関係ない人だからこそ話してみよう
こんにちは。
自己分析理論協会の森です。
以前に「声仏事を成す」という記事を書きましたが、私の体験で声に出してみて良かったと感じることがありましたので、今日はそのお話しです。
カバー写真は仙台の中山大仏です。
話を聞いてくれるところは案外たくさんある
仕事や家庭の問題があった時にどこに相談しますか?
相談内容によって相手は変わってくるかと思いますが、多くの場合、相談したいと言うよりは「自分の決定が妥当かどうか答え合わせをしたい」とか「どうしようもない事だとは分かっているけどとにかく話を聞いて欲しい」という類のものではないでしょうか。
別に記事でも「ジョハリの窓」の話題が出ていたと思いますが、友人や家族や同僚に相談した場合、相手の心理に認知バイアスが働いて「あなたは○○なのだから」と偏ったアドバイスをもらう事があります。
そんな時は自分の住んでいる市町村のHPを開いてみてください。
各市町村のHPには子育て支援、創業支援、補助金、助成金、街づくり等など様々な相談に無料で応じてくれる仕組みがあります。
相談内容や対応してくれる相談員によって差はありますが、行政の相談員は初対面ですので、あなたが何に悩んでいるかを知りようがありません。
つまり、知らない人だからこそ問題を決めつけずに整理できる可能性が高いということです。
共感者を作ったほうがいい
実は私も自分の法人設立の為に、市町村や県のいろんな窓口を利用しています。
上記のように相談員のキャリアや経験則によってアドバイスの方向性が違うことが複数回のメンタリングを受けて分かりました。
先日、とある相談員に以下のようなことを言われました。
「あなたの事業の哲学や社名の由来に対して、サービス内容が事務的すぎる気がする。HPや会社概要など見えるところに今してくれた話を伝わるように書いたほうがいい。」
「共感者を作った方が良い。収支計画書だけでも出資者は集まるかも知れないけど、共感して応援してくれる人は求めないと出てこない。共感と応援以上に周りの信頼を得ることに寄与するものはないよ。」
対応してくれた相談員はその場でやり方を教えてくれることはせず、フェーズ毎の相談先や処理をする順番を教えてくれました。
「○○の実績がある□□会社の★★さんと言う方がいるから紹介するよ。いま連絡しておいたよ。森さんと感性が似てる人だからいろんな意見をくれると思う」といろんな選択肢を提示して頂きました。
私の職業柄、相手に分かりやすく伝わるように心掛けていますが、それでも話をしないと伝わらないことがありました。
もし、かつての会社の上司が相手だったら、理由や根拠を尋問されても答えられなかっただろうなと思います。
まとめになります。
我々も行政の相談員も人がどんな悩みを持っているかなど想像もつきませんし、知りようがありません。
相手が何も知らない人だからこそ、その人に伝わるように説明しようとする工程が自身の課題を言語化することに繋がっていきます。
状況を知りもせず「あなたの助けになりたい」などと言って近づいてくる方は一体何を知っていて私の何を解決しようとお考えなのかと聞いてみてください。知りもしない相手の事を心配することなど出来ないのですから。
是非、県や市の窓口に問合せをしてみてください。相談相手は1人ではないので、多くの窓を開くことで自分の課題が研ぎ澄まされていくと思います。
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