黒澤常三郎ギター
知る人ぞ知る、黒澤楽器の創業者が作ったギターが手元にある。
正統派クラシックギター。表面に傷があったりして、決して状態が良いとはいえないし、高価というわけではないが、お気に入りなのだ。
なにが良いかと言えば、とっても弾きやすくて、つま弾きギターにはうってつけの一本。
軽く弾いても音が前に出てきて、半世紀近く前のギターとは思えない。
ナイロン弦の柔らかさは、ウクレレもギターも同じで、和みます。
鉄弦とナイロン弦の違いは大きいが、材質の違いはどうなんだろう。
ハカランダが良いとか、スプルース単板が良い、さらに日本人は黒檀の指板が好きとか、雑誌やらネットなどに書いてあるが、そんなに大きな違いがあるのかなあ。
耳鳴りがするので、わからないだけかもしれないが、まずは弾きやすさが一番だ。いくら高くても、なんか弾きにくいなあというのは、遠慮する。
それからいけば、このギターは、抱え心地良く、音のバランスが良い。
黒澤常三郎ギターを手にしてから、ハカランダのギターは、出番が少なくなった。
たしかに高音の違いなどはあるが、コンサートをするわけでもない。
遊び相手は、気が合って、楽しくて、疲れないほうがいいに決まっている。でも、ハカランダも良い音するのよね。って、どっちやねん。