アントシアニン系色素で色変わり実験で思ったこと
アントシアニン系色素で色変わり実験で思ったことがあったので、
書いておこうと思います。
そもそも、色変わり実験なんて言う、あいまい?な言葉がいけないのかもしれませんが…
それは、最後に記しますね。
アントシアニン系色素は、ムラサキイモ・紫キャベツなど身近なものが使え、色素自体の色の変化も幅広い?ので、皆さん良くされる実験ではないでしょうか。
さらに、色変わり実験で使われる、酸やアルカリは、身近なものが使えるので、お手軽だし、どうしてそれがそういったことに使われるかという説明もできて、いいですよね。
たとえばざっと見つけたおうちにある酸性やアルカリ性のもの。
案外ありますね。
ちなみに、押しの紫色色素はこちら!
いつでもどこでも、すぐ用意ができます。
紫色色素の色変わりでは、このくらいの色の変化が体験できます。
※補足:上記の商品は、販売中止のようです。
上記画像のリストくらいの身近なものを、紫色色素に加え、色の変化を見るのは、おそらく問題ないと思うのですが、
下記の身近なものの中には、注意しないといけないものがあります。
たとえば、パイプユニッシュです。
パイプユニッシュに、紫色色素を入れると、
紫色だった水溶液が、黄色や無色っぽく変化します。
ちなみにパイプユニッシュは、強いアルカリ性です。
ジョンソン株式会社さんのサイトより
5番目の画像と酸アルカリの並べ方が反対になっていますが、
下の画像の右の試験管(パイプユニッシュを入れたもの)は、透明になっています。
これが、「紫色色素での、酸アルカリの色の変化!」
と言ってしまうと、ちょっと違うのではないかな?と思うのです。
下記のキリヤさんのサイトがいいと思うのですが、
紫色色素は、アルカリ性のものと一緒になると、青色へ変化をします。
今回のパイプユニッシュでは、黄色というか透明です。
この透明っぽくなったのは、パイプユニッシュのアルカリ性の性質が強く、その反応性の強さから、紫色色素自体が、壊されて、透明になったのだと思います。
最初に、「色変わり実験というあいまいな言い方」と書きましたが、
色素を指示薬として使った、『色変わり実験』では、可逆反応であることが前提です。
実際、パイプスルーを紫色色素の水溶液に入れて、無色になったところに、酸性のものを入れても、色が戻ることはありません。
色素が壊れているのです。
同じように先の画像にある、アルカリ性のカビハイターの場合は、少量では、青色になりますが、多量に入れるとやはり無色になります。
以前、KUBOさんも、下記の画像を挙げて、紫色色素を使った色変わり実験では、こんな色の変化があります!
と書いていましたが、
これは、よくないなと思ったので、この記事をアップしました。
ちなみに、可逆変化ではなくって、ただ単に、アントシアニンの色素が
強アルカリ性のものと一緒になって、透明になった!
だったら、OKかも知れませんね。
ちなみに、お手軽に色変わり実験を行うには、色変わりをためす実験器具として、
卵パックを使うことも多いようですが、
下記のようなカットできるアイストレーがいいですよ。
さっと洗って再利用できるし、何より、白なので、色の変化もわかりやすいです。
下記でご紹介していますよ。
また、
マヨネーズのようなドロッとしたものや灰のような透明でないものの場合、メラミンスポンジを使ったこともあります。
しみこんだ色で判断できるので、いい感じだったのですが、
メラミンスポンジ自体が、アルカリ性だったようで、それが少し注意点です。
下記でご紹介しています。
ちなみに、おうちにある、色変わりに使えるものはこちらです。
このネタは、筆者の書籍でもご紹介しています。