見出し画像

ギャルとギャル男

人類最初の女性であるイヴは、人類最初の男性であるアダムのあばら骨から作られた。神は自分の形に似た人間を土から作り、人間は1人ではいけないからとその最初の人間のあばら骨を抜き取って2人目の人間を作った。

ギャル男。不思議な言葉である。ギャルありきの言葉。ギャルがいて、のちにギャル男が生まれた。アダムとイヴの神話とは男女が逆である。金髪神は人類最初の金髪女であるギャルを渋谷センター街のコンクリから作り、ギャルは1人では何も出来ないからとその最初の金髪女のつけ爪を抜き取って2人目の金髪であるギャル男を作った。そして聖書と違い、ギャルとギャル男はおそらく知恵の実を食べていない。
聖書に登場する知恵の実とは、「善悪の知識の木」になる果実のことで、神はアダムとイヴに対してこの実を食べることを禁じたが2人は食べてしまい、人類は善悪を知る者となりエデンを追放された。アダムとイヴは知恵の実を食べた直後、自分達が裸であることを恥ずかしいことだと気づいてイチジクの葉で腰を覆って隠したと言われている。

ギャルとギャル男は知恵の実を食べていないので善悪の区別がつかないし人語を解さない。自分達が裸の方がまだマシなくらい肌を露出してしまっていることや汚いジーンズを腰パンしてしまっていることを恥ずかしいことだと気づくこともないのでイチジクの葉で腰を覆わない。それどころかウォレットチェーンを巻きつけてしまう始末である。最近はPayPayなどの影響で携帯電話にウォレットチェーンを巻きつけるギャル男もいるとか。

「これヤバくね?マジ、神!」

今夜もギャル男は眠らない。

おれ今収入0だよ