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有馬記念(GⅠ)とホープフルステークス(GⅠ)の分析と傾向


あおい
「年の締めくくりは、有馬記念。日頃、馬券を買わない人でも買う有馬記念の解説をお願いします」

馬五郎
「そやね、年の瀬の有馬記念やね。私が初めて買った馬券が有馬記念やったわ。その時は、分析をした資料なんてなかったからな。思い出すわ。あおいちゃんのような初心者のためにも解説するわ

まずは、有馬記念

・有馬記念(GⅠ)

やっぱり、年の締めくくりは有馬記念やな。1956年から続いてて、競馬ファン以外でも超話題のグランプリや。今回は過去10年のデータから、どんな傾向があるか見てみようや。

まずや、優れた成績を収めてるのは3歳馬。それに続いて5歳馬と4歳馬がくるねん。昔なら7歳や6歳の馬も勝ったことあったけど、1991年のダイユウサク以降は6歳以上が優勝してない。直近10年で6歳以上の馬が馬券に絡んだのは2018年の3着のシュヴァルグランだけ。やっぱり6歳以上の馬は警戒したいところやね。

次に、有馬記念は上位人気馬が強いGⅠやで。過去10年で前走と同じ騎手が乗った3番人気以内の馬の3着内率が60%超えや。逆に同じ騎手で4番人気以下だと3着内率が4.3%やから、人気馬は信頼できるってことやな。でも、穴狙うなら前走で騎手が変わってる4番人気以下の馬も注目や。そこにチャンスがあるで。

そして、前走に注目。有馬記念で3着以内に入った馬の前走は、菊花賞、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、海外G1(凱旋門賞、コックスプレート)に絞れるねん。それらのレースで前走4着以内に入った馬が特に好走率が高い。軸馬を選ぶときは、この辺りからええ馬を見つけるとええで。

今年最後のGⅠのホープフルステークス

・ホープフルステークス(GⅠ)

ほな、よー聞いてや。あんな名馬が生まれ変わる、まるで映画みたいやで、2歳の覇者の戦いやねん。ホープフルSってラジオNIKKEI杯2歳Sの生まれ変わりで、2014年以降は中山で開催されてるんや。その中で、ええ馬が出てきてるねん。

2016年のレイデオロや、2018年のサートゥルナーリア、それに2019年のコントレイルは、このレース勝っとって、翌春にクラシック競走でも勝ってるんや。あとな、2017年2着のジャンダルムが2022年にはスプリンターズSで走り、2020年4着のタイトルホルダーが2021年には菊花賞を制覇しとるで。そして、2021年2着のジャスティンパレスが2023年には天皇賞(春)で優勝してるねん。

将来有望な若駒たちがしのぎを削る、これはめっちゃ気になる一戦やわ。ちゃんと見てくれてるか? ほんなら、2014年から2016年までの9年間の結果を見て、好走馬にはどんなポイントがあるか考えてみよか。

まずな、大敗した直後の馬は要注意や。過去9年で3着以内に入った馬27頭、みんな前走で1着か2着以下やったし、1着馬とのタイム差も0.3秒以内やったんや。大敗した馬はちょっと警戒したほうがええで。

次は前走の末脚や。これが大事やな。過去9年の好走馬27頭中、26頭が前走がJRAやってん。それで前走の上がり3ハロンタイムが3位以内やった馬がほとんどや。逆に4位以下だと3着内率が2.6%しかないんや。だから、前走で上がりのタイムに注目してくれ。

あとな、前走と今回の間隔もポイントや。過去6年のGⅠで3着以内に入った馬17頭中、17頭が前走との間隔が中4週以上や。逆に中3週以内だと3着内率が4.5%しかないねん。臨戦過程は余裕持って比べてくれや。

1勝クラスやオープンクラスで芝のレースに勝っとる馬が安定してるって話もあるで。過去6年のGⅠで3着以内の馬15頭中、ほとんどがJRAの1勝クラス以上の芝で1着経験ありや。それで3着内率は41.7%やから、そういう馬は期待できるんや。芝で未勝利や新馬以外で優勝したことがある馬も見逃すなよ。

それからな、基本的に内枠が有利なんや。過去6年のGⅠで3着以内の馬18頭中、13頭は馬番が1番から8番や。9番から18番だと3着内率が11.6%で、ちょっと苦しんでる感じや。ただし、9番から18番でも前走が重賞で先行してた馬は注意や。逆に前走が重賞以外で後方からきてた馬は苦戦してるから、外寄りの枠には気をつけてや」

あおい
「いつも、すごい分析~。この分析をほんとうに有料にすればいいのにね。ちょっと早いけれど、来年もよろしくお願いします」

馬五郎
「おお!よろしくな。来年こそ我々の仕事をちゃんと手伝えよ」

あおい
「は~い」

馬五郎
「ほんまに、生返事やな。まぁええわ!来年もよろしくな」