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羽田圭介さん「滅私」を読んだ感想note📖

作家の羽田圭介さんが好きだ。
作品が好きだけど、お人柄の「ちゃんと目立ちたがりやさん」のところも好きです。

才能豊かで、ユーモアに溢れ、且つシニカルで、素直でもあり…。
羽田さんとわたしは同じ1985年生まれで、なんとなーく「面白い」と感じることが同じ(笑い&興味のツボがあうな…)と思っています。

羽田さんのすばらしいところ
・作品が現代的でシニカルでとても面白いところ
・芥川賞受賞の連絡を聖飢魔IIのデーモン閣下のメイクで待っているところ
・オペラを歌うところ(しかもとてもお上手)
・見るたびに「自分の本の書影のTシャツを着ている」ところ
・それをご自身でネット発注して作っているところ
・自分の本を猛烈に宣伝するところ
・ちゃんと「本を売りたい」というところ
・サービス精神が旺盛
・クッキーを大量に焼くところ
・ラジオやったり、Youtube やったり、色々チャレンジするところ

※ちなみに自分の本の書影のTシャツは「(オードリー)春日さんのベストみたいな感じで、これを着ないと不安でしょうがない」とおっしゃっています。制服化だ〜!

本を売るためにクッキーを大量に焼く羽田さん
なぜなら本を売るために!!↓
クッキーがかわいすぎるね🧸🧸🧸

📖小説「滅私」の感想

今回なぜ読んだかというとミニマリストさんが主役の小説と聞いていて「読まねば…読まねば…!」と思っていたからです。

は~すごい笑った……!

「笑った」というは「満点大笑い(爆笑レッドカーペット)」の大爆笑の方ではなくって、「当たってて恥ずかし〜〜〜」という照れ笑い半分🫣と、
「きみ、すごい冷笑してくるじゃん〜〜〜(シニカルさのツボ)」という満面の笑顔です☺️(もちろん羽田さんはミニマリストさんを嫌っているわけじゃなくて、時代を俯瞰して切り取られたのだと思います)。

「ミニマリストあるあるネタ」と「社会風刺」が心地よくって、今この小説を残しておいたら、30年後「そうそう、あったあった」と思うような作りになっています。(ちなみに淡々とした内容だけでなく、事件も起こります)

本にも出てくるミニマリストあるあるの

・会社員を辞めてモノを少なくして暮らしている
・自分の所有物をリスト化する
・買い物に慎重
・小さめの家に住んでいる
・不要なモノは手放したくなる
・身近な人(家族)がマキシマリスト
・実家にモノが多い

あたりは、私も身に覚えがありすぎて「わはははは」と声に出して笑いながら読みました。そうそう、そうなんだよなぁ〜〜〜!面白かったです。

👀実際、「モノが少ない」ってどんな感じ?

ここからは自分語りです✌️↓

私は自分自身を「ミニマリストさん(最小限のもので暮らす人)」というよりは「ただのエゴイスト(快楽主義者)」だなぁと日々感じています。

おそらくタイトルの「滅私」は「滅私奉公」=私利私欲を捨てるから来ているのですが、私は逆の「私利私欲オンリーヒューマン」です。自問自答ファッションは、主に自分を「滅っ」するのと、逆のことをしています。

「効率よく過ごしたい」というよりも
「ファッションが好きすぎて極めたい」
「好きな服をたくさん着たい」
という理由で制服化をしているので、どちらかというと思考は真逆なのですが、結果「どちらもモノが少なくなる」という同じゴールに辿り着くのが面白いものだなと思っています。

実際のところ、モノが少ないってただただ「楽しい」んですよね…。私にとっては、快適とか、節約とか、時短というよりは、「娯楽」に近い感覚&感情です。

「いやぁ、私靴下2足しかないんだ〜3泊旅行する時洗わなきゃな〜」とか
「短い丈のコートがなくって不便だなぁ」とか
「マフラーないから寒いなぁ」
「いま、傘が0本だなぁ」
「寝落ちして洗濯物干せなかったら明日の服がないからヤバいなぁ」とか
「コート一着しかないから焼肉屋に行く時はコート着ないで寒がりながら行かなきゃな〜」とか。
「ない」を「自分の美学」のためにゲーム的に楽しんでいる感じ。
不便なのですよ。それがね、狂おしいほど楽しい。

また、
「洗濯機が壊れたらこのように対応しよう!→できた!」とか
「水道が止まったらこんなふうに対応しよう!→できた!」とか
そんな「いざを考えてシュミレーションをしておいてそれができたら嬉しい!」という体験もできます。

「ピンチ」ってなったらコンビニとかで靴下や傘なんかはすぐ買えるので、「いつ自分は買うんだろう〜」という実験もまた心地いいです。実際のところ、この6年間で一回だけコンビニで傘を買いました✌️その体験すらスペシャルで愛おしい…。

推測ですが、実際のミニマリストさんたちも、結構この「モノが少ない状況」を結構わくわく楽しんでいるのではないかなぁと思います。ちょっとパズルゲームのような脳の心地よさがあるんですよね。

持ち物一点一点に愛着はあるけれど執着はしないように気をつけていて「明日持ち物が全部無くなっても、平常心でいけるぜ!」って心身の修行をするのも、いい感じです。なんかね、生きてる感じがする、強くなった気がする。(私はね)
娯楽なので、「いざとなったらモノ増やしちゃうぜ!」とも思っています。

「滅私」はとても面白かったですし、レビュー欄に「モノ多い派」の人たちが「そらみたことか」「モノが多いほうがいいに決まってる!」「無駄に囲まれよう!」ってイキイキしていて、その考えを読むのもまた面白かったです☺️
考え方が色々だし、感情が豊かだなぁ。人間が好きだ。

もちろん「モノが少ない派 vs 多い派」の戦いではなくって、その人それぞれの心地よさを見極めるのがいいな〜と個人的には思っておりますよ〜〜〜!

いい本でした〜!

〜おしまい〜 

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