身近にある非日常
近所に九州プロレスが来るということで、見に行ってきました。
会場はイオンの屋上駐車場です。
画像には映ってませんが、少し離れた日陰のエリアにもお客さんがたくさんいました。
余談ですが、昔のプロレスって駐車場でやることが多かったですよね。
埼玉の実家の近くの駐車場で全女が興行をやったことがあって、「え、こんなところでやるの?」と思った記憶があります。
九州プロレスの存在は元々知っていたのですが、今回見に行こうと思ったのは、少し前にTAJIRIの新著を読んだからです。
彼が九州プロレスのことを理想郷と語っていたので、さてどんなものなんだろう、と興味を抱いたわけです。
あかさたな
今回は興行ではなく、2部制のイベントという形でした。
ちなみに、興行でもイベントでも、九州プロレスは基本的には入場無料となっています。
開始時間になると選手が入ってきます。
こちらはばってん×ぶらぶらという選手です。
プロレスに詳しい方なら名前を聞いたことがあるかもしれません。
彼が前説で会場を温めつつ、プロレスのルールを説明します。
ロープエスケープや3カウントなどを実践を交えながら説明するのですが、その際に声出しや拍手のタイミングにも言及していて、雰囲気づくりが非常に上手いと感じました。
(実際にその後の試合でそれが生きていました。)
説明が一通り終わると、次はちびっこプロレス教室です。
なんと、事前の申し込みなどもなく、希望する子どもはみんなリングに上がることができます。
リングに上がる経験なんて滅多にできないし、貴重ですよね。
プロレスファンの大人として非常に羨ましかったです(笑)
その場で軽めのスクワットや軽めのロープワークをやったりして、最後は記念撮影で終了。
リングに上がったことがある、というだけでいい思い出になりますね。
中には、この経験をもとにプロレスラーを志す子どもも出てくるかもしれません。
そして最後は試合です。
熊本ゆかりの阿蘇山という選手と、アメリカからやってきたAJアレキサンダーという選手の試合です。
九州プロレスには他にも九州ゆかりのリングネームを持った選手が何人かいます。
鉄柵もなく、リングサイドのかなり近い位置で試合を見られますので、当たり前ですが迫力があります。
チョップが肉体に響く音とか、受け身を取った時のリングが揺れる音とか、やはり映像で見るのとは全然違うんですよね。
最後はコーナートップからのダイビングボディプレスで阿蘇山が勝利しました。
阿蘇山は試合後にマイクで締め、リングを降りた後はそのまま子どもたちとの記念撮影会をやっていました。
トータルで30分くらいのイベントでしたが、屋外で暑かったですし、子どもたちにはこれくらいの短時間の方が飽きずによいのかもしれません。
九州プロレスは『大衆娯楽』『家族で楽しむことのできるエンターテイメント』を掲げていますが、実際に会場には子連れのファミリー客が多かったです。
入場無料、ルール説明、ちびっこプロレス教室などいい意味で敷居が低く、誰にとっても身近で九州プロレスにアクセスしやすくなっています。
一方でプロレスの非日常性もしっかりと守っていて、各レスラーのキャラクターであったり、鍛えられた肉体であったり、常人離れした選手たちが揃っていることで大人も子どもも楽しめるようになっています。
やはりプロレスラーというのは特別な存在であってほしいんですよね。
今回はイベントだったので、次回は本興行にも行ってみようと思います。