白Tontoを買ってみましたが
レリビーデラックスの登場で価値が暴落するかと思いきやレコード復権の機運に乗ってむしろ中古市場で大人気のTonto(イエロードッグの前身)製「GET BACK WITH LET IT BE AND 11 OTHER SONGS」。当時ベストの「GET BACK」とされて版を何度も重ねるほどのベストセラーにしてレーベルに色々なバリエーションがある。特にこのサイトが黄色いレーベル、通称「黄Tonto」が初期のリリースであると定義して以降「黄Tonto」が大人気となっています。
しかし今回私が買ったのは白い無地のレーベル。Tontoの無地レーベルバージョンは他にも黒が存在しますが、これら無地バージョンは初期のリリースというより売れに売れてレーベルを切らしてしまった際に作られた「中継ぎ」仕様と見るのが自然ではないでしょうか。ところが、今回の驚きはレーベルの色以外の所にあったのです。
ジャケの印刷が明るくてきれい
黄Tontoを始めとしてよく見かける各種Tonto(日本製コピー盤は除く)と比べてジャケの色合いがはっきり違う。
こうして重ねてみるとよりはっきり分かるのですが、やはり今回の白Tontoの方がジャケが明るく自然な印象。ただしこれが初回かというと、それはまた別の話…
「GET BACK WITH LET IT BE AND 11 OTHER SONGS」の「S」に印刷ムラが見られます。これはセカンドプレス以降の現象と言われており、本来であれば「明るい印刷」かつ「S」のムラがない初回プレスというのが存在しています。さらに、そのバージョンのレーベルは一番ポピュラーな黒いTonto。それはともかく、このジャケの明るさには驚かされてしまいました。
実のところ日本でリアルタイムで「GET BACK WITH LET IT BE AND 11 OTHER SONGS」の変遷をまとめてくれた資料というのがあり、そこでは現在大人気の黄Tontoが初回ではない事も記されていました。しかし海外マニアの研究という事も相まって現在は先のサイトにおける各種Tontoの検証が有効とされています。この件に関しては当然ながら長い話になるのでまた別の機会に…