オタクから足を洗うという挑戦
情報処理技術者試験に関連する話題も年内は無い予定なので、
日常での気付きなども色々と投稿していきたいと思います。
今回は過去の経験に基づくことをちょこっと書いていきます。
今から遡ること10年くらい前の話
この頃の自分は、今思えばかなり追い込まれていたと思う。
諸事情でTwitterのアカウントを消す羽目になったりして消耗していた。
そんな中、紆余曲折あってとあるグループのメンバーについて興味を持ち始めた。
それは弱った心にまるで宗教のように入り込んできた。
偶像崇拝という視点で言えばまさに宗教そのものだった。
他にバイクでツーリングに出かける等の趣味もあったが、そっちのけでオタクと化していた。
週末はパチンコかオタ活のどちらかという堕落した生活だった。
オタクとして3年くらいの歳月が経ったある日。
ちょうど自分が30歳になる歳の出来事。
推しがそのグループから離れるということになった。
ある程度予兆はあったので特に驚くこともなかった。
このとき、何か張り詰めていたものが切れたような気持ちだった。
それと同時に、どことなく虚無感に包まれていた。
オタクから足を洗う決断
大きな転換期がやってきたが、今後どうするか。
推しがグループから去るとともに、オタクの世界から離れることを決めた。
正直、この頃は推しを応援したい気持ちと、オタクであることの後ろめたさという2つの気持ちが混ざり合っていた。
今でこそオタク趣味はカジュアルなものになっているが、それ以前のカジュアルでない時代も知っているので当時は堂々と楽しんでいる余裕は正直無かった。
イベントのたびに東京に出てきては泊まり、もしくは最終の新幹線で帰る生活をいつまで続けられるだろうかと、ふと思った。
推しが出るイベントがあればオタクの集まりで飲みに行くこともある。
飲み会に参加すればそれなりの費用も発生する。
イベント参加の費用、グッズの費用、交通費に飲み会の費用、色々と捻出しなければいけなかった。
そんな中、お金と時間を浪費する生活は自分が望んでいる方向に進んではいないのではないか?この先、10年20年と同じ生活を続けられるだろうか?
ただ消費するだけの生活に虚しさを感じていないか?
今から軌道修正しないと、どこかで後悔することに気づいた。
オタクから足を洗ったその後
交通費やチケット等の費用が丸々浮いたので、前々から欲しかった車を買うことにした。
おかげさまで週末はちょっとドライブがてら温泉に入ったりという自分を労るような時間の使い方ができるようになった。
パチンコも色々改悪が入った時期と重なったこともあり、ホールへ足を運ぶことはなくなった。
そして年齢も年齢なので、街コンや婚活パーティーやマッチングアプリ等でパートナーを探し始めた。
途中コロナ禍も挟んだこともあって時間は掛かったものの、曲がりなりにも結婚まで辿り着くことができた。
あの時、足を洗っていなければ今もダラダラとお金と時間を食い潰すだけの生活をしていたのかもしれない。
最後に
何処に楽しさを求めるかは人それぞれだが、自分にとって消費型の娯楽は合わなかったことに気づけたことは良かったと思う。
そしてあの頃の自分は生ける屍の如く自己肯定感はとてつもなく低かった。
あの頃の自分を反面教師として今を生きています。