりちょっとと赤いところに取り付けてある細い棒の上にペロンと小さな布団のように薄く切られた肉が何枚も横に並べてかかっている。

一枚肉を取ろうとするとご飯粒のような白いつぶつぶが肉の裏からフライパンの上にポロポロと落ちてきた。
「なんだ?」
良く見てみると白いご飯粒がが踊るように動いている。
顔を近づける。
うわっ!
その白く動くツブツブはなんと『ウジ虫』だった!

慌てて、
「ウジ虫が肉についてるよー!」
と叫ぶと、
「ああ、ウジ虫は取ってから焼いてくれ」
と、当たり前のようにあっさり一言!

マジかよ!
と、思いながらもフライパンに落ちた踊るツブツブを手でつまんで取り出し、肉の裏にしがみついてるツブツブを手で払って地面に落とす。
ちょっと、まだ動いているじゃん。
実はボク、探検家と言ってるけど芋虫とか毛虫系がとにかく苦手でできれば一生関わりたくない。

そして、肉。
恐る恐るフライパンで焼いてみた。
肉は腐りかけが美味いというが、この時こそ腐りかけの定義を知りたかった。

茹でたバナナと焼いたバビバラの腐りかけの焼き肉が晩御飯だ。
ありえないと一瞬目が眩んだが、お世話になっている手前食べないわけにはいかない。

あえて気持ちを奮い立たせ、勢いよくバビバラの肉を手で持ちカブリと食べる!
「うまい!」
なんと柔らかい肉なんだ!
肉から漂う腐りかけの甘い香りがたまらない!

ジャガイモに似た味の茹でた青バナナに合う!

やっぱり、草食系野生の動物の味のポテンシャルは最高な域に達していた。

コロンビアのジャングルで食べた白いツブツブが踊るカピバラの肉。
今まで食べた肉、ランキング第3位!


カピパラを食べて元気いっぱい丸木舟を漕ぐ!

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