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家づくりの基礎知識01 「自分らしい家」に辿り着くために

家づくりにあたり知っておきたい「基礎知識」。
ポイントをわかりやすく体系立て、シリーズでお伝えしていきます。

家づくりの基礎知識01 「自分らしい家」に辿り着くために

「自分らしい家」にするためのポイント
1. 暮らしに必要な家の設備と広さを決める
2. 大事なのは優先順位
3. 時間軸での変化を経験者から学ぶ

1.暮らしに必要な家の設備と広さを決める
家づくりを計画するときは夢が膨らみます。リビングの広さ、間取り、建具に外壁…。
家づくりのヒントを集めるため、インターネットや雑誌に紹介される「トレンド」に触れることも多いと思います。すてきなインテリアや住宅設備の便利なアイテムをどんどん知っていくと、自分たちの嗜好や要望に関わらず、それらの項目を家づくりの優先事項の上位として進めていきたくなるかもしれません。

実際、家づくりを計画している人の多くが「いまどきの普通の家は何を備えているか」に興味を持つと思います。
一般的な性能は?間取りは?設備は?
この「いまどきの普通の家」や「一般的には」を重視ししすぎると、自分たちにとって暮らしやすい家というより、流行の家づくりによってしまうことになりかねないので注意が必要です。

「自分らしい家」がほしいと思ったら、自分たちの生活にあった方が良いものか、あったら便利・無くても良いものかどうか、代替案があるかどうか、予算内で可能かどうか確認しながら進めることが大事です。

2.大事なのは優先順位
「自分らしい家」を手に入れる第一歩は、項目に優先順位を付けること。
ポイントは工事費への影響です。
工事費に直結するのは、家の大きさと形。必要な大きさと形を見極めます。
家の形は耐久性に関わります。凸凹が多いとコーナーが増え、雨漏りの影響が出やすくなる可能性もあります。
将来的なリスクにも配慮しながら、その間取りで良いかを吟味します。

また、新築時に工事する方が安いのか、新築でもリフォームでも変わらないかという視点も大事です。
後からでは高くなってしまうのが耐震や断熱などの性能面。ここは優先順位を上位に考えましょう

※参考書籍「あたらしい家づくりの教科書」

3. 時間軸での変化を経験者から学ぶ
歳を取ると家族の形や生活習慣、やりたいことが変わってきます。10年単位で30年先まで見越して、その間取り・設備に投資するべきかを見極めます。
畳のスペースが欲しかった…もっと大きな収納スペースが欲しかった…など、これらの判断には、実際に家を建てた人の話が参考になります。同じ依頼先で建てた人を紹介してもらったり、複数の家を見せてもらうのもよいでしょう。

こうして優先順位をつけて検討していくことで、家づくりという大プロジェクトの大枠が固まり、大きな方向性が見えてくるでしょう。

※参考書籍「人生を変える住まいと健康のリノベーション」