『ファミレスを享受せよ』 20241226
『ファミレスを享受せよ』とは、「ムーンパレス」というファミレスを舞台に、いろいろな人と話すゲームです。1周目をクリアしたのでその感想を書いていきます。
⚠️ネタバレあり⚠️
本当にネタバレなしでやった方がいいですよ。
あなたにファミレスを享受する気が少しでもあるなら、この先は見ないでください。
登場人物
・王様
プライド高いのかな？と思っていたけどそんなことなかった。自分にもかなり優しくしてくれるし、他の人にも優しい。最後の方に「信頼している人に渡せ」と言われていたものをこちらに渡してくれて、それが嬉しかった。
体験談を交えて深いことを言ってくれる。「他の人と無理に仲良くする必要もない」とか。あと、女性だったんですね……。
この人が物語の鍵を握っているのは分かった。最後の方に「王様の記憶を〜」「王様との約束〜」みたいなことを言われたから。でもあんまりよく分かんない。
・ガラスパンさん
最初は落ち着いたお姉さんという印象を抱いた。けどラテラさん？がいなくなったことで取り乱していた時期もあったと知り、今は冷静なんじゃなくて諦めているだけなんだろうな、と思った。
彼女がしてくれる雑談では、飼っていたインコの話が好き。意外と怖いものとか苦手なところとか、知れば知るほど可愛らしい人だと思うようになった。
ラテラさんが結局誰で何故消えたのかは分からなかった。同棲している友達って言ってたし、相当仲良い人なんだろう。
・セロニカ
作中で一番好きかもしれない。節々に頭の良さを感じる。本読むのが趣味って言ってたし。
あと主人公とちょっと似てる気がする。なんかどっちも空っぽっていうか……(悪い意味ではない)。
彼が話してくれたことでは、同僚と火事の焼け跡を見に行った話が好き。「同僚が煙草を吸ってることを知らなかった」っていうオチがすごく良い。「自分はこの人の一つの側面しか知らないんだな」と思わされること、あるよね。
・ツェネズ
姿が見えないから、最初男性かと思っていた。女の子だった。ツェネズは後半からしか姿を現してないから、あんまり分からない。「外が怖い」っていうのは嘘？結局この子が黒幕？よくわからん！
好きなシーン
主人公が何万年もかけて、16桁のパスワードをローラーするシーンが好きでした。時間の壮大さとムーンパレスという場所の異質さを感じられて。
みんなが途中途中話しかけてくれるのも嬉しい。王様、9桁までやったなら先教えてくれよ！と気持ちと、TRPG私もやりたいんだけど……という気持ち。
おわりに
なにも回収されてないし、真相も全然分かっていないので、近い内に2周目やります。ここまで読んでくれた人ありがとう！
追記(12/26)
2周目クリアしました！
・王様
クラインと会えたみたいでよかった。
過去、最後まで王としての使命を全うしようとしていてかっこよかったな。望んで王になった訳ではないのに。
・ガラスパン
ラテラ、存在しなかったんですね……。イマジナリーフレンドみたいな感じなのかな？
主人公と仲良くなったみたいで嬉しい。仕事は大変かもしれないけど、ムーンパレスにいた時みたいに諦めて生きている感はなくて良かった。
・セロニカ
セロニカも月の住人だったのか。しかも処刑人。最後までかっこよくて優しい人だった。セロニカもセロニカで、クラインのこと友人として大事に思っていたんだろうな。
・ツェネズ
一貫して怪しかったけど、悪い子じゃないみたいで安心した。先輩？に迷惑かけたくなかったんだね……。新人なのによく頑張ったよ……！
いいゲームでした！
ガラスパンの「なあ君、ファミレスを享受せよ。月は満ちに満ちているし、ドリンクバーだってあるんだ。」というセリフが好き。あと、セロニカの「王はファミレスにいた」も。
みんなもファミレスを享受せよ。