12. 今が思い出になるまで。

中学生。楽しかった。子供だった。あの時当たり前だと思ってたあの日常は、もう二度と来ない。自分も、周りも、大人になっちゃった。あの時より、はるかに深みのある、でもとっても淡白でつまらない、人間になってしまった。あの頃抱いていた情熱を、頭ではわかってるのに、もう、心は燃えてくれない。

絶対に、つまらない大人になんてならないって、あんなに思っていたのに、成長は不可逆的な化学反応みたいで、何も変わりたくないはずの自分が、まるで川を下る小石みたいで。

それでも、微かに残る何かを手繰り寄せようとして、あの頃の自分が今の自分に遺してくれたものを、大事に、大事にとってある。肺が破裂するほど酸素を吸い込めば、心はまた燃え出してくれるかな。

納豆は、めんつゆ派です。

死なない程度に、孤独死したい。
あの頃に、思いを馳せて。

このメールは、全日本詐欺防止連盟がお送りしております。

瘡蓋。

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