2021夢日記 巨大なハンバーグパテ ji-jyo 6月13日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢はちょっと驚きの展開だった。
始まりはどこか食品加工の工場にきているところだった。
『面白いものをお見せしましょう。これは我が社の企業秘密です。』
そう言って工場長は僕を工場の奥へと案内してくれた。
そこにはテニスコート程の大きさがあるステンレスの板のような物が置かれていた。
『何をする場所なのですか?』
『ここは我が社自慢の巨大パテをAIロボが自動で製造しています。』
工場長が真っ赤なスイッチを押すと、イメージ通りの機会的な声で、
『パテ製造を開始します。』と聞こえてきた。
赤いパトランプとともにブザー音が鳴り響いたかと思えば、頭上からは大量のひき肉が降り注ぎ、続いて大量の玉ねぎも降ってきた。
『見ててください。今からあのパテの種を自動で直径1mに成形します。』
自動で? いったいどうやってあんなに乱雑に置かれた種が成形されるのだろう。
興味津々で作業の行方を見守っていると、ステレンス板の周りから何やら大量のルンバのようなロボットが姿を現した。
ロボットたちが縦横無尽に、自らの意思で歩き回る。自身についている羽のようなもを動かし進むと、種はあっという間にきれいに混ざり合った。
『いやー便利なロボットですね。』
僕が感心していると、
『すごいのはここからですよ。』
工場長がそう言うと、次はきれいに1列に並び出し、寸分の狂いなく1mづつのパテを次々と成形していった。
今はこんなに優秀なロボットがいるのか。これは人間が働かなくなるのも時間の問題かもしれない。そんなことを考えていると、あんなにあった大量のパテは、もうほとんど成形し終えてしまっていた。
ああ。でもやっぱり全てが完璧とはいかないようだ。恥の方に混ざり切らなかった玉ねぎのみじん切りが残っている。あれはどうするのだろう。破棄されてしまうのだろうか。
『彼らは何一つ無駄にはしませんよ。』
工場長は僕の心を読むかのようにそう言った。
無駄にはしない? どういうことだろう。
ほぼほぼ作業が終わるとロボットたちは大半が作業場から離れて行ったが、数台残ったロボットは残ってしまった玉ねぎをかき集めるとパテの上に乗せ始めた。
すごいな。そこまで出来るのか。でもとりあえず乗っけたって感じだな。あのパテだけ玉ねぎが混ざり切ってない感がちょっと微妙だけど。
『ふふふ。』
工場長はいきなり鼻で笑いだした。
僕が考えてることがまるでお見通しのようだ。
再びロボットに目を向けると、パテに上ったロボットは浅く穴の筋を作り、玉ねぎを器用に中に埋め込んだ。
君たちは完璧なんだね。そう思ったあたりで今日は目が覚めた。
すごい光景だったけど、工場長に鼻で笑われたことがちょっと気に障る朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 5月夢日記 ~ji-jyo~】