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映画レリビーの音声をレコードで聞くなら
早いもので映画レリビーの配信から一週間が過ぎましたが、レコード人気絶頂のご時世ですこの映画の音をレコードで聞きたいという人もいるはず…いや、少なくないかと。
そんな奥様におすすめしたいのが「In A Play Anyway」という二枚組ブートLP。
前回紹介したOGの「Some Like It Hot!」を始めとして1970年代前半には映画の音声を収録したブートLPが存在していた訳ですが、1981年に映画のレーザーディスクが出たことでレリビーは新局面を迎えます。
70年代のレリビーブートのようなテレビ放送を頼りにすることなく、もちろんコマーシャルが入ることもなく当時のレベルで最高音質のレリビー音声が抽出できるとなった。
そこを突いて出してきたのがVicki Vinyl製の「In A Play Anyway」。音が良いだけでなくジャケもレリビー撮影中の場面や映画らしく裏ジャケはフィルムをあしらったデザインなどパッケージも一級品。
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レーベルは名作「Decca Tapes」や「Broadcasts」といったVickiの名盤群に使われた「Circuit Records」というブランドも相応しい。
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このように内容も装丁も充実した名盤であれば贋作が生み出されるのも当然と言え、まずヨーロッパ製のコピー盤が登場します。
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レーベルに各メンバーのフィルムがあしらわれたデザインはオリジナルよりはるかに魅力的ですが所詮はコピー盤。そのせいか中古市場にもよく出ます。私は全然欲しくないですし 笑
1987年ぐらいになると今度はVickiのライバルであったTMOQのケンが「In A Play Anyway」のコピー盤を出しますが、単にコピーするのでなく演奏以外の場面を極力カット、そこで生まれた空きを活かして二枚目のディスクには「Sweet Apple Trax」関連ブートから「Let It Be」「Two Of Us」それぞれのリハをコピーして追加収録。
とはいえこれまたコピー盤。オリジナルと比べて音質が一気に落ちた挙句ピッチが上がっているのが悲しい(カセットにでも録音してコピーしたか?)。
それなのに「Sweet Apple Trax」からコピーされた「Two Of Us」のリハから映画の本番テイクに切り替わるところはクロスフェードが施されて曲の進化をドキュメントした無駄に親切な編集が。苦笑
ちなみにDiscogsにもこのバージョンのデータ載ってますが内容の変化については触れられていないので要注意。
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コピー盤だったにもかかわらず後にタイトルやジャケをリニューアルしたバージョンが登場。
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タイトルといいジャケといい本家「In A Play Anyway」を凌ぐかっこよさ。しかし内容は先の通りの劣化バージョン。その劣化ぶりと例の親切編集「Two Of Us」を聞いてみたいハードマニアにはおすすめします…笑
ちなみに本家「In A Play Anyway」は好評につき名盤「Black Album」とカップリングされた五枚組「The Black Box」なんてのも86年に売られてました。持っていないですが現物は実際に見たことがあります。
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ということで奥様、もし映画レリビーの音声をレコードで聞きたい場合は青レーベルの「In A Play Anyway」とご指名くださいませ。