停滞した世界で
機体速度というものがある。
MistofWarでの機動力とは少し違うが
機体がいかに早く動くか、という点では似ている。
早ければ早いほど自身の回避性能が上がり、自身が格闘火器を扱う際に
敵の回避率にペナルティを与えることができる。
素早い機体から繰り出される格闘は簡単には避けられない。
遅くなったときは……その逆だ。
公式の表を出すとこんな形になっている。
加速のたびに増加し、遅延のたびに減少する。
表のとおり、速きも遅きもその段階に応じ
毎分、初期値の0に向けマイナスならプラス補正
プラスならマイナス補正が掛かる。
前回ロックタイム(LTと呼ぶこととする)の話をしたが
仮に5分捕捉の場合、次に捕捉するときには
この変動を5回受けたうえで捕捉となる。
今回はその中で遅延の話をしようと思う。
遅延は機体速度に影響する効果だが
実はそれだけではない。
遅延はなんと、蓄積したLTを減らす効果も持っている。
ただしその効果は一時的なもので
永続的に減らされるわけではないという点が重要だ。
つまり遅延は毎分ごとのLTは減らさず、貯めたLTの総合値を減少させる。
前回の記事で言うとスピンクスを装備し、LT増加量が15になっていた場合
5分でLTは5x15で75。
残り25を2分で30稼ぎ7分で105となって捕捉となるはず。
そこで5分に遅延10を受けてしまうと、75-10で65となり
残り35を稼がなければならず
本来捕捉可能であった7分になっても95……
5足りず、捕捉できなくなる。
前回、LTは多めに稼いでも問題ないといっていた理由だ。
多めに稼いでおけば多少減らされても問題はなく
そもそも、索敵で敵の詳細を明らかにしていれば
遅延を使ってくるかどうかはわかるので対策は可能だ。
例えばこの戦場であれば遅延を使われることはない。
遅延で減るLTはある程度対策が出来るし
大量に受けない限り気にしなくていいだろう。
最後に、遅延における一番凶悪な状態である停滞を紹介しておこう。
停滞状態になると【捕捉時】と【加速時】のタイミング効果が出なくなる。
とはいえ、-90は集中的に浴びないと陥らない状態だし
なっても普通はすぐ解除されるので
停滞でロックされてしまう、ということはなかなか無い。
……あなたが、重量過多でもなければだが。
5分捕捉であった場合、毎分の速度調整は5回しかなく
そのたびに10遅延を受けるので、全然速度が改善されなくなる