【戦力分析 西武編】この球団を上位予想してた人“全員バカ“です
どうも、ジンザベースボールのジンです。
シーズンも佳境に差し掛かり、もうすぐでドラフト、FA、戦力外などのストーブリーグに差し掛かるので、今日からオフシーズンに向けて12球団の戦力分析を行なっていこうと思います。このネタは本来YouTube用に台本をメモ帳にでも書こうと思っていましたが、どうせならと思いnoteに書き起こすことにします。活字で読みたい方はこちらでご覧ください。
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12球団やっていくので、まずはパリーグ最下位の西武について語っていきたいと思います。
圧倒的最下位 360度どこから見ても弱い西武ライオンズ
まずは西武ライオンズの今季成績を振り返っていこうと思います。
すごい!どの角度から見てもど天文学的に弱い完璧な暗黒球団です!
まず、打撃指標は文句なしでぶっちぎり最下位な他、投手指標も軒並み12球団でワーストに近い数字を残しており、まるでいいところがありません。
Xではハムの先発にマウントをとるガキがいますがハムのFIPは12球団中12位であり、底辺が下を見つけてキャッキャしているに過ぎません。おお嘆かわしい。
西武の投手が良いはもはや、TBS横浜に「打線は良い」というようなもので、実際のところ投手も全然良くないのが現状です。
西武ライオンズがこうなったのは別に偶然ではなく、去年からFIPは12球団10位、OPSは12球団11位なので、投打ともに強みがない中での去年の5位なので、そのまま特に大きな補強もなく、なんならそこそこの数字を残したマキノンを手放すともなればこうなるのは必然でした。
そんな中で、より弱い部分で、且つWARの上げやすいジャンルである野手の補強を一切怠ったとなれば、この結果は見えていた最下位です。
西武の最下位はデータ的に見れば極めて妥当で、この球団を上位に予想した解説者にはペナルティを与えた方がいいレベルでしょう。
今江監督が「本来であれば楽天は最下位でもおかしくない」などとほざいていましたが、楽天は打線に強みがあるチームなので、西武には野手でのアドバンテージがあり、そんなわけないだろって思わず突っ込んでしまいました〔笑〕
西武はなぜ弱いのか?
西武がなぜここまで弱小になったのか?理由を過去の編成から分析していきましょう。
ターニングポイントは2018年オフです。西武はこの時山賊打線という強力打線を抱え絶頂を迎えておりましたが、浅村の放出という避けられないイベントが待っていました。ここで西武フロントは松本航を単独指名、2位で渡辺勇を続けて投手を上位指名、3位で浅村の後釜候補にセカンドの山野辺を指名しました。
しかし、松本はチームを支える投手とまではならず、渡辺は伸び悩み、3位で確保した山野辺は鳴かず飛ばずです。本来はこの山野辺に計算を立てていたと思うのですが、なぜ当たらなかったか?それは他球団が軒並み野手を上位指名し始めたからです。ドラフト市場は2015年から吉田正尚、大山悠輔など上位指名で野手を確保。そして数年以内に芽を出すという野手上位指名最盛期でした。その流れで根尾・藤原・小園に上位指名が集中、ハズレ一位も辰己に4球団、オリックスは太田に行きました。そんな中で2015年から多和田、今井、齋藤大、松本と時代にそぐわない投手上位指名を続けていた西武は少しずつ野手の幹が細くなってきていたのです。
また、WBC日本代表のほとんどが高卒投手であるように、大卒投手はスケールが小さく160キロを連発するほどにはならないため、チームに大きなプラスをもたらさないのです。そんな中、浅村も抜けるという状況でスケールの大きな内野手に行かず、松本航という天井の低い指名をしたのはチームを象徴するような指名でした。
西武の翌年は佐々木朗希外しからの社会人・宮川、2020年は早川入札からの渡部。チームの状態が野手不足に瀕してようやく野手指名をした西武でしたが、牧に行かないのは結果論として、そもそも佐藤輝明に入札しないというチームの姿勢に問題があると言わざるを得ないでしょう。西武は山川や秋山など、2位以下で主力級の野手を手に入れているため、慢心していたのでしょうが、この時代はもう2位3位で主力級の野手を手に入れるのはどんどん難しい時代に入ってきているのです。
その後西武は隅田佐藤と大学生即戦力投手、一旦2021年に蛭間古川と外野手に行きますがその後は再び武内、上田の即戦力投手指名。これが決定打となり、西武は投打ともに危機的な状態に瀕しました。
2015年〜2023年までの9年間で、1位で指名された大卒・社会人投手は多和田、齋藤、松本、宮川、隅田、武内の6人、3位以上では川越、野田中塚、伊藤(独立)、浜屋、松岡〔独立〕、佐々木、佐藤隼、上田と天井の低い投手をこれだけ指名しており、その隅田と武内以外そのほとんどが戦力になっていないという凄まじさです。
そんな中で、余ったところに入れられた上位指名野手が活躍しないのは他球団の現状を見ると当然であり、編成が招いた責任と言えるでしょう。
西武は今オフどうすればいいのか?
まずはなんといっても「即戦力野手で上位を埋める&下位での高卒投手指名」これから始めるべきでしょう。西武凋落の原因は間違いなく即戦力投手上位指名の時代に逆行した指名なので、まずはその反省として投手はなるべく下位で素材型高校生を集めることから始めましょう。
野手は当然どこのポジションでも誰でも一軍に食い込めるため、野手安定です。
おすすめは西川(青山学院大)か渡部〔大阪商業大〕の外野手で、宗山は数少ないプロ野球選手である源田に被るため行くメリットがないでしょう。
また、高卒野手の上位指名も論外で、まず壁となる一軍選手がいないので、指名しても先細って楽天で言うオコエや堀内のように一軍に駆り出されて先細るのがオチでしょう。また、高卒野手は確実な戦力アップになる保証がないため、西武のような状態で行くのは危険と言えるでしょう。ドラ1は西川か渡部の二択で、3位以上で高卒野手や投手に行ったらもうその時点でドラフトは失敗、今後数年も暗黒確定と言えるでしょう。
FAはどうなるかわかりませんが、佐野(DeNA)に行くのはやめた方がいいと言えます。西武はなぜか守備で大きなマイナスを叩き出すコルデロのような外野手を獲得して「補強」などといっていましたが、WAR0.1に満たない野手を補強しても補強とは言えません。大卒や社会人の野手を補強してももう少しマシな数字を出します。
DeNA佐野は現在WAR0.0で、現状代打しか使い道がないので、いくら西武といってもマシにはなりにくい選手と言えます。
FAでのおすすめは強いて言うなら巨人・大城か楽天・鈴木大地で、怪我に強い鈴木が仮にFAするなら西武には打ってつけの人材と言えます。
西武は来年も最下位候補筆頭なので、数年後に幹になりそうな天井の高い選手の頭数を確保していくのがベストです。
まとめ
西武の編成の現状をまとめると
です。YouTubeでもそのうちこれらをまとめた動画を上げるので、よかったらチャンネル登録お願いします。
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