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公示前から情報戦は始まっている

各メディアは世論調査というものを行います。
それを参考にどっちが優勢か劣勢かを考えていくのですが、
世論調査の見方については
こちらの記事がメチャクチャわかりやすくておすすめです。

私の方では現場からの肌感覚と言いますか
論理的な数値の見方ではなく、
もっとドロドロした部分を執筆していきます。

どのメディアを信用するのか

世論調査は各局リリースします。
有名なのが内閣支持率や
各党の支持率です。

選挙が近くなると
同様のものが各選挙区候補者で行われます。
何ポイントリードしてます
とか
何ポイント差ついてます
など、
懇意にしている記者さんが教えてくれたりするものです。

ただ、この情報の差が結構激しい
結局、どのメディアを信用するのか
自分たちがどう思いたいのか
で使う情報を選びます。

選対の世論調査の使い方

選対本部としては世論調査で
良い評価が出た方が嬉しいものだ
と思われるかもしれませんが、
全くもって違います。

良いポイントが出ると選対内部が緩むので
常に厳しい厳しいと言って引き締めなくてはいけません。

自民党や立憲民主党など
党が情勢調査を行う場合もあります。
その場合、
新人候補の場合は勢いをつけるためにちょっと良く、
ベテラン候補は引き締めるためにちょっと悪く

調査結果をいじるのが通例です。

メディアの罠

記者さんが教えてくれる世論調査に関しても、
こうした数値の意図的な加減がされているケースがあります。
与党寄りのメディアもあれば
野党寄りのメディアもあります。

選挙前に、こっそり
「おたくの候補はポイントリードしてますよ」
と耳打ちすれば
油断してくれることもあるわけです。

末端の記者に
この候補者を油断させてやろう
なんて気持ちがないことは重々承知です。
しかし、上層部は色々しがらみありますよね。
こうしたしがらみから出てくる数値だと
我々は認識した上で世論調査と向き合っています

情報戦は勝利のために

競っている選挙区ほど、
勝利は運動員の動きやモチベーションに
かかっていると言っても過言ではありません。

リードしている
という情報は選挙期間中においては
害悪以外の何者でもありません。

常に
負けている
だから頑張らないといけない
みんなの力で押し上げるんだ!

という気持ちが重要なのです。

我々選対幹部は
「リードしている」
という情報を本音では喜んでいても、
全く歓迎はしていません。

だからこそ、都合の良い情報を
都合良く発破をかけるために使います。

良い情報は「間違っている」と言い、
悪い情報は「だからもっと頑張ろう」と言います。

さ、明日から選挙戦です。
選対本部の選挙戦はようやく折り返しになった気分です。。


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