「這う這う」

宙を舞うより
地を這うとき
恥を感じて
血を吐いてけ

気が付きゃ地の底這いずる今んとこ
このまま終わらす気はないが戯言
されども這い上がり我こそ成り上がり
無から生み出すそれこそ神がかり
空を舞うため己を高めろ
裏をかくため爪を隠せよ
殻を裂くため群れを離れよ
孤独を恐ればいつでも地の底

落下する恐怖に怯え
悪化する狂気を呪え
転嫁する重責背負え
点火する準備を急げ

荷物は持つな持たざるものが
生き残るはずだ勘違いすんな
空を舞う時間より準備期間
空を舞うには詰め込みすぎんな
見せびらかしが真っ坂様に
奈落に落ちよくある話し
今は這えひたすらに這え
栄光は直ぐだ人目気にすんな
快楽という逃げ場は無数に
普通に過ごせばそれすら苦痛に
どっぷり浸かった脳内に
痛みのあとの快楽を直に
戯言ばかりがまかり通る底に
行けども行けども這いずるゴキブリ
まだかまだかと焚いてる灯火
空は近くに未だ届かずに