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賃貸でも自分の好きな空間づくりができて、入居者同士のコミュニティの広がりも楽しめる「DIY賃貸」

賃貸住宅でも好きにDIYができる「DIY賃貸」という物件があるってご存知でしょうか?「DIY賃貸」とは、入居者がDIYで空間を仕上げていくという賃貸で、古い賃貸住宅との差別化として近年増えてきています。

どこまでDIYができるかというのは物件やオーナーの考え方や賃貸契約によって変わりますが、壁紙や棚を好きにつけられたり壁の塗装をしたりといった簡単なものから、スケルトン(躯体だけの状態)から本格的に空間づくりができる物件まで様々です。

DIY賃貸の多くは、オーナーが自主管理している物件や、オーナーがDIY経験者という場合が多いため、入居者のDIYを手伝うケースなどがあり、一緒に空間づくりをすることで、オーナーと入居者の人間関係ができあがったり、先に入居している住民が手伝いの声がけに応えてくれ、そこから住人同士が仲良くなっていくというコミュニティづくりにも一役買っているそう。

このDIY賃貸について、どんな種類があって何ができるのか、賃貸契約についてやどんな物件があるの?と関心を持たれた方や、今お住まいの賃貸住宅では物足りない「モノづくり好き」な方にお勧めなのがRenovation Journal vol.16という雑誌です。DIY好きのセミプロや工務店さんなどプロ向けですが、プロ向けだからこそ、DIY賃貸の仕組みが理解できます。しかもマンガとたくさんの写真で空間や施工例を紹介しているので、プロでなくても読み進めやすく知りたいことは一通りわかります。

実際にDIYを絡めたプロデュースを多数行う空間デザイン会社の夏水組さんの取組みとして、入居者が壁紙のカスタムができる賃貸住宅や、トイレのタイルを張り替えた事例、団地の集会場を住人や職員がDIYリノベーションをした例なども紹介。DIYを通じて交流を生んだり、コミュニティの創出を図る賃貸住宅も掲載しています。

どんな人がどんなDIYをしてどんな暮らしをしているのか知りたい、これからの住まいはDIYで好きなように変えられる物件に住みたい、入居後のコミュニティにすんなり馴染みたい、そんな方は「DIY賃貸」を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。「モノづくりが好き」で「こだわりが強い」方には特におすすめです。

※参考図書『リノベーション・ジャーナルvol.16』