Giri/Haji がおもしろかった!
作品名はご推察の通り、義理と恥から来ています。
なぜ、ローマ字なのか。
それは、制作がBBCとNetflixの共同で、監督がイギリス人だからです。
これは、義理と恥を体感的に知っている日本人からの視点ではなく、
イギリス人の視点から、義理と恥に象徴されるドラマの内容が表現されていることを意味しています。
ヤクザ
単純に内容を説明すると、ヤクザに入った弟と警察官の兄の話です。
ヤクザになる前、弟は人を殺してしまうのですが、弟思いの兄はそれをかばい、弟を逃します。
ひとまず問題は収まったように思えましたが、その殺人をきっかけに、あるヤクザの親分は弟をその一味に引き入れてしまいます。
そうしてヤクザになった弟は、日々を過ごしていくことになるのですが、、、
うん、書けば書くほどネタバレになるのでやめます。
面白いと思ったところ
まず一つ目は、映像構成が新鮮でワクワクするところ。
構成が新鮮というのは、
俳優は日本人が多いのだけれど、監督などのつくり手がイギリス側の人たちなので、
俳優陣はいつもの馴染みがあるのに、演出がいつものそれと違って馴染みがないということです。
これは、いい意味での馴染みのなさです。
例えるなら、
鯛の刺身を醤油で食べるのを当たり前だと思ってた日本人に対して、
カルパッチョというオリーブオイルをかけて食べる方法を提案するような感じです。
、、、笑
うまく説明できてるかな。
何が言いたいかというと、同じものでもそれの良さの活かし方はいろいろあり、
なおかつそれぞれの活かし方に価値があるということです。
馴染みのない活かし方に遭遇することで、その対象の良さの再発見ができるのです。
もっと、単純に気に入ったところ
映像の色味と、心理描写。
イギリスらしいなちょっと暗めの映像と、ちょっとダークな心理描写が気に入りました。
勝手なイメージですけど、なんかジメジメしてるんですよね。ウェット。
ウイットがウェット。笑
場面を盛り上げる効果音。太鼓の音。
良いすねえ、日本ぽくて。
演出というか、描写はイギリス的だけど、効果音や俳優は日本人。このバランスが最高です。
イギリス警察、女性刑事のグラスゴー訛りの英語。
イングランドの英語と違って、なんか可愛いらしく感じました。
個人的な意見ですが。