工業製品と作品の違いとは

今の時代は本当に情報があふれていると思う。

このnoteというプラットフォームだけでも、
本当に多種多様な内容の記事であふれており、
そのクオリティはその他の媒体に比べてとても高いものが多いと思う。

ただ、その中でも私が魅力を感じ定期的に読ませて頂いているものには
共通点があることに気付いた。

それは、その人のテーマと体験に根差しているものであるということだ。

言うなれば、その記事を読むことで、
その人の人生で大事にしているテーマが伝わり、
それに対してどのように向き合っているか、
さらには自身の経験をどのように記事に反映させているか
という点にコンテンツとしての魅力を感じているのだ。

よく、ライティングの教材などでは、
「ストーリーに力が宿る」と言われている。

ハリウッド映画などでは、「神話の法則」というフォーマットが
用いられていると言われる。
スターウォーズなどはその代表例であろう。

このように、ストーリー性がそのコンテンツにあるか否かというのは、
映画であろうが、一個人の記事であろうが共通しているのではないか。

このことを踏まえて改めて色んな記事を読み比べてみると、
なるほど、確かにその作者のストーリーが込められているものと
そうでないものとでは、こちらが引き込まれる度合いが違うようだ。

ある記事では、確かに書いてあることは勉強になるし、文章の体裁も整っているのだが、どうも「また読みたい」と思えないものがある。

それはやはり、ストーリー性を感じないからである。

いってみれば、工業製品的に一定水準の品質が約束された
そつのない作りとでもいおうか。

これは今や生成AIが得意とする作業ではなかろうか。

一方で、文章自体はクセがあったり、ところどころ誤字脱字など
完璧ではない部分があっても、

その人自身の人格がそこに込められているような、
そしてその人の人生を垣間見えるような、
記事だとやはり心惹かれるものがある。

それは、工業製品にはない一点ものの作品が持つ魅力ではないか。

だから、私自身も不器用でも作品のような血の通った記事を
書いていきたいと思う。

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