1分で理解するICP(Internet Computer Protocol) 第1回: ICPについて
🔷ICPとは
Internet Computer Protocolの略称。また、Internet Computer Protocol上で機能するガバナンストークンのこと。
Internet Computer Protocolは、在スイスのDfinity財団(https://dfinity.org/)によって開発されたブロックチェーンプロトコルで、主な機能と特徴については以下の通りです。
・Webスピードで機能し、Webサイトをホストできる程のデータ容量を持ち、かつ堅牢性を保ったブロックチェーン
・分散化されたクラウドデータセンターとしての機能
上記の特性から、以下のようなユースケースが想定されています。
・セキュリティソフトなしで、対ハッキング性が非常に高く・分散化されたウェブサイトやシステムを構築することができる。
(👉AWS等の中央集権的なデータセンターへの依存を解消する / 昨今頻発する企業へのサイバー攻撃や、災害によるデータセンターのシャットダウンにも耐えうるウェブサイトやシステムを構築できる)
・既存のブロックチェーン上のサービスやシステムなど(Defi, NFT, DAO, ブロックチェーンゲーム等)を、バックエンド〜フロントエンドまで全て、ICP上で構築することができる。
(👉これにより、既存のDefi, NFT, DAO, ブロックチェーンゲーム等は、より高速化・巨大化・分散化・多機能化を進めていくことができます。ワールドコンピュータと謳われるEthereumは、スマートコントラクトの実装までは可能ですが、処理速度とデータ容量の問題から、Webサービス・システムのフロントエンドをブロックチェーンでホストすることができません)
・分散化されたSNSを構築することができる。
(👉ユーザーのデータの一極集中によりプライバシーの問題が指摘されているFacebookや、Linkedinの代替を目指すSNSが開発されています。例:Distrikt App https://az5sd-cqaaa-aaaae-aaarq-cai.ic0.app/)
上記の特性とユースケースを見る限り、現在のGAFAが抱える様々な問題を真っ向から解決しにいっているプロジェクトとして、非常に期待ができるブロックチェーンプロトコルの一つであると、個人的には考えています。
もう一つ、取り上げたい機能として、ICPのチェーンキー暗号技術による「ID・パスワードを必要としないログインサービス」を紹介したかったのですが、長くなってしまうので、次回以降紹介したいと思います。