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信用もないのに

福島第一原発事故に関する資料で、手元にあるのに読んでいないのは、国会事故調査委員会報告書だった。
こちらが正義だ、と思って読むと、ボロボロ抜けるものがある。
安全対策において、訴訟になった場合が念頭に置かれていたこと、東電が企業としてリスクマネジメントしているのだから、当然かもしれない。

第一義に、人々の安全、健康、が来るべきとは、簡単に言うことができる言葉だと思う。
では、日本にある企業のいくつが、商品を購入する人の安全と健康を第一義にしているか、考えてみたら、とても少ないという体感があり、もっというと、商品を提供する先に、購入した人の人生は、良くなる、という提供の仕方をしている企業がどれだけあるだろう。

また、深層防護が充分になされなかったのは、IAEAのブラッシュアップしていく国際基準に、ついていっていないためであると指摘されている。それは、教育などの分野をとってみても、モンテッソーリやシュタイナーなどの、子どもの自律性を優先する教育に対して、現場に上意下逹する形をとりつづけている文科省や、文化の面でそれを行っている文化庁は、構造として、現場の自律性を育むことに無理があるとしか見えない組織であること、によって間接的に、国際標準に追いつかないように、同様のことをしている。

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