ハグ


仕事に嫌気が差し、全部捨てて職場を後にし、好きなお店に行けた。
思ったよりは遅い時間になったけど。

お店に着いたら、女将が私に会わせたい人を呼んでいて、私が着いたときにはその人はベロベロだった。
馴染みのお店ではあるが、私は古くからの恩人(異性の歳の離れた恩人から友人になってしまった人)と今日お昼くらいに急にそのお店に行こうとなったので、まさかそんな人が待ってるなんてって感じで対面した。

とにかくその人はベロベロで、なんの会話もできなかった。
大人になってからプライベートでのご飯で出くわした人史上No.1のベロベロ!
勝手にこっちの会話に入ってくるのにトンチンカンなことを言うし、身振り手振りははちゃめちゃ。
フラフラだし、唐突にお金は持ってるとか言う。
お金持ってると自分で言う人に初めて出会った!!
それっていくらくらいを言うんだろう??
なんでそんなこと今言うんだろう???
ってめちゃくちゃ面白くなって、とにかくみんなで爆笑した。
本人は1ミリも気にしてなさそうで怖さと生命力を感じた!

その人もいつもこんな感じではは無いのかもだけど、ちゃんとおうちに帰れたか心配になる人はなかなか色々難しいよなーと改めて思った夜となり、わたしは恩人の有り難みを初めて感じましたとさ。

ただのおじさんじゃなくて、ちゃんとしたおじさんだったんだな。
そして女将はいつなんどきもチャーミングで、美味しいご飯とお酒で待っててくれる。
最高なことに揺るぎなし。


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