幻の白い狼に導かれて
昨晩2020年7月15日は忘れられない日になりました。ついに「ホッキョクオオカミ」2頭が那須どうぶつ王国やってきました。
はるばるドイツから20時間かけての長旅でした。
成田空港から王国に到着はすでに深夜0時を過ぎていました。まさに感無量の出会いでした。疲れも吹き飛びました。
思えば今年1月にオオカミ(大口真神)を祭る秩父の三峯神社にお参りして無事到着することを祈願しました。しかし新型コロナウィルスの蔓延により
準備万端で新設した展示場「オオカミの丘」は主役不在のまま暫定オープンせざるを得ない状況となりました。
オオカミは個人的にもとても思入れのある動物です。
社会人成り立ての時にナショナルジオグラフィックの記事で気になっていたホッキョクオオカミの写真集を購入。
ジム・ブランデンバーグの「白いオオカミ」
北極圏に近いエルズミア島に生息する彼らの野生の姿を深い愛情を持って撮影された渾身の一作。
三峯神社の御眷属の犬神(いぬがみ)様も白いニホンオオカミの伝説が語り伝えられています。まだ見ぬ「ホッキョクオオカミ」への憧憬と重なりました。
その実物の姿はとても凛々しく、優しく、繊細です。
毛の色もまさに柔らかな色合いの白。グレーが強い個体もあると聞いていたので、内心ほっとしました(笑)
さらに秋には雌2頭のホッキョクオオカミがやってきます。動物園の取り組みとしては現在日本で唯一の希少種ホッキョクオオカミの繁殖はとても挑戦しがいのあるものです。
スナネコの赤ちゃんが救世主であれば、ホッキョクオオカミは御眷属「神の使い」その力でさらに園を力強く牽引してくれるはずです。