2021/11/08 CHA vs LAC

ペースの速いもの同士のホコタテ対決

約10試合とスモールサンプルのデータながらも、LACは102.22(リーグ5位)、CHAは102.19(リーグ6位)と、ペースの速いもの同士の対決となりました。注目すべき点は、お互い速いペースでありながらも、LACはオフェンスレーティングが104.16(19位)、ディフェンスレーティング(2位)なのに対して、CHAはオフェンスレーティングが109.1(9位)、ディフェンスレーティング(30位)というホコタテ対決という点です。ここらへんの理由を今日の試合から読み取ってみたいね。今回着目する選手は、クリッパーズ側がポールジョージ、エリックブレッドソー、イバカ(復帰戦)、ホーネッツ側がラメロボール、マイルズブリッジズ。


1Q 

クリッパーズはポールジョージやレジージャックソンにハンドラーやらせて、プルアップ3を打たせたり、P&Rを使ってズバッツにロブパスを出したり、ズバッツのショートロールからキックアウトしてバトゥームなどに3を打たせたりと、やりたいオフェンスが出来ている模様。なおシュートはバトゥームを除いて思っているほど入っていない。ブレッドソーのハンドラーとしてのスキルが低すぎてここ数試合で役割が減っているのは内緒だ。シュートが入ってないこともあって、マンやケナードが入ってきて少しだけ流れがよくなってきた。後、イバカ復帰おめでとう。

一方のホーネッツは、ラメロを起点として速いペースにして、そこからズレを作り出し、自身も点を取りつつ、ブリッジズやヘイワードにパスを出して、ワイドオープンぎみのいいショットを打たせている。なお、ラメローのギャンブルディフェンスで抜かれまくって、ディフェンスのローテーションが崩れて失点しまくっているのはここだけの話。試合見て驚いたのが、ブリッジズはキャッチ&シュートだけでなく、自らギャップを作る役割も担っているということ。ボーレゴHCからも相当信頼されているんだね。後は、ヘイワードがレジージャックソンやケナード相手にミスマッチを利用して、ポストプレーを選択したものの全然押し込めずに決めきれなかったね。ちなみにロジアーは消えてたよ。

2Q ホーネッツのジレンマ

一進一退の攻防がつづく中、なんとラメロボールが3ファールとファールトラブルに陥り、ホーネッツがオフェンス面で困ってしまいました。クリッパーズリードで終わりそうな予感がしてきたぞ。そんな期待は外れ、ホーネッツがラメロを下げたことで、オフェンス面では苦しむけど、ディフェンス面では強度があがるという現象が起き、逆にクリッパーズが苦しめられることになりました。ラメロがいることで勝つビジョンが見えるけど、ラメロがいるせいで失点しまくって負けるビジョンも見えるというホーネッツのジレンマ。そんな作者の考えをよそに、ヘイワードの2点が決まり、同点で終わりそうな雰囲気の中、テレンスマンのブザービーター3が決まり、クリッパーズの悪い流れを断ち切ったのでした。さすがマン、たぶん入ってなかったらクリッパーズ負けそうという雰囲気がアリーナ中から出てた。https://twitter.com/LAClippers/status/1457547823554064387

3Q  ターンオーバー祭り

クリッパーズがディフェンスの強度を上げ、苦しむホーネッツ、クリッパーズの7点差リードになるのでした。そんな勝てそうなムードが出た矢先に、ポールジョージが、ズバッツに無理にあわせようとしてターンオーバー、スティールからの速攻でブレッドソーにロブパスをあげるもまたもミスでターンオーバーとどう考えても相手に流れが行く状況になり、案の定、1点差まで追い詰められるのでした。周りを上手く巻き込もうと意識してやっているんだろうけどさすがに無理なパスを出しすぎ。とホーネッツペースになると、今度はホーネッツ側がターンオーバーを連発し、ポールジョージ、マンのスリーが連発し、7点差まで押し戻すのすが、またもブレドッソーのどう考えてもオフェンスファールのプレーで2点差まで詰め寄られたのでした。(久しぶりにブレッドソーがスリー決めたよ)ブレッドソーはどんな役割ならこなすことができるんだ。ターンオーバーくらいしかこなしてないぞ。

4Q ホーネッツのジレンマ再来

ラメロがいないホーネッツ、2Qと同じように苦しむかと思いましたが、ディフェンスの強度が高い上に、ロジアーがボールを持って生き生きしだし、ホーネッツ全体の流れが良くなり、ロジアのスリーで102-93(4q 7:11)とまさかのホーネッツ9点差リードという展開になりました。さすがに焦るクリッパーズ。そしてここでホーネッツはラメロを投入。クリッパーズがさらにディフェンスの強度を上げ、ケナードのスリー、レジージャックソンのスリー2連発、マンのスラムダンク、ポールジョージのミドルレンジ2連発、マンのキックアウトからかのケナードのスリーなどと怒涛の22-0のランを仕掛けて、ホーネッツの白旗が上げて終戦となりました。ホーネッツのジレンマの再来。

今日の注目したポイント

ペースの速いもの同士のホコタテ対決の中身は、クリッパーズ側はショット自体のクオリティーは高いがショットを決めきれないことでオフェンスレーティングが下がっており、ホーネッツ側はラメロがギャンブルでボールを狙いに行ったり、抜かれまくっていたりすることでディフェンスのローテーションが崩壊し、ディフェンスレーティングがひどいことになっているというような気がしたのでした。

クリッパーズについて

ポールジョージは、周りを意図的に巻き込もうとして無理なパスを出したり、トランジションオフェンスの時にギャンブルに近いパスを出しすぎていると思うよ。トランジションオフェンスの時のギャンブルに近いパスはミネソタ戦から改善されていないので次戦での改善を期待。後、キャッチアンドシュートのスリーはもうちょい決めてほしいかな。とはいうものの、クラッチタイムでのミドルレンジ2連発を決めたのはプレーオフに向けてデカいね。そして、復帰したイバカは、思っていたよりも動けていて、戦力として加算できそうなのでした。後、ハーテンシュタインがファールしなくなってきたのにもビックリしています。まさかズバッツ、イバカ、ケナードのセンター陣の層が厚そうな気がしてくるとは。そして、ドリブルつけない、シュート下手、パスできないブレッドソーの起用法の難しさはより一層深まったのでした。こないだまで、ブルースブラウンみたいにスクリーナーとして使ってロールさせて、フローターやレイアップをさせるべきだと思ったんだけど、フィニッシュ力なさ過ぎて無理そう。プレーオフではマンがスターター、ブレドッソーベンチっていうのは今の時点でほぼ決まってそう。

ホーネッツについて

ラメロのオフェンスクリエイト能力の高さとディフェンスの酷さの両方に驚かされる試合でした。ロジアと並べるのはさすがにディフェンス面でキツイと思うよ。もっとディフェンス面を介護してくれる選手つれてこないとね。そしてロジアはボールを持ってこそ生きる選手なのだと改めて感じました。今後どのように起用するんだろうか。マイルズブリッジズに関しては、ギャップ作りの役割を担ったり、バトゥームが後ろからきている即座に判断しタイミングずらしてファール誘ったり、一歩目で踏み切ってレイアップ行って決めきったりとめちゃくちゃスキルセットの面で成長を感じました。今後が楽しみですね。そして、ブックナイトはともかく、カイジョーンズに誰でもできそうな今日のセンター陣の役割を担わせない意味が分からないのでした。





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