AIの音声入力がすごい? 未来の技術マガジン 自由研究
歴史上、音声入力(口で喋ったものが、文字として出力される)はずっと便利でした。反面、誤字や脱字などの精度に問題があり、イライラしていた人も少なくないかと思われます。
ちょうど今、AI技術(人工知能)大流行中でありますが、おそらくこれはAIのおかげであろうという能力を感じています。
「日本人が奴隷にならないために」という文章を音声入力したとき、最初の画面上では「日本人がトレーにならないために」と出ました。
あらら、途中の発音がよくなかったのだな、と思うわけですが、文章の中程ですから、訂正するにも面倒なところです。しかし、1秒、2秒そうやって眺めていたら、突然ヒョコっと「トレー」が「奴隷」に代わってくれました。
なぜAI導入がメリットに? チャットの技術
AIのチャット(ChatGPTなど)を利用した方はご存知の通り、こちらが投げかけた問いかけに対して、スラスラと返答の文章が出てきます。
「私は、人間と同じように感情や感情を体験することはできませんが、人々が情報を探し、理解できるように支援することに喜びを感じています。」
このような文章において、「私」の後には、「は、が、を、に」などつく確率が高く、「私は」の後の「人間」には、「私は、人間は」という「は」がつく確率は少ないなどの法則(文法)を、AIは理解していると思われます。
そうなると、「日本人がトレーになる」確率は低く、それよりも、「ああ、”奴隷”と言ったのかな」とAIが理解したのではないでしょうか。
文脈、言葉の前後を理解し、単語をチョイスしてくれるのだとしたら、それはものすごく助かります。今のこの文でも、「文脈を理解」の後にたとえ「ダンゴ」と聞こえたとしても、その後ろまで聞いたところで「ああ、ダンゴではなく”単語”ですね」と、AIに気づいて欲しいわけです。
逆に、と言いますか、もし今、私が踊りの話をしていたならば、「単語ではなく、タンゴ」が選ばれる。
それこそが、「知能」であると思われ、ますます便利な世の中になっていくのだと考えられます。
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