ヨメの仕事はなくなった
「今月はずっと家にいるよ」と、ヨメは言った。
ボクに告げてから、今日で、3日目。
すでに、今の生活が飽きてきてみたいだ。
ヨメは、2つの仕事を掛け持ちしていた。1つは好きな仕事、もう1つは成り行きでやっている仕事。休みの日以外は、ほとんど家にいなかった。
好きな仕事の方は、先月、シフトを削られていた。本人は、「仕方ないよね」と笑っていたが、悔しそうな顔をしていた。
「このまま、仕事が無くなったら、どうしよう」
いつも明るいヨメが、突然、呟いた。3月下旬に。
そのことが、先日、現実になってしまった。
無職と言うわけでなく、今月は、業務がなく、給料が発生しないという状態。
本人は、暗くならないように、また「仕方ないよね」と笑ってごまかしていた。