アクセサリーは顔である
こんにちは
自問自答ファッション通信です。
今回は私も大好きな「アクセサリー」について。「アクセサリーを付けた方がいい！」などと強制するつもりは毛頭ありませんが、もはや「付けないのも個性だよね」と言われるくらいまでアクセサリーを身につけることが当たり前の世の中になってきました。今回はそんなアクセサリーに関する小さな話をいくつかお話しいたします。きっと自分だけの特別な一つが欲しくなりますよ👀💍
アクセサリーは顔である
アクセサリー（特に顔周りにつけるピアスイヤリングなど）は、もはや「顔」なのです。「顔の一部」ではなく「顔そのもの」です。今日はかわいい系の顔に、今日はかっこいい感じにと首から上を付け替えるような気分で付けるものです。私は高校時代から大きなピアスを着け続けているので、ピアスをしていない瞬間は友達に認識されない事すらあります（笑）別にいいの、だって生まれ持っているものよりも自分の知識や経験で選んだもので識別された方が嬉しいのですから。無論、自分の元からのルックスを否定しているわけではありませんよ。そのままでも美しいし、アクセをしてもまた良しなのです。目がかわいい、肌がきれい、耳の形が好ましいなど全く同義で「アクセサリーがかわいい」ただそれだけの話です。
アクセサリーはアイデンティティである
アクセサリーを見るとその方がどんな風に自分を表現したいのかが分かります。「どんな人なのか」って、ありのままの姿よりも「装った姿」の方が見えやすいのです。「何も付けたくないシンプルでいたい」と願う人もまた「そのままでいたい」と言うアイデンティティを知らぬうちに身に纏っています。アクセサリーは身体全体から見たら小さな面積なのですがその人を何よりも雄弁に語っていると思います。
アクセサリーはその人自身である
私は明日起きた時に「全然違うルックスの別人」に生まれ変わっていたとしても、ファッションやアクセサリーや話し方で自分であることが大切な人に伝わるような表現を身に纏いたいと思っています。（アナザーワールドですなぁ）これで異次元に転生しても安心ですね。ファッションが好きな友人たちと旅行に行くと、明日着る服やアクセサリーが置いてある、その状態だけで（例え見た見ことが無い服でも）「○○ちゃんの抜け殻だな」とすぐに分かります。その人らしいって素敵ですよね。
アクセサリーは自分の肉体そのものの価値を上げるもの
単純に金やダイヤが身体に密着していると「自分の肉体そのものの価値が上がった錯覚」がして自信が持てます。物理的な価値で己を底上げしようと言う作戦です。錯覚でも自信を持てたらこちらのもの。ジュエリー大賛成主義です。
めっちゃ余談ですがブランドデザイナーのNIGOさんが歯をダイヤで埋め尽くした「グリル」と言うアクセサリーをしている時期があったのですが、大胆不敵な方法で自分の価値を上げるテクニックに惚れ惚れしました。グリルはひと昔流行ったヒップホップ系のアクセサリーなのですがウィキペディアを覗いたら「長期の磨耗や健康への影響は未知である」「グリルのベースの金属が金属アレルギーを引き起こしたり、長期の使用によりグリルの下に細菌が繁殖し、う蝕や歯周病の原因になると警告している」とめっちゃ怖い警告がしてあって、もはや「価値そのもの下げとるな」とちょっと笑いました。以上、余談でした。
ピアスを付けないと言うストレス
私は個性的なアクセサリーこそがアイデンティティだと思いながら人生を歩んできたので、学生〜社会人に至るまでの「アクセサリーを付けてはいけない状況」に大きなストレスを抱いていました。高校時代は制服姿にアクセサリーをすると無論、先生から適切な注意を受けるのですが、それでもずっと身に付けていました。学業の取り組みや生活態度は品行方正であっても、身につけるものに関してだけはどうしても「妥協できない」のです。社会人生活では大きなピアスは付けられなかったのですが、それが一番のストレスだったことに気がつきました。私はどうやら好きな服を着て、好きな色のネイルをして、好きなアクセサリーを付けていれば気分がいいらしいぞ…と分かったのは30歳を超えてからでした。
結婚指輪について母の持論
私は小さい頃、母親に「外出していて突然何かがあった時、家がなくなって貯金通帳も印鑑もなくなっても、結婚指輪をしていればそれを売ってお金ができるでしょ。そうしたら数日間は子供たちにごはんを食べさせてあげられる。だからプラチナの結婚指輪をいつもしているのよ。」と言われて育ちました。私の母親の独自な発想かもしれませんが（そもそも緊急時はそんな場合ではない気もする）「な、なるほど…！結婚指輪とはエマージェンシーツールなのか…」と膝を打った思い出があります。この価値観はどんな資料を見ても載っていないの気がするのですが「緊急時に売って食い繋ぐ最小のツール」と言うことは「肉体そのものの価値を上げる」と言う意味にも繋がるかもしれません。
結婚指輪や婚約指輪はどう選べばいいの？
お付き合い記念日に夜景の見えるレストランでハリーウィンストンを♡とか、「愛・契約・魔よけ」などゼクシィのHPに載っているようなことを私が言う必要はさらさら求められてないと思いますので別のことを。「自分がすっごく気に入ったものをとにかく自由に！」と言うのが大きなアドバイスです。ファッション好きの周りの友人は好きなクリエイターさんにオリジナルで作ってもらっています。これからの時代は「思い切って無し」とか「毎年記念日に気に入ったリングを」とか「高いのが欲しいから10年間一緒にいたら買って」みたいなフレキシブルな形になってくと思います。働く女性の中には「未婚だけど自分で気に入ったのを左手薬指にゴリゴリに付けちゃお♡」と言う私のような勇敢なピーポーもいます。型にはまらないで心のままに楽しみましょう。
人にもらったアクセサリーは危険
冒頭で「アクセサリーはアイデンティティ」だと申し上げました。自分のアイデンティティを人に決めてもらうことは非常に危険です。特に30代のみなさま、昔恋人からもらったアクセサリーは本当に愛おしいと思うのですが、今のあなたの気分でなければそっとしまっておくのをおすすめしています。
お母様やおばあさまからもらったジュエリーを身につけることは、心が動くとても素敵なことです。しかし、ちょっとでもデザインが違うな…と思ったらリフォームしましょう。とにかく自分で妥協のないアクセサリーを買いにいきましょう。
まずはシンプルなものを
まずはシンプルなものをって書いてみましたが、シンプルじゃなくてもいいです。派手でも大きくてもいい、心のままに楽しみましょう。
一点だけ注意点をお伝えすると「安すぎるものは避けた方がいい」です。質の問題ではありません。安すぎるものは「デザインの盗用をして作っている可能性がある」もしくは「デザイナーにデザイン料を払っていない場合がある」からです。せっかくあなたは唯一無二の素晴らしい存在なのに数百円の「どこかのブランドを真似して作ったデザイナーの尊厳を無視している薄利多売のもの」を身につけるのは危険なのです。(もちろん低価格でオリジナルのジュエリーをみんなに届けたい！という作家さんもいらっしゃると思うので一概には言えないのですが…🙇♀️しかし実際のところ、価格が低すぎるものはブランドが長続きしなかったり、メンテナンスができなかったりすることが多いです。)
アクセサリーをつける意味は「私っていま最高にかわいいアクセサリーを付けている！！」と心を弾ませることです。お気に入りのブランドや、作家さんが心をこめて作ったもの、ビンテージの一点ものを見つけましょう。
メンズでもアクセサリーを
私の信頼しているテーラーのお兄さんはスーツスタイルにシルバーアクセサリーをしていてなんともかっこいいです。スーツを作るテーラーさんなのに、ファッションのポイントは「自分らしいアクセサリー」だと言っていました。ブレスレットやリングを一つつけるだけでも「その人のこだわり」が出ます。今まで付けたことが無い方も試してみてくださいね。
アクセサリーは動作である
アクセサリーの本領発揮は「静止画よりも動画」であり「WEB上よりもリアル」です。動きなんですよ、アクセサリーは。美しいことは現場で起こってるんです。動作が美しい人の手元はリングがその人の動きをなぞらえるかのようにキラキラと光り輝き動き目が離せなくなります。小指にピンキーリングをするだけで、自分の行動も心なしか美しくなったかのよう。ぜひ鏡で見て試してくださいね。
私が行っている自問自答ファッション講座でもアクセサリーのお話をするのですが、30代のお客さまから「ファッション講座がきっかけでピアスホールをあけました！」というお声や、「ネックレスを初めて自分で買いました！」「リングに初挑戦しました！」というお声を頂きます。アクセサリーを探すのってむちゃくちゃ楽しいです。そして顔まわりや手元にその「かわいい」が付いているのってなんとも言えない幸福です。
ぜひみなさま、自問自答を重ねて自分だけのお気に入りを見つけてくださいね。
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