DEAR FRIENDS_自叙伝1998年_「LOVE FOR ZOE」
1998年のスケジュール
02月25日 17thシングル『River』リリース
03月25日 11thアルバム『Rain In My Heart』リリース
07月… JILL出産
10月21日 JILL 3rdソロアルバム『Love for ZOE』リリース
11月26日 BESTアルバム『singin’2』リリース
11月26日 渡邉貢 1stソロアルバム『Spillover』リリース
新しい扉がまだあるなんて…
年が明けて私は38歳になりました。
1997年の暮れに赤ちゃんが出来たことによって、
私の世界はガラリと変わりました。
最初に産婦人科でエコーで「これが赤ちゃんの心臓ですよ」と眺めたチカチカする映像に涙があふれて止まらなかった。
そんな経験も生まれて初めてのこと。
私の中にある母性が急に花開いた瞬間でした。
今年25歳になる娘を見ていると、この当時のことはすでに遠い記憶。
その時々は大変だったけど、過ぎてしまえばあっという間。
私の20代30代中盤まではまさにバンド一色。
バンドをどうにかしないと!ばかりで、
結婚はしたけど子どもを持つという意識は希薄でした。
でもPERSONZが一気に全国に知れ渡り、私も30代を迎えた頃は子ども欲しいなぁと初めて思いつつ、バンドは仕事のピークを迎え、休む暇もなかった。
そのまま激動のバンドの浮き沈みもあり、気がつけば30代後半。
40を目前に、子どもを持たない生活を考えていた矢先の妊娠。
それまでそれなりに人生経験を重ねて来て、もう、そんなに驚くような生活はないだろうと高を括っていた私。
いやぁ、まだまだ何が起きるかわからないと驚きながらも、未知なる世界に踏み出したのでした。
そして、この私の妊娠、子育てはバンドにも大きく影響しましたね。
1998年はレコーディングは出来てもツアーは出来ませんでした。
それに私自身、子育てが楽しくて楽しくて、なかなか仕事に戻る気に慣れないという心境。勉さんもその変貌ぶりに驚いていました。
妊婦生活から、とにかく楽しい。
お初なことばかりぃ。
身体の中に生命がいるんですよぉ。
すご〜いいぃ。
産婦人科に通ってマタニティビクスを初めて、
妊婦仲間が出来て、
バンドという枠を越したお付き合いも久々にしました。
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