クイズをつづけるとは?

私が初めてクイズの世界に入った頃(具体的にはクイズノートを作り始める&クイズサークルの例会にゲスト参加する)から4年ほど過ぎたと思います。

最初は地下クイズに惹かれてクイズを始めたわけですが、地下クイズの勉強をしていても実践する場がありませんし、まずは普通のクイズ中心に勉強して、時折腕試しとしてどこかのサークルにお邪魔するということをしていました。

先日6冊目の地下クイズノートを埋めましたが、これまでに作ったノートは地上クイズ用が8冊なのでそちらの方が多いのです。もっともこれはクイズノートを作り始めた当初は地上も地下もごっちゃにして1つのノートに書いていたから埋まるのが早かったためですが。


地上にしろ地下にしろ、クイズをつづける上ではモチベーションの維持が1つの課題になります。サークルに入っている人であれば定期的な例会であったり、大会への出場がモチベーションになったりするでしょう。

私の場合はサークルにも入っていませんでしたし、地上クイズの大会に出る気は毛頭ありませんでした。どうせ何もできずに終わるので。

かといって地下クイズ王決定戦に関しても出場はあくまで「夢」で「目標」ではありませんでしたので、かなりふわふわした状態で勉強を続けていたように思います。

結局のところ何か知らないことを知ることが楽しい、ということが私の最大のモチベーションなのだと思います。そしてそれこそが私が地上クイズよりも地下クイズに惹かれたポイントである気がします。

地上クイズにおいては歴史がある分、膨大な数のベタ問が存在し、まずはある程度そこに精通しないと競技クイズの場では戦えないとまではいかずとも、少なくとも不利という現実はあるでしょう。

勿論実際には様々なジャンルに特化した大会や企画が実施されていることも承知していますが、「クイズ屋なら最低限これは知っておけ」という知識があるのは事実だと思います。

要は知らないことを知るのもいいけど、まずはみんなが知っていることを覚えよう、みたいな?(異論、反論があればありがたく頂戴します)

一方地下クイズの方は内容もさることながら、「なんでそんなこと知ってるの?」という問題だけで1つの大会が成立してしまうこと自体が面白かったのだと思います。(地上クイズにしても、クイズをやったことのない人からすれば同じに見えるのでしょうが)


しかしいざ自分でやるとなると、特に大会のような具体的な目標に照準を合わせなくてはならない場合、楽しいばかりでは済みません。

新しい知識に触れることは1つ未知の部屋のドアを開けるようなもので、その部屋には必ず複数の新たなドアが付いています。誰か偉人の言葉にあったかどうか忘れましたが、新しいことを1つ知ることは知らないことが新たに10増えることに等しいものです。

例えば地下クイズプレイヤーなら誰でも知っているバートリ・エルジェーベトという中世のシリアルキラーがいますが、彼女についてWikipediaで調べるだけでもどんどん知らないことが出てくるわけです。

直接的には何人殺したとか、どんな方法で殺していたとかということの他に、一説には彼女に折檻や拷問法を指南したという旦那はどういう人物だったとか、当時犯罪を犯した貴族にはどういう罰が下されていたのか、彼女をモデルにした作品にはどんなものがあるのかなど、調べ始めるとキリがありません。

この無限ループの中で大会の日程が刻々と迫ってくる時期は今思い返しても大変苦しい時でした。所詮趣味なのだから楽しめる範囲でやればいい、苦しんでまで何故やるのか?と言われればその通りなのですが、少なくとも周回遅れでスタートした人間が競技の場で先達とまともに勝負しようと思ったら楽しくやっているだけでは絶対に追いつきません。

だから私はもし人から「地下クイズに強くなるにはどうしたらいいですか?」と訊かれたら「苦しくなるまでやれ、そして苦しくてもつづけろ」と言うでしょう。

もっともクイズ向きの性格の人というのはきっと居て、そういう人は知識を吸収することがひたすら楽しくて、いくらやっても苦にならないのだと思います。

生憎と私は知識を選り好みするタイプで、決してクイズ向きの性格ではないので必然的に苦しむ道を選ぶことになりましたが。


そんな私ではありますが、なんとかかんとか今日も元気に地下クイズの勉強を続けています。

前述しましたが、先日6冊目の地下クイズノートが埋まりましたので、その中からいくつかこちらで紹介したいと思います。(今回は地上クイズの話もしたので、地上問題と地下問題を半々に出します)



Q:2019年8月1日、国内初となるTENGAの自動販売機が設置された都市はどこ?


A:札幌市

※正確には札幌市の中でも歓楽街として有名なすすきのエリアだそうです。



Q:「恐怖政治警戒中」「まだ反抗期」「MAY I FUCK YOU?」などのデザインがある、政治活動家の外山恒一が手掛けるTシャツのブランドは何?


A:My Majesty

※My MajestyのTシャツは公式サイトから通販で購入可能。



Q:ロバート・ムガベ政権時代に猛烈なハイパーインフレに襲われたジンバブエ。アルジャジーラの報告によれば2013年初頭の時点で国庫の残高はいくらだった?


A:217ジンバブエドル

※日本円に換算して2万円弱。やや正確性に乏しいソースによる情報なので誤差はあるかもしれません。それくらいスッカスカだったということだけ知っておけばいいかと。



Q:牛次郎原作の東映ビデオアニメ「やる気まんまん」のテーマ歌である「男の戦場」を歌ったのは島田敏と尾形賢一ですが、同シングルのB面曲「つかれているなら」を歌ったAV女優は誰?


A:豊丸

※発売年は1990年。発売元はテイチクレコード。形態はEPで値段は税込み983円だそうです。



Q:1990年代に安室奈美恵のファッションを真似る女性が急増し「アムラー」と呼ばれましたが、性的倒錯において「アムロフィリア」に分類される人たちが好むのはどんな行為?


A:目隠し(擬似的盲目状態)



※ここから地上クイズ

Q:国連総会のスピーチで話題になったグレタ・トゥンベリの登場から遡ること37年前の1992年に、リオデジャネイロで開催された地球サミットでスピーチをして「世界を5分間沈黙させた少女」として話題になった当時12歳の環境活動家は誰?


A:セヴァン・カリス=スズキ



Q:「押し出す」という意味がある、一定の貨幣供給量の下で政府が国債を発行しすぎると、市中金利が高騰して民間投資が抑制・減少してしまう現象を指す経済用語は何?


A:クラウディングアウト

※日本語での呼称もあるかもしれませんが、そこまで調べられていません。



Q:2010年に日本に帰化したニュージーランド出身のラグビー選手で、今年のラグビーワールドカップにもキャップ71を背負い日本代表として出場した、通称「トモさん」といえば誰?


A:トンプソンルーク



Q:1999年に99.9989%、2011年には99.9996%という高純度の鉄の製造に成功した、元東北大学客員教授で現在はペンシルヴァニア大学シニアフェローを務める人物は誰?


A:安彦謙次(あびこけんじ)

※鉄の高純度化は非常に難しく、一定の純度を超えると0.01%純度を上げるのは至難の業になるそうです。



Q:元はアニメ「新ビックリマン」の登場キャラクターであるブラックゼウスのセリフに由来する、2019年から新しくなったハウス食品の商品「ウコンの力」のキャッチコピーは何?


A:力こそパワー ~Power is Power~

※他に「いい感じの力のやつ」というのもあり。


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