地下クイズ王決定戦振り返り 本番まで

平成最後の地下クイズ王決定戦に出場してきました。

その興奮も冷めてきたところで、少し冷静な視点でその道のりを振り返ってみようと思います。長くなると思いますので、いくつかに分割して投稿する予定ですが、まず初回は本番までの道のりを振り返ります。


オーディション開催の報せはTwitter上で誰かがリツイートしているのを見て知ったわけですが、感想としては「ついに来たか」というのと「あ、負けた・・・」というのが半分ずつ。

3年の空白期間を経てついに開催されるんだという喜びはあったのですが、同時に今来てしまったかという想いが強かったです。

というのも、この長い空白期間の間に自分の中でクイズの勉強に対するモチベーションが落ちてきていて、2018年は正直サボっていた年でした。逆にこの報せを受けて「この時を待ってた!」と言える人が実戦で勝てる人なんだろうなとも思いました。

とはいえ滅多にない機会ですから、ダメ元でオーディションだけは受けようと決意し、書き貯めた地下クイズノートの知識をできる限りおさらいした上でオーディションに向かいました。


私と一緒に受けた方は1名。後からわかったのですが、実は以前『地下クイズコロシアム』でご一緒した方でした。

まずはペーパークイズ。これが鬼のように難しい。オーディションの少し前に大阪で開催された『WxY』という地下クイズ大会のペーパー問題が公表されていましたが、あれの後半に出てくる問題よりもさらに難しかったと思います。

ペーパーテストの後は面接。この時点で本戦進出は全然頭になかった私は、面接では割と気楽に受け答えをして、最後には「視聴者目線で言わせていただくと、誤答ペナルティ無しのルールにはいい加減メスを入れていただきたい」なんて意見の具申までしてました。(結果的にその意見が通らなかったことで、本番では何問か正解を拾うことになるのですが)

帰り道では一緒に受けた方と駅まで地下クイズ談義なんかしたりしてね。


数日後、合格通知が届き戦慄。残り1ヶ月もない期間で、あのレベルの戦いに身を投じなくてはならないというプレッシャーで、嬉しさを感じる余裕もなく、もうどうしようかと。夜も眠れなくなるし。

なんにせよ受かってしまった以上はもう覚悟を決めて準備をするしかありません。頑張れば勝てるかもなんて甘いことは考えませんでしたが、本気で勝つつもりでやらないと何もできずに終わることだけはわかっていたので、とにかく必死に勉強する日々でした。

自分で言うのもなんですが、合格が決まってから本番までの日々は、多分人生で1番勉強しました。休日なんかはほぼ1日中クイズの勉強をしていて、仕事をするよりも疲れてましたね。

2018年にはノート半分も埋められなかったのが、この1ヶ月弱で1冊半埋めました。

(地下クイズ王開催決定まで3冊だった地下クイズノートは5冊に)

ただそれでも全然足りないという焦りは日を追うごとに募って来て、本番まで2週間を切った時点で私は2つの決断をします。

まず全ジャンルを万遍なく対策するのは時間的に不可能と見て、いくつかのジャンルに特化して戦う作戦に出ました。

競争が激しそうなゴシップ、セックス、殺人あたりは2~3問獲れれば良し。そのかわりに薬物、裏社会、北朝鮮で頑張ろう、と。(この時点で「おかしいぞ」と思った方は続編を読んでいただければわかります)

これまでの大会をおさらいすれば、地下クイズ王決定戦の問題数は大体予想がつきます。

はっきりしているのが選択問題で、これが8ジャンル×5で40問。その他にオープニングクイズとスペシャルクイズが数問ずつで、大体トータル60問弱というところだろうと。

仮にこれを5組の出場者で平たく分け合ったとして、平均10~12問程度。何点の問題を獲れるかで得点は大きく変動しますが、いずれにせよ平均点を取れれば200点は行けるだろうと。

今回私の中での目標は第3回のHAYATOさんや第6回の吉田さんでした。多分お二人ともクイズサークルにも入ってなければ、普段格別クイズに親しんでいるわけでもない方々だったと思います。

私もそっち側を自認しているので、お二人くらいの成績を残せればひとまず満足かなと考え、とりあえず200点を目指すことにしました。


もう1つ考えたのは「1人で勉強していても、全然対策が間に合う気がしない。誰かにサポートをお願いしよう」ということでした。

お願いしたい人は何人かいたのですが、第6回大会に出場した上野さんにお願いすることにしました。上野さんとは以前『地下クイズコロシアム』でご一緒して知り合いました。塾講師をされているという点から教え上手なのではないかという期待もあったりしてね。

『地下クイズコロシアム』以外には全く接点がなくて、一応Twitterでは相互フォローしていたものの、普段やり取りがあるわけでもなく、いきなりお願い事をするのは厚かましい限りでしたが、幸いにも上野さんにはサポートを快諾していただけました。

しみけんさんのようにどこかに集まって勉強会をするとか、そんな本格的なことはしていません。予想問題もいくつか作っていただきましたが、どちらかと言えば「こういう勉強をしたらいい」というアドバイスが主だったかと思います。

予想問題は上野さんが得意としているモーニング娘。や電気グルーヴ関連で何問か考えていただきました。それが活かせたかどうかはなんとも言えませんが・・・

ちなみに勉強中は音楽を聴いていることが多かったですが、このBGMも地下クイズ対策でした。どんなものを聴いていたのか、そのラインナップの一部を紹介すると、

・「ろくでなし子のテーマ」 The Waterboys(ボーカルのマイク・スコットはろくでなし子の旦那さん)

・「極付け!お万の方」 つぼイノリオ先生改

・「インカ帝国の成立」 つぼイノリオ先生改

・「ラブ活ノンノンレディゴー」 ぱいぱいでか美

・豊田真由子議員暴言集

・「金日成将軍の歌」

・「金正日将軍の歌」

・「テポドン音頭」 マンバナナ兄弟(これは対策が見事に的中)

などがあります。


そして迎えた当日。収録は夜なので、前日は夜更かしして、その分遅めに起きようと思っていましたが、睡眠の調整はあまり上手く行かなかったと思います。緊張で寝不足になるということはありませんでしたが。1番緊張してたのは多分出場が決まってからの3日間くらいなので。

遅刻しないように、かなり早めに家を出ましたが、現地に着いたのは思ったよりもギリギリでした。スカパー遠い!

まずは出場者控室に通されます。徳久さん、蒲池さん、私のオーディション組(ていうか徳久さんはオーディション組だったんですかね?)。それとBAZOOKAオールスターズの鈴木さん、問題製作者の松本さんなどがいました。後からしみけんさんも来ました。

鈴木さんによると、控室の空気はいつになくピリピリしていたそうです。過去の回だと渡辺さんがお酒飲んだりして、本番前の控室はかなりゆるい空気だったんだとか。

私もここまで来てバタバタしてもしょうがないとは思いつつも、覚えたはずの問題が本番で答えられなかったら嫌だなと思い、最後まで復習しててピリピリムード作りに一役買っていた1人です。

そしていよいよスタジオへ。

私は2番席。渡辺さんが初代地下クイズ王の座を勝ち取った席ですね。それ以降は脇屋さん、篠原さん、高野さん、吉田さんとずっと女性枠でしたが、同時に新人枠というイメージもあって、自分ではなかなかピッタリな席につけたかなという印象。

能町さんの隣というのもちょっと嬉しかったです。知っている人(あくまで一方的にですが)が横にいるというのが、テレビのスタジオという不慣れな場において、少し安心感を生んでくれたように思います。

そしていよいよ放送が始まります。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?