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NEW ME_KYOTOGRAPHIEの旅_2日目
奈良原一高 IKKO NARAHARA(両足院〜建仁寺山内)
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京都最古の禅寺・建仁寺山内の両足院。
祇園町の花見小路の先にあるお寺。
このお寺は禅僧の坐禅修行のための静かな寺院。
初夏と冬には観光客に公開されるということで普段は入れない場所。
だけど、そんなお寺の手前にある、あるもののおかげで、車の駐車が混むかも!と2日目のスタート地点となりました。
そう、なんと!このお寺の手前には、
場外馬券所JRA WINSがあるぅううう〜んです。
とにかく、そのミスマッチ感に驚く。
車を停めてから、WINSの前を歩いている時、私の前で歩いてる女性二人組の会話。
「なんで〜こんなところにWINSあるん?」
「せやなぁ〜信じられへんわぁなぁ〜」
「気がしれへんわ〜」
(方言があっているか否かわかりません.....)
みたいな…
同感、同感です。
まぁまぁ、そんなスタートで歩き出すと、2日目も快晴!
昨日より暑さも少しゆるく、湿気もなく爽やかな風が吹くお散歩日和。
空を見上げれば綺麗な青い空。
わぁ〜い!!!!!!!!
さてさて、そんな元気満々な私。
この両足院に着いて、受付をして少し順番待ちをしている時のこと….
あれ?
なんだろう。
あの雲。
うーん飛行機雲かな…
違うのかな。
なんて撮ったのがこれ。
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そして!!!!!!!
これは両足院に入って
お庭からの見えた雲!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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雲に喜びながら観させて頂いた、この両足院での奈良原一高さんの作品は、青空とは正反対のモノクロの世界。
和室に木枠が置かれ、床の間にも禅《Japanesque》の張り詰めた空気が感じられました。
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ひょっこり展示がありました
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京都の鞍馬寺、両足院毘沙門天堂、
虚空蔵法輪寺では、狛犬ならぬ狛虎が鎮座
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かっけ〜
あ、神様、すみません…
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花見茶屋とWINSのガードマンさんたちの図
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でも私の背後にあるように
取り壊されている場所があり
建て直すのかな?
この景観は守って欲しいですね
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お次は
プリンス・ジャスィ その2
ガーナ出身のヴィジュアルアーティスト、プリンス・ジャスィ。
1日目は商店街の展示作品を観ましたが、今日はギャラリーにて。
それにしても入り口からこの迫力。
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全然のけぞってないわ
わぁぁぁぁおおおおう。
目に飛び込んでくる色彩が強烈!
しかも、ジャスィ氏のポジティブなメッセージをミニムービーで観て感動。
カメラが買えないからiPhoneをツールににして、問題多きガーナやアフリカから発信することで自ら声を上げることのできない人々の代弁者として全方位的に活動とは冊子には書いてあったけど。
会場で流れていたミニムービーのメッセージの方が心に響いたので、お伝えします。
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「私が携帯電話を使って作品を作っていることを知ると、
たいていの人は驚くが、
私にとって、この世界で創造性を高めるために
必要なツールをつかっているということに過ぎない。
自分の周りの面白いスポットに行って1日が始まる。
私はいつもアートを作るためにそこに行く。
カメラを買うことが出来なかったとき、
iPhoneでもカメラと同じことができたから自分のiPhoneを使った。
そこで料理と同じように
自分自身で自分の物語を語ることができるのだと気づきました。
どんな道具を使っても物語は作れるのだということを
人々に伝えなければいけない。
多くクリエイティブな作品がガーナから生まれたり、
他の地域からきた人々によって作られている。
ガーナはアフリカにおける創造の入り口になりつつある。
全ての若者たちは創造的であろうとし、
また何かを作り出そうとしている。
そしてクリエイティブな作品によって
ガーナの物語とアフリカの物語をあなたたちに教えることができる。
私はガーナを世界に向けて発信し続けているし、
ガーナを世界地図で認識してもらえるように努力している。
私は他者によって自分たちの物語が伝えられることはさせない。
彼らに自分自身で自分たちの物語を伝えるのだ。」
最高。
ガーナという国をこのメッセージで知りたくなりました。
マップも見てみた。
写真や作品はメッセージを伝えるツールになり得るということに感動。
躍動感ある作品の色合いは気持ちを思いきりアッパーにさせてくれました。
昨日の出町桝形商店街のストリートコラボも素晴らしかったけど、こちらの展示場はこれはこれで、また新鮮。
真っ白な三階建てのビルに天窓から日差しが差し込むスッキリとした空間。
そこにジャスィの色彩がガッツリと食い込んでいる様子がとても清々しく心が元気になるような気持ちになりました。
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いろいろな見方が出来て
より一層カラフルな作品が力を発揮していました!
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いいねぇ…
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背中から生えることも
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誰もいないぃいい
殿村任香Hideka Tonomura(Sfera_弁財天町17)
SHINING WOMAN PROJECT at KYOTOGRAPHIE 2022
メインプログラム「10/10 現代⽇本⼥性写真家たちの祝祭」の参加作家・殿村任⾹。アソシエイテッドプログラムとして、⾃⾝が続ける、がんと闘い向き合う⼥性のポートレートプロジェクトの展示会「SHINING WOMAN PROJECT at KYOTOGRAPHIE 2022」を開催。
女性性は臓器によって、決められるものではない。
全ては生きる事を選択した証。
女性はいつだって、どんな絶望でも受け入れ、美しくいる事の強さがある。
輝くという本当の意味を知っている。
命と闘える力がある。
子供の成長を見届ける事が夢だという女性。
大人になって恋愛する事が夢だという女性。
Life is beautiful.
Anytime,
Anywhere,
Any case.
命の芯はいつだって美しい。
女性達は輝いている。
この写真展はFREE。
オシャレな飲食系のビルの3階にあるスペースに、来るものを拒まずといった感覚で展示されていました。
写真にはそれこそ、いろいろなものを抱えた作品があり、ファッション媒体、国や自分のアイディンティティ、環境破壊への警鐘、禅に近づいている意識、報道のための事実….
今回の京都国際写真祭の写真たちには全てに伝えること、メッセージがあるのだなぁと改めて感じました。
この殿村さんのプロジェクトは女性の痛みを映し出していますが、それは真正面からの撮影で力強い。
子宮、乳房、卵巣、髪…女性にとって失うことは深い悲しみ。
傷痕は隠したいもの。
それをあえてリアルに写す。
観念を変えたい。
輝くという本当の意味。
強いメッセージのある写真展でした。
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鷹巣由佳Yuka Takasu予期せぬ予期(y gion 弁財天町19 4F)
インターナショナル・ポートフォリオレビューの参加者に向けて新たに設置された「Ruinart Japan Award」を、初代受賞。
世界各国で電話帳がイエローページと呼ばれ黄色の紙に印刷されていることに着目し、自身のGoogle Photos に格納した画像を検索する際に、画像の名前の代わりに「黄色」と検索した。するとGoogleが黄色と判断した画像が、自身では黄色とは思っていなかった色もヒットしたことから、Googleのロゴカラーである黄赤青緑白で写真を検索し、写真を色ごとに分類。辞書のように編纂し重厚なサイズの5冊の本に仕上げた作品が受賞作品となった。
2021年晩秋にルイナールに招聘され渡仏。
パリおよび世界遺産として登録されているルイナールのシャンパーニュカーヴがあるランスを訪れ、葡萄畑とカーヴ(地下貯蔵庫)に様々なインスピレーションを受ける。
本展では受賞作のエッセンスを交えながら、滞在中に制作した撮り下ろしの新作を展示。
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黄赤青緑のBOOK
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チェキのフィルムみたいなんだけど
大きなひとつの作品になってる
不思議〜
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アクリルに映る作品とのバランスが良い
ステンドグラスみたい
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私も加わってる!
面白いね〜
撮ったあとで気づきました
発想、アイデア、ヒント。
チェキで細かく撮ったようなコラージュがどうやって構築されているのかなぁ〜がとにかく心に残った作品、
細かく撮った写真が俯瞰ではつながった一枚の作品だったり。
とにかく普通じゃない感じ。
Googleの色に色分けされた本も、確かにデジタル時代の技が書籍になるという発想。
実際、私もやってみました。
自分の撮り溜めた写真に色を「黄」とか「青」って検索かけると意外なものが色となって出てきた、これは面白い。
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奇跡的と塊さんに言われました
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