実話BUNKAタブーぶった斬りニュース
前々から1度やってみたいと思っていた、実話BUNKAタブー「を」ぶった斬る記事。
地下クイザーにはお馴染みのコアマガジン社から発売されているこちらの雑誌、とにかく潔いくらいに全方位に向けてヘイトを垂れ流す編集方針が特徴。
少なくともタレントがテレビで言ったら確実に炎上!みたいな案件は、この雑誌では日常茶飯事。
炎上が起きないのは(ネット上ではたまにしてるらしい)テレビよりも閉じた媒体であることと、あえてやっていることをわかっている読者がそれなりに多いからと推察するわけだが、それをわかった上でこちらもあえてツッコミを入れてみようという企画。
なのであくまでネタとして読んでいただきたいと思います。
今回ターゲットにするのは姉妹誌である実話超BUNKAタブーの9月号。
巻頭の特集は『統一教会だけじゃない 日本を喰い物にする宗教・カルト』と題されたカラー記事。
そのトップページに「キリスト教も仏教も宗教なんてものを信じる輩はただのバカですが・・・」という文章が踊り、早速先制パンチが飛ぶ。
同じ誌面に鈴木エイト氏による記事を掲載しており、その中で「宗教2世への悪影響の懸念」と題して1ページを割いているにもかかわらず、そういった配慮が全く感じられないイタタぶり。
これはこの号に始まったことではなく、この雑誌は過去にもやや日刊カルト新聞から寄稿された記事を載せているが、宗教そのものを馬鹿にするノリは変わっていない。
心ある外注ライターの記事は載せても、それはそれと割り切って自分たちの方針を貫く姿はもはやあっぱれ。それとも単に読んでないだけか?
そしてこの雑誌で得意としているのが、巷で流行っているものに全否定する企画だ。
ここに載っているのは『ラーメン二郎系冷やし中華 全部まずい』と、『昭和ウルトラマン 全部つまらない』の2本。
冷やし中華については一応ちゃんと食べて評価しており、体を張っててえらい。ただダメ出しをしたいがために、なんでもいいからマイナス要素を挙げようと必死なレビューがちらほら。
一方では「皆が待ち望む冷やし中華は超デカい。バカ大喜びってとこか」と冷笑していながら、別の店のメニューでは付け合わせのツナたまに関して「乗ってる量が二郎のくせにケチくさすぎる」とケチをつけたり、他にも「少量すぎて3分で完食」などと、量の多さを馬鹿にした口で自ら「不健康デブ」まっしぐらなレビューを展開している。
ウルトラマンの方はさすがに全話観ているのかどうかはわからないが、ファンから名作と評されている話数を中心にヘイトを展開。
「特撮オタクは幼稚だから「逆張りがカッコイイ」とか思ってる?特撮なんて、怪獣倒してなんぼなんで素直にそういうのを絶賛してた方がかわいげがありますよ」という一文には、「お前のことでは?」と疑問符が浮かぶ。
後半まとめに入ったところでは、昭和独特の雰囲気に「女性蔑視は当たり前の感じがキモい」などとぬかしているが、その少し前にはウルトラマン80について「オタクも(ヒロイン役の)石田えりが巨乳で良かったという点しか記憶にないんだろ?」と、オタクのせいにしつつ自分がそこしか見ていなかったことを自白しているしょうもなさ。
しかも同じ誌面で『不美人が多い都道府県×10 美人が多い都道府県×5』という、女性をバカにしまくった記事を掲載しているのだから開いた口が塞がらない。
なによりセコいのは、この手の記事は署名記事ではないことだ。炎上したら「そこは個人の感想なんで~」と笑ってごまかすつもりなのだろう。ちなみにウルトラマンの記事ではイラストを描いていた村田らむ氏の名前だけは出していた。笑ってごまかすのではなく、炎上したら非難は全部外注に押し付ける気か?とことんセコい。
ちなみにこの「セコい」「キモい」「ダサい」などの言葉は、どの号においてもよく出てくる定番ワード。仮にも「批判」をしようと試みるならもちっとまともな日本語は使えんものか?
・・・などと、私もこの雑誌の記者になったつもりで言いたい放題、その割に程度の低いダメ出しをしてみたが、そこも含めて真似なのでご容赦願いたい。
ただこんなことやりつつも、個人的にこの雑誌の存在意義はそれなりに認めているつもりだし、今後もこの方針を堅持してくれないと困る。テコンダー朴も好きだし。
真面目な話、この右にも左にも触れない芯の無さこそが、タブーを扱いやすい誌面を生み出しているとは思う。
今後もブレずに菊でも茨でもジャニーズでもバーニングでも切り込んでいってほしい。