米国留学記:コロナ禍における渡米(ビザ取得編③)
こんにちは。続き物の第三弾です。前回は留学先の入学許可証であるI-20の取得と、入学のための必須要件である予防接種について書きました。
今回はアメリカ大使館とのやり取りで疲弊した話・・・に連なる前段を、思い出せる範囲で書き残そうかなと思います。それにしても、こちらの生活が軌道に乗るにつれて、当時の焦燥感や苛立ちといった負の感情が徐々に薄れていくようなこの感覚。何なんでしょう、不思議なものですね。。。
オンライン申請までは序の口
下記リンク先にも記載がありますが、ビザ申請は基本的にはどのタイプのビザであろうと書類集めとオンライン申請の繰り返しになります。前回触れたI-20もそうですし、ビザ用の写真撮影であったり、同行家族がいれば関係証明として戸籍謄本を取得したり、SEVISというよく分からないものに費用を払って領収書のコピーを用意したり、DS-160という用途不明のオンライン申請書をせっせと書いて入力結果のコピーを用意したり、そんな感じです。
もちろん勝手が分からないので手探りで進めることにはなるのですが、それほど試行錯誤が必要なわけでもなければ致命的なミスを誘発するような何かが仕込まれているわけでもないので、意外とどうにかなるなというのが私の実感です。おそらく前回か前々回の記事で触れたような気もしますが、大使館のYouTube動画は必見です。真にだるいのは面接予約からなのですが、まずは前哨戦から。
写真撮影
地味に罠が仕込まれているのがこの写真撮影で、背景を白色にするのがマストで求められます。といっても写真屋に頼むほどのことはではなく、街中の写真機で事足ります。「ビザ申請用」というオプションは恐らくないので、私の場合、要件である5cm×5cmよりも少し大きめなものを選んで、あとから丁度よい大きさに切り取る、ということをしました。その他は、背景色だけ気にしておけば特に問題にはならないはずです。デフォルトが青とかになっているので、その点要注意かもってことです。まあぶっちゃけ大使館内にも写真機があったので、当日までに用意できなくても何とかなる気がしました。というかDS-160の申請に写真をアップロードするステップがあったので、むしろ写真を当日持参する必要があるのか?って感じすらします。もちろん持参しましたけど!ちなみに私は街の写真機で証明写真をゲットしたのですが、その直後にヘッドスパの勧誘に遭い、割引率がすごかったので思わず入店してしまい、挙句ヘアセットまでしてもらって、なんだか写真を撮った時よりもキマってしまった感があり、さっきの写真撮影って一体・・・と少し悲しくなった記憶があります。
関係証明
「私と一緒にビザ申請しているこの人たちは紛れもなく私の家族です」ということを示すための関係証明ですが、これは役場に行っても英字で発行してくれるところはほぼない気がしています。多くのブロガーがそう書くように、実際には戸籍謄本を取得して、自分で簡単な翻訳を添える程度で済ませるのが王道なようです。外部の翻訳サービスを利用するとお金が掛かるようですし、わざわざ利用する必要はないと個人的には思っています。実際、渡航のタイミングが同じであれば大使館での面接も家族揃ってになるので「戸籍謄本+簡単な英訳」ぐらいの感じで大丈夫だと信じています。下記はPDFへの直リンクですが、セルフで翻訳する場合、こういうリファレンスがあると有難いですよね。
果たしてこれが良い訳なのかはよく分かりませんが、個人での英訳を選んだ時点でクオリティ面には目をつぶっているわけですし、効率的に書類準備することを考えれば有用かなと思ってしまいます。私事ですが、用語や文章が専門的になるほどに「本意を察して訳する」というスタンスを取ることが多くなるので、翻訳作業が難化するとどうしても意訳の傾向が強まってしまいます。そんなときは自身の訳が本来の趣旨から逸れてしまっていないかソワソワしてしまうのですが、リファレンスがあると少し気が楽になります。
SEVIS
果たしてこれが何なのかいまだによく分かっていませんが、留学生向けのビザを申請する場合、登録と支払いが必須になるみたいです。Student and Exchange Visitor Information System を略してSEVIS(セビス)というところまで調べましたが、これ以上のことに興味が持てないので、まあ必要経費だったんだなと思うことにしています。
留学先から送られるI-20に自身のSEVIS番号が記載されているので、その情報をもとにオンラインでの登録と支払いを行ないます。あまりよく覚えていませんが、手続き自体はたしかかなり簡単だったはずで、だからこそ印象に残っていないし、わりとすんなり終わったんだと思います。登録料に関しては、いくらか忘れましたが年々値上がりしているみたいです。マジで何者なんだSEVIS。。。
DS-160
一番肝になる手続きだろうと思います。大使館ではDS-160の情報をもとに申請者の管理を行っているようなので、内容に不備があったり持参を忘れたりするとそこそこトラブルになる気がします。入力作業に相当時間が掛かるとの前評判で、正直言って半信半疑でしたが、たしかに正味2時間くらいは掛かってしまったかもしれません。タイムアウトを気にして、こまめに一時保存しながら必要な情報を埋めていくのが肝要だろうと思いますし、実際そうしました。記入例に関しては、基本的には大使館の動画を観れば十分なのですが、不親切にも一部端折られている部分があるため、その箇所についてはそこそこブログを読み漁って情報収集した把握した記憶があります。持つべきものはネットの集合知ですね!
鬼門 is 面接予約
とまあそんなこんなで各種手続きをテキトーに済ませて、なんとか予約を入れられる段階まで進んできたのが7月上旬。要するにこの時点で、渡航まではあと1か月以上ある状態でした。すごく個人的な事情からこの時点で既に疲弊気味だったのですが、あとは面接をしてビザを貰うだけ・・・!という希望でなんとか前に進めていた感じでした。まさかここからが真のストレス体験になるとは夢にも思わず、色々あって8月上旬には激動の2週間をお送りする羽目にもなったのですが、続きは「ビザ取得編④」に譲ろうと思います。
以上!