「コロナ禍に興ったお茶のリプレイス」岩本宗涼#WORKandFES2021
コロナ禍に興った お茶のリプレイス
なんだか最近、ノベルティやギフトとしてお茶を贈りたいという相談をさまざまな企業から受けるようになっています。どうして? コロナ禍で在宅勤務をする人が増えたから。オフィスで働いているときは、出勤・退勤が仕事のオン・オフを切り替える役割を担っていました。ところが、在宅勤務だとそういうわけにもいきません。場合によっては、仕事とプライベートの境界が曖昧になって長時間労働化してしまうことも。そこでオン・オフを切り替えるスイッチとして、お茶を活用しようというわけです。
でも、なぜお茶が選ばれるのでしょうか。ある企業の担当者に話を聞いてみると、エナジードリンクやコーヒーは「もうひと踏ん張り!」という暗黙のメッセージになってしまうので避けたいというのです。そう言われてみると納得。エナジードリンクやコーヒーに入っているカフェインは、交感神経を活性化させて覚醒を促します。だからこそ、これまでは疲れた身体に鞭を打って仕事に励む企業戦士たちの強い味方だったわけです。
しかし、近頃はウェルネスやウェルビーイングが話題になる機会が増えていることからもわかるように、自分を労る潮流が高まっています。その結果、企業側にも従業員に無理をさせない仕組みづくりが求められるようになりました。働くことよりも、休むことに重きが置かれるようになっているわけです。
そうした点を考慮すると、お茶はとても時代にマッチした飲み物といえます。というのも、お茶に含まれる成分のひとつであるテアニンは、副交感神経を活性化させてリラックスを促すだけでなく、睡眠の質を向上させるともいわれています。また、“お茶を淹れる”という行為自体が日常に点を打つ役割があるので、気分を変えたいときに最適です。
ちなみに、お茶は淹れるときの心の持ちようによって味が変わるといわれています。どれくらいの温度で淹れるのか、どの位置からお湯を注ぐのか、何分くらい蒸らすかといった諸条件が大きく影響するからです。だから、忙しいときは雑味が多くなるし、生活に余裕があるときは丁寧な仕上がりになります。
自分自身の状態を示すバロメーターにもなるので、日常のなかにお茶を飲む習慣を組み込むと、もしかしたら自身の生活に対する意識の向け方が変わるかもしれません。ということで、もしよければこれを契機にぜひお茶のある生活を!
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