子供の頃の思い出〜迷子編〜

そうそう3歳で引っ越しする前の話です。
お昼寝して起きるとよく熱がでる病弱タイプだったボク。母親に連れられ自転車で30分位の離れた病院によく通っていた。ほぼ毎日病院に通うので、経路を記憶していた。
ある日病院の帰りに少し離れたスーパーに買い物に寄った。
母親から、買い物終わるまで、玩具付きのお菓子があるコーナーで待つように言われたので待っていた。
自分の感覚では20分位待っていたと思う。が、母親が戻ってこないので、母親が迷子になったと思い、一人で歩いて帰ることにした。
いつもの道だから間違えようがないが、3歳位の子供の足なので2時間位かかって家に着いた。
当然家の鍵は開いておらず、仕方なく隣の家のお宅にお邪魔した。
隣のおばさんが優しくてお母さんが帰ってくるまで待たせてくれて、ぶとうを食べさせてくれた。
30分位待っただろうか、隣のおばさん家の電話が鳴り、おばさんがここにいるよ。と答えていたのを覚えている。
しばらくしたら、母親とパトカーがきた。
どうやら、迷子になったのは、母親ではなく、僕が迷子になったと思った母親が、交番にいき探していたらしい。警察は誘拐事件かもと大騒動だったらしい。
おまわりさんからは、どうやって家に戻ったのか聞かれたが歩いて帰ったので、歩いて帰ったと答えるしかなかった。帰り道で私の家の2軒隣の酒屋のおじさんから声をかけられたことを思い出したので酒屋のおじさんと話をしたことも言った。
ちょうど酒屋のおじさんが配達から戻ってきて、パトカーが停まっていたので、何かあったのかと近寄ってきた。
酒屋のおじさんも私が歩いて帰っていたので、不思議に思い声をかけたことを証言してくれたので、誘拐事件ではなく、私の迷子ということで警察も納得し帰った。
その後、母親から、こっぴどく怒られたのは言うまでもない。
でも、私からすると母親が迷子になったと思ってボクが一人で帰ったのである。

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