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党に公認されないと選挙で困ること4選

石破総理が世論に迎合するように、
一部裏金議員の公認認めない方針を打ち出しました。
まぁ、元々総裁選前に公約として掲げていたわけで
約束は果たさないと、そりゃバッシングはひどいからね。

と、様々な思惑があっての決断なのでしょうが、
この土壇場で公認外されるのは候補者としてはキツイわけです。
何がどんなふうにキツいのか
ご説明します。

1、公認料がもらえない

公認されると選挙前に公認料というお金が振り込まれます。
これは党から候補者本人の口座に入ります。

他党の公認料情勢は詳しくは知りませんが、
少なくとも数百万から1千万程度支給されます。
かつて広島の選挙では億単位のお金が注入されたとか。

このように選挙でかかる費用を賄うためのお金が
公認をもらえないとセットでもらえないということになります。

事務所運営する側としてはかなり苦しいです。
ただでさえパーティしづらい世の中ですからね。
金策は今回の選挙の大きな課題です。

結局金かよ
と思われるかもしれませんが、
そうです、結局選挙は金なのです。

2、選挙事務所が1つしか設置できない

地方によってルールが若干違うかもしれませんが、
選挙事務所は2つ設けることが許されています。

それは候補者個人の選対事務所と
党総支部による選対事務所の2つ
です。

党公認がなければ当然後者は設置できません。
選対事務所が2つあるメリットとしては
看板設置が2ヶ所に可能だということ

また、選挙区が広い地区だと
拠点が2つあることで中継ポイントとなったり、
重要地区を2つカバーできる
というメリットもあります。

3、人手が足りない

選挙で事務局に入ってくれる方などの多くは
これまで支援してくれている団体や企業の方がほとんどです。
基本ボランティアになるので
一般的な仕事に就いている方には難しい役割です。

こうした団体などが人を送ってくれるのは
党所属だから。
自民党だから、立憲民主党だから
こうした企業や団体が支援できます。
 
なんだかんだ言っても選挙は人です。
何をするにも人手がかかります。

党公認が出ないということは
党関係なく個人的な関係性がしっかりしている人を
確保できるかどうかが鍵です。

少なくとも、先週まで見込んでいたよりも
苦しい事務局事情になることは間違いないでしょう。

4、票が足りない

「その候補者のことよく知らないけど自民党だから」
「なんとなく自民党ならいいんじゃない?」
みたいな投票行動って意外と多いことが
前回の選挙でもわかっていました。

こうしたソフトな自民党支持者は
無所属=泡沫
という印象にもなり、
投票行動に影響しそうです。

党員などコアな自民党支持者は
自民党だから投票していたわけで
実はその地元候補のことが嫌いということも。
「あいつは嫌いだけど自民党だから仕方ない」
という人望の薄い方はままおられます。

党というメッキが剥がれた時に選挙を戦える人材と
一気に人が離れていく人望のない人が明確化する戦いになるはずです。

5、自民党大丈夫か?

一部の裏金議員の公認を認めない方針とともに
公認を認めた候補の中でも
比例重複を認めない人もいることが判明しました。

中には前回比例復活を遂げた議員も複数おり、
彼らの進退が危ぶまれています。

ましてや今週解散するっていうタイミングで
そんなことを言われましても、
支部長を急に変更して選挙戦を戦えるわけがありません。
最悪のタイミングです

非公認の人たちも崖っぷち。
特に萩生田さんなどは統一教会の件もあるので
ダブルパンチで落選危機です。

比例重複NGの大量の方々も
ただでさえ裏金事件でマイナスイメージで
選挙が厳しいと言われている中で
小選挙区での勝利が絶対条件となってくると相当苦しい。

公職選挙法ギリギリのところを攻めてくるのはもちろん、
攻めすぎて違反者も続々出てくるのではないか
と見ています。

窮地に立たされた政治家のやることと言えば
金を配ったり利益誘導したり、
相手候補を出し抜くために違反を犯すことです。

落選続出で過半数をわり、
さらに選挙違反者が続出
なんてなったら
それこそ自民党の信頼は地に着くのでは?

石破総理のこの一手は実は悪手なのではないか
と僕は考えています。

選挙の結果次第では伝説的な超短期政権もあり得そう。

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