地下クイズ王決定戦振り返り 後編

平成最後の地下クイズ王決定戦の振り返り、いよいよ後編です。

後半戦はいくつかポイントとなった問題に焦点を当てながら振り返っていきます。


まず後半の出だしは芸能ゴシップの40で私が先制点を挙げました。

あれは実は当てずっぽうでした。斉藤由紀の対策はしていなくて、あの写真も初見だったんですが、以前どこかで「恋人がパンツを被った画像が流出した」という話を聞いたことがあったので、もうそれに賭けてボタンを押したら当たりました。斉藤由紀以外の答えだったら何も答えられませんでした。

40点で単に有名人の名前を答えさせる問題というのは珍しく、言ってみればボーナス問題を私がかっさらった形ですね。


不祥事の40はまたしても松本さんの問題集から。ちょっと応用編でしたが。私は問題集を使っての勉強は正直苦手なので、上野さんのアドバイスが無かったらここまで読み込まなかったかもしれません。上野様、ありがとうございます。

勝手な想像ですけど、もしあの時最初にボタンを押したのがしみけんさんだったとしたら「(小声で)現金50万円と・・・とらやの羊羹」みたいに答えて1発で正解していたんじゃないかと。これもテクニックですよね。


殺人鬼の40ではついに逆転。木嶋佳苗の日記って何気に面白くて、読み始めると地下クイズになりそうなネタが随所にあります。地下クイズプレイヤーなら是非読んでおくことをお勧めします。(3度目の獄中結婚の後、一部の記事が削除されてしまいましたが)


宗教の40。これも当てずっぽうで取れたかもしれないのに、ちょっと深読みしすぎました。

多分問題製作者の意図としては、宗教団体の月会費だからと、法外な値段を想像させておいて、実は100円でしたというオチにしたかったんだと思いますが、最初に鈴木さんが「これ安いんだよ」とこぼしてしまった為に思わぬ展開に。

それにしても蒲池さんオイシすぎでしょ・・・^^


オウムクイズは難しかった!オウムの勉強は結構頑張ったつもりだったんですが、1つもわかりませんでした。

ちなみにBGMがUnderworldの「Rez」になってましたけど、本当は違ったんですよね。そのまま使うと編集で途切れ途切れになるから差し替えたんでしょうか?勿体ない。


50点問題は殺人鬼から。

これは勉強の甘さを感じた問題でした。市橋達也が潜伏していたのがオーハ島という知識は私も持っていましたが、それがどこなのか調べていませんでした。

多分熱心なクイズプレイヤーなら、聞き慣れない地名を見たら、それがどこなのか調べるくらいはすると思うんですけど、そういう頭が全くなかった。せめて沖縄の無人島ということだけでも知ってたら押せたかも?ここらへんがまだまだだなと思います。


宗教の50・・・

大人の事情じゃあここに書くわけにはいきませんね。もしかしたら今度夜会のイベントでこっそり教えてもらえるかもしれませんので、気になる方は行ってみましょう。

ちなみにこの問題は知ってましたが押し負けました。これは悔しかった。残り数問というところで、貴重なわかる50点問題を逃してしまい、この時はもう半分諦めモードに。


しかしここからが重要です。ここまでも色々とツキに助けられては来たんですが、最も幸運だったのが決勝リーグ導入に伴うルール変更でした。

BAZOOKAオールスターズの勝ち抜けが決まった時点で、BAZOOKAチームと決勝進出の目が無くなった蒲池さんが解答権を失います。実はこれはあらかじめ決められたルールだったわけではなく、言ってみれば小藪さんの鶴の一声で決まったんです。

過去の大会では残りの問題数から考えて優勝の目が無くなった人にも解答権は与えられていました。

第2回では脇屋さんが最終問題を獲って渡辺さんが優勝しましたし、第5回では篠原さんの解答でしみけんさんの優勝が決まりました。

しかし今回は順位が確定した人から順に抜けていく形になり、私にとっては事実上4対1の戦いだったのが、2対1になり、さらに1対1になるという形で、どんどん状況が好転していったわけです。

こういう時は往々にして追われる方より追ってる方が勢いづくものですが、裏社会の50で早押しを決められたのも、その勢いによる部分はあったかと思います。

そもそもあの問題は地上クイズで言えば「ポロロッカ」みたいなもので、あれは10点で出てきてもなんらおかしくない内容でした。

第3回でしみけんさんが「今年12月」で押して「しぇしぇしぇのしぇー」を答えた問題も薬物の10でしたし、基本的に答えそのものが面白いもの、あるいは有名人の名前になるものなどは、低得点問題に偏る傾向があった中で、あれが50点というのは大ラッキーでした。

なによりもあの場面であの問題が出たというのは、僥倖を通り越して天佑があったのではないかと・・・渡辺さん風に言えば、多分番組がツキを持っていたのでしょうね。


問題の巡り合わせというのは運の世界です。

結局のところ、薬物、裏社会、北朝鮮の3つで勝負するという私の作戦は上手くいかなかったのに、自信の無かったジャンルでポイントを稼げたのですから。(裏社会50点、北朝鮮60点に対し、苦手意識を持っていた芸能ゴシップで90点を獲得。オープニングの後藤真希問題を含めれば100点。)

ちなみに決勝ラウンドまでのトータル正解数を比較すると、能町さんは24問で350点。私は16問で380点。これが地下クイズ王決定戦の怖いところであり、醍醐味でもありますが、運を味方につけた私が決勝ラウンドに進みました。


~ちょっと裏話~

決勝ラウンドに入る前に、セットチェンジの為に少し休憩になりました。

その時しみけんさんがすぐに私のところに来て「糖分補給、糖分補給」と言ってお菓子をくれたんですね。

この時点で撮影は3時間くらい進行していたかと思います。体力的にも、脳の疲労度も相当な状態だったので、しみけんさんの気遣いが嬉しかったです。

観覧に来られていた夜会のメンバーの方々も、何故か鈴木さんより私の応援に回ってくださって、とても嬉しかったです。

~ ~ ~


決勝ラウンドの内容に関しては言うことはありません。はっきり実力差が出ました。盛り上げられなくて申し訳ありません。

悔いが残るのは「ペパーダイン大学」と「テンプル大学」は覚えたつもりだったのに忘れちゃったことですかね。

ただ決勝を盛り上げられなかったことは残念だったものの、勝てなかったことに悔いはありません。まだその器ではないということが認識できてかえって良かったです。

改めて振り返ってみると、決勝ラウンド制の導入は非常に良い試みだったのではないかと思えます。

まず私のような経験の浅い人間でも運次第で上位に食い込める、つまり番狂わせが起きやすくなった。これは観ている側としても盛り上がります。

それと同時に決勝ラウンドはタイマン勝負になるので、はっきり実力の差が出る。運の強い人間が勢いだけで地下クイズ王になってしまうということは起こりにくくなります。

そう考えると私は新ルールを検証するのにちょうど良いサンプルだったのかもしれませんね。


・・・と、ここらへんで振り返りも終わりにしようと思います。

地下クイズ王決定戦はクイズそのものはガチなれど、あくまでもバラエティ番組の企画であるということを念頭に置いて勉強すれば、経験の浅い人間にもチャンスはあります。

今回初めて地下クイズ王決定戦を観て興味を持った人も、久しぶりに観てやっぱり面白いと思った人も、これを機に地下クイズをやってくれるようになったら嬉しいです。

BAZOOKA以外にも地下クイズやる場が欲しいです。


またチャンスがあるかどうかはわかりませんが、次があったらもう少し運に頼らない戦いをできたらと思います。

番組制作に携わった皆さん、そして出資していただいたクイズ夜会の皆さん、どうもありがとうございました。

(記念撮影 ※写真 ルクセン高橋)


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