私のための哲学記1 〜大人になるってどういうこと? ①導入編〜
こんにちはじんです。
「私のための哲学記」第一回目のテーマは「大人になるってどういうこと?」です。
皆さんはいつから大人になったと感じましたか?
私は今20代後半で、身体的には大人と言える年齢なのでしょうが、正直精神的には高校生の時からあまり変わっていない気がしています。高校の時から好きだった音楽は変わらず好きだし、友達と下ネタで盛り上がるのも昔から変わらずです。
社会人になって結婚した今でもあんまり大人になった気がしていないのですが、みんなそんな感じなのでしょうか?もしかして私だけ?
小学生の頃からずっと疑問だったこのテーマ。いつか時が解決するだろうと思って過ごしていたけど、いつまで経っても大人になった気がしないので、30歳になる前に真剣に”大人”の本質について考え、大人になるとはどういうことなのか自分なりの納得のいく答えを出していきたいと思います。
なお、納得のいく答えに辿り着くまで結構長いので…結論だけ気になる方はこちらを参照ください。
本質への迫り方
”大人”って何?って闇雲に考えても、納得のいく答えにはいつまでたってもたどり着けない気がするので、少し戦略的に本質に迫りたいと考えています。導入編である今回はまずこの戦略について説明していきたいと思います。
まず"大人"の本質という名の答えが広い広い世界の中にポツンとあるとします。
無限に広がる世界の中で、最初からこの本質をピンポイントで狙うのは不可能です。そこでまずは少し範囲を広めに、本質を満たすための条件を明らかにしていきます。理系的に言うと必要条件 ー「△△ならば○○だ」の○○の部分 ー を明らかにしていきます。なおこの時の△△の部分を十分条件と言います。
必要条件が1つでもわかれば、「その条件を満たす物って何?」という風に必要条件の範囲を闇雲に探せばいつかは”大人”の本質にたどり着けるはずです。でも闇雲に探しても途方に暮れるので、もう少し道しるべが欲しい。。。そこで必要条件を色んな軸からたくさん探します。
すると必要条件が重なる部分が出てくるはずなんです。複数の必要条件が重なったこの部分にこそ本質は隠れているはず。だからここを狙い撃ちにして考えていけば、本質を明らかにすることができるはず。
以上の手順を「”大人”の本質を探す」という具体例にしてまとめるとこうです。
1. ”大人” ならば○○だ。の○○(必要条件)をたくさん探す。
2.たくさん見つけた○○から、共通する部分を探す。
3.探し当てた○○の共通項から”大人”の本質を明らかにする。
まとめるとなんだか簡単にそうに見えますが、実際これ結構難しいと思うのです。なぜなら人間が頭でぱっと思いつく世界って、ものすごく抽象的でフワフワした世界だからです。
さっき書いた世界の図で表現すると、ぱっと思いついた世界はこんな感じの抽象的な雲がフワフワ浮かんでいる状態で、必要条件が出てきたとは言えません。この状態で戦略を進めて何か答えを出せたとしても、その答えもまた「抽象的な言葉」という雲に覆われたままです。
抽象的な言葉を言われたとき「なんだか正しそうなこと言っている気がするけどつまりどういうこと?」ってなりませんか。それと同じで、せっかく出した答えも「なんだか大人の本質っぽい気はするけど、うーん。。。?」と納得感が出ずに終わってしまう可能性があります。
だからこの”抽象の雲”たちを1つずつ丁寧に具体的な言葉に落としていってようやく本質という答えを探しに行けるのです。
ただまぁ現状はまだ雲も何もないまっさらな状態ですので、まずはこの”抽象の雲”たちを探すところから始めていきたいと思います。発見した雲を1つずつはらって具体的な必要条件に落としていくこと。これがこの戦略の大前提です。
では今回はここまで。次回から実際に”大人”の本質について迫っていきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。