米国コロナ事情:カリフォルニア州知事がBusiness Reopening Planを発表してから1か月が経ちました
こんにちは。
こんな記事を書いたのが1ヶ月ほど前で、日本でも話題になるかと思いましたが、山火事のほうがセンセーショナルな感じだったみたいです。無念!
まあたしかに、山火事も厄介でしたけどね・・・。
あれから多くのカウンティで1.新規陽性者率、2.人口10万人当たりに占める新規陽性者数ともに減少傾向にあり、徐々にですが屋内営業も再開しつつあるような状況です。詳しくは以前の記事で書きましたが、私はこの2つの指標は、1.広く検査をすることで全体の兆候を追い、それでいて、2.絶対数としても減っていることを確認できる、ということから、シンプルながらも上手くできているルールだと感じています。逆に言えば、1を改善しようと無駄に検査を増やしても、2が減らなければ意味がないし、2を検知しないよう検査数を絞っても、1が高くなってしまえば意味なし、ということになります。症状が出れば検査することになるし、留学先では検査しないと登校できなかったりもするので、黙っていても陽性者数は出てくるわけです。
またビジネスセクターごとに営業再開できる基準値を示しているので、「なんとなく」で営業再開したり営業自粛したりしているどこぞの大都市よりも納得感のあるやり方になっていると思っています。もちろん完全無欠ではないのかもしれませんが、少なくとも数字で議論できるという点において、また基準が明確に設けられている点において、利用者にとっても経営者にとっても分かりやすいものに仕上がっているのではないかと個人的には思っています。が、実際のところどうなんでしょうねえ。この大まかな方針以外にも、消毒はするとかマスクは付けるとか、営業再開にあたって守るべき細かいルールも決められているようで、その点については日本と似たような状況かと思います。
当該プランが発表された当初は、ほとんどのカウンティがPurple (Widespread: 広く感染が拡がっている)に分類されていました。本日時点の状況を見てみると、依然としてWidespreadな地域は多いものの、少しずつですがRedやOrangeに移行している傾向にはあるようです。それぞれの色が何を意味するのか、どんな基準が設けられているのかは、以下のサイトで確認可能です。
一方で陽性者数が若干より戻し気味にあった時期もあったようで、これは9月上旬にあったLabor Dayの連休(新年度が始まる前の最後の3連休)、あるいはRed/Orangeに分類されたカウンティがレストランの店内営業を制限付きで再開したことなどが影響していると言われています。またSan Diego Sate University(サンディエゴ州立大学)では、大学生の間で感染拡大するような事態にも発展していたようです。いずれのケースも、普段会わない人同士が久々にお茶したり飲み会したりして拡がったとみられています。ですよね~。
とはいえ全体的に見れば減少傾向にあるようで、ディズニーランド等テーマパークの営業再開も間もなく発表されるのではないか、、、と、週を追うごとにそんな機運が高まっている雰囲気はあります。が、未だに州知事のほうからは音沙汰がほぼ無い状況です。ニュースを読む感じ、テーマパーク側としては営業再開への準備は万端で、あとは州知事からのゴーサイン待ちの状態みたいです。まあ政府が慎重になるのも分かるというか、カリフォルニア州といえばどの州にも先駆けて外出禁止令を発出するなど初動対応ばっちりな感じだったのに、夏前に焦ってBusiness Reopeningしたせいで感染急拡大して、全米トップレベルに感染者数を増やしてしまった痛い過去があるので、徐々に、徐々に・・・様子を見て・・・ということなんだろうと思います。
明日は火曜日ということで、またリスクレベルの見直し(各カウンティが何色に分類されるか)に関して結果が出るので、楽しみにしたいところです。飲み屋が営業再開したら、スポーツバーに行ってバッファローウィングをモグモグしてクラフトビールで流し込む。それをやるっきゃないと思っています。
以上!