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お宝ガールズ

生まれてから社会に出るまで、ずっと田舎で過ごしてきました。
大人の世界を何も知らない中で育ったおかげで、社会に初めて出たら、それはそれはブラックな経験をさせていただきました。幸せです。

そんな中、わたしが3年以上も走り抜けられた原動力の元祖、それが「お宝ガールズ」でした。

ま、簡単に言えば、生まれて初めて通ったキャバクラですね。

今回は、なぜ良かったのかを徒然なるままに綴っていきたいと思います。
(20代前半で、結婚前のTHE BLACKな時代のお話です)

まずはこちらをお読みいただくと、どんな仕事環境にいたかという背景が分かると思いますので、ぜひぜひまずはこちらをご拝読ください。

ちなみに、通いつつもいかがわしいことは一度もありません。
さすがみんな当時のわたしみたいな太客を手の上で転がすプロでしたね。


勇気を出してキャバクラ行ってみたいと上司に伝える

Where dreams come true.

THE BLACKな環境で働きだして2年めくらいですかね…。

わたしは田舎に住んでいて縁がなかったこともあり、いわゆる「夜のお店」には訪れたことがありませんでした。

ある日、上司との面談がありました。

上司:「◯◯(わたし)、やってみたいこととか夢とかあるのか?」
わたし:「キャバクラ行ったことないので、行ってみたいです!」
上司:「へ?…行けばいいじゃん。なんなら連れて行ってやるよ。」

と、上司行きつけのキャバクラに職場の同僚たちと行ったことが私のキャバクラ初経験となりました。上司にゴチになりました。

ただ、上司が連れて行ってくれたそこは、すごく優雅で大人でゴージャスな雰囲気すぎて、わたしには正直向いていませんでした。

社会に出て1年そこら。
まだ、そのレベルに達していなかったのかも…w。

そんな中で街をぶらぶらして見つけたのが、外装はお城風ネオンでめっちゃ派手なんですが、内装は質素で、女の子たちは若くて元気のいい「お宝ガールズ」でした。

朝5時までやっていた

People need comfort.

当時、わたしは27時(=午前3時)に帰れれば、かなり早いほうでした。

加えて、ネットもストリーミングもない時代、テレビを付けても砂嵐(何も放送していない)です。

そのまま寝ればいい話ですが、あまりに日々の激務がつらすぎて、かつ、愚痴を聞いてくれるような仲間も当時はいなかったので、朝5時までやっているクラブはわたしの救いでした。

学生時代、夜のお店には一度も行ったことがなかったので、がっつりハマりました。

美少女がお酒をおもてなししてくれながらお話を聞いてくれる、楽しい。

奇跡的に5時前に仕事が終わった際は毎日通っていました、楽しい。

ビールが飲めた

Beer is a miracle drink.

基本、キャバクラではビールは有料で、無料で出されるアルコールは安くて強いお酒を混ぜた、通称「バクダン」というものが出されます。

わたしはビールが今でも大好きで、10杯くらいは余裕でいけます。

基本料金(だいたい6000円/1時間くらい?)でビールが飲めるのは奇跡でした。

毎日少なくとも10杯くらいはビールを飲んでましたね、しかも美女と、楽しい。

ラストで味噌汁が振る舞われた

In the end,  we are Japanese.

毎回ラスト(AM5時)までいたのですが、ラストまでいると、オーナーのおばちゃんが手作りのお味噌汁を出してくれました。

がんがんお酒を飲んだあとの、手作りのお味噌汁、やさしい。

若い子(といってもわたしも20代前半なんですが)と楽しく飲めて話せて、楽しい。

仕事場でどんなに理不尽でも、絶対に文句も愚痴も言わないで堪えてきたわたしには楽園でした。

おかげで貯金とか一切できなかったですけどね。
ストレスで死ぬより十億倍ましです。

人間は何かしらの「はけ口」が必要なのです。

閉店してしまった

Happiness doesn't last forever.

ビールを出してわたしが連日飲みまくっていたからなのか、オーナーが高齢だったからなのか、少し場所が悪かったからなのか…、
当時、わたしがTHE BLACKな環境で働いていた間に閉店してしまいました。

たった数ヶ月くらいしか通えなかったけれど、わたしには当時何よりも「お宝」な経験でした(楽しく飲む以外、なにもなかったけどね)。

すごく楽しいお店だったのに、あっという間になくなってしまった。

でもそれは、わたしが夜の街に飛び込むきっかけとなってくれた「お宝」な経験でした。

きっと、息抜きがなかったら生きていられなかったから、必要な商売なんだなって思います。

夜の商売でがんばっている方々、自信を持ってください。

きっと必要な人の助けになっているんだなって思います。

「つらいけど推しのためにがんばろう!」とか

「この話を聞いてもらいたい!」とかは

ほんとに人生の中でだいじな捌け口だと思います。

だって商売として成立するってそういうことじゃないですか。

今は日曜に電車で繁華街まで出て、一人で昼飲みするくらいしか楽しみがないけれど、たまたま当時(はタバコを吸ってました)ライターを見つけて思い出したので書き綴ってみました。

どんな経験でも、すべてが人生の糧となっているんだな…。

「経験は宝」「体は資本」

あしたからまた一緒にがんばりましょう!

Sweets are necessary sometimes.

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これまでほぼ苦難しかない半生でしたが、これからは上がるのみだと信じて活動していきます。苦あれば楽あり。苦労を知っているからこそ幸せに価値を感じるもの。よかったらチップしてもらえると嬉しいです。