「義両親と同居したくないんだけど、どう伝えたらいいですかね…」
軸ラボリフレッシュは、「自分を知って楽しく生きよう!」をモットーに目の前のもやもやを話して整理するサービスです。
さて、りんさん(30代)からのご相談。
この相談内容は、ご本人の許可を得て、フェイクを交えてご紹介しています。
▼背景と相談内容
りんさんは私の趣味を通じた友人で、最近ご結婚された方。
結婚前は恋バナも婚活もいろいろな相談にのっていて、結婚が決まりおめでとう~~~!とみんなでお祝いをしていたのですが、生活が変わるので喜んでばかりもいられない。
前回のさやさんのご相談同様、結婚を機に住み慣れた場所からお引っ越しされました。
結婚相手は同い年で、お仕事の関係で関西に来られていた時に知り合い、お付き合いが始まったのですが、元々は遠方がご実家で「家業を継ぐ」ことが決まっていたそう。
その家業は老舗のお店で、敷地内に住居もあり、お店自体は家族経営。彼もそのお店を継ぐことにとてもやりがいを感じている(それはとても素敵なこと)。結婚したら自分自身も家族として家業を手伝う(お店の内容的に仕事が嫌なわけではない)、という背景。
婚活の話で「お相手のご実家に同居」問題は、どの方も共通の悩み。彼と仲が良くてもご両親とうまくやれるか、さらに家業を自分も手伝えるか、は別問題だからです。
りんさんも、結婚前にそれはそれは悩み、悩んだうえで、「でも、こんなに自分が思ったことを言える相手は彼しかいない!」と結婚を決められました。
結婚を機に家を同居用にリフォーム。リフォームが完成するまでは近隣のアパートで夫婦二人の新生活、通いで家業のお店をお手伝いする、という生活が始まりました。
生活前は「見えない不安」があったけど、実際に生活を始めたら「大丈夫!」と思えるのでは。やっていける可能性もあるのでは。と、約半年を過ごし、「やっぱり無理…」という気持ちになった、とのこと。
そろそろ同居用の家のリフォームが完了する…というのを敷地内で見ていて、悩みはさらに増していきます。彼とも毎日のように話していますが、お義父さんを説得する材料もきっかけも掴めません。(お義父さんは昔ながらの頑固な考え方で、結婚前に「できれば同居ではなく近居が良い」と伝えたがあえなく却下された背景あり)
▼お話を聴いてみた
お話を聴きながら、何がしんどいのか? を整理していきます。
1.の価値観や考え方が合わないこと、本当にしんどいですよね…。時間やお金の使い方、生活の仕方、大小さまざまなストレスを毎日感じます。
2.は生理的な問題にも影響します。家の広さや、「きれい」の基準、掃除の頻度や徹底度、新しさ古さ、捨てる捨てない、などは理屈ではどうしようもなく「しんどい」と感じやすいところです。
3.についてりんさんは
「仕事してるって大事な時間だったんだな、と思います」
「家族以外の第三者と話して、何か役に立つ実感を得るのは自分の存在を認めることにつながってる」
とおっしゃっていました。
「やって当たり前」と思われていて、お給料も満足な金額をもらえない、という状況では働くごとに自分の心が削られていきます。ありがとう、という言葉ひとつもらえるかもらえないかで、自分を尊重してもらえているかわかりますよね。
お話をお聴きしながら、りんさんがおっしゃったのは
このまま同居して破綻する未来は避けたい、何とか前向きな道を探りたい
ということでした。
素晴らしすぎる(泣)
ここまでしんどくなっていると、投げやりになり、現状を受け入れるしかない…と無気力になってもおかしくありません。でも彼女は、周りの知人たちが破綻しているケースを見て、どうにか破綻しない道を探りたい、とのことでした。(周りで、同じように同居&家業を継ぐ形で家族仲が決裂してしまい、家を出たケースを何件も見ている、とのこと)
この問題は「同居」にとどまらず「一緒に働く」ことも難しいことを示しています。価値観や快適さ、仕事観は長く生きている人ほど変化は難しく、「相手を変える」よりも「適切な距離をとる」ことが望ましいと言えます。
そこで、お義父さんに話すために「話すことを整理する=文章、パワポで準備する」ことと「距離をとるために別の仕事を探してみる」ことを提案しました。
実際にパワポを使ってプレゼンするかどうかは別として、話したいことをひとつひとつ整理することは大切なことです。それを持って話し合いに臨めば、勇気も出るし、意見を押し通されそうになったときに自分の気持ちを説明しやすくなります。話す流れをひとつひとつ書きながら整理します。
「別の仕事を探してみる」のは、今後の家計を考えれば家業だけでなく外にも仕事があったほうが安定すること、まだ若いうちに仕事のスキルを伸ばしておくことがリスクヘッジになること、自分の結婚前にしていた仕事をスキルアップしたいという思いがあること、などを
「同居・一緒に働くのが嫌だから仕事を探す!」のではなく、前向きな仕事探しの理由として挙げていきます。
仕事が別になれば、生活時間が変わるため別居の話もしやすいし、単純にお金の心配も少なくなります。
慣れない土地での就職活動は不安、とのことでしたが、近隣にあるいくつかの求人を一緒に見ながら、「ああ、できそうな仕事もあるかも…!」と安心されました。
話の最後に「そういえば、彼のきょうだいたちは、働き方とかお義父さんに反対されても最終的には押し通して、今も関係は良く、楽しく暮らしてます…!」ということを思い出されました。
「そっか、いったん話して、反対されても押し通してみるしか、やってみるしかないのかも」と話されていたのが印象的でした。
▼軸ラボリフレッシュを終えて
きっかけは同居問題でしたが、そこから「一緒に働く」ことの問題、就活の不安、と話は発展していきました。
問題は複数の要素が絡まっているので、軸ラボで一緒に整理すると、やるべきことが見えてきて安心するのかな、と思いました。
▼軸ラボを人に紹介するとしたら?
彼女は友人なので色々な話を普段から聴いていましたが、今回は「ちゃんと整理したい内容なのでお金を払って相談したくて…」と声をかけてくれました。ちょうどモニター募集をしていたため協力をしてもらいましたが、時間をとって整理整頓したい、というときには軸ラボでも、軸ラボじゃなくても、有料の相談サービスを使うことは有効だと思います。
心理カウンセリングでも、キャリアカウンセリングでも、そういった「相談するという文化」の裾野を広げていく助けになっているといいなぁと思います。
軸ラボリフレッシュ、まだサイトには掲載されていないですが、ご希望の方は1時間5,000円でオンライン相談を承ります。
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