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ロックなクライミングから50年

今日も、白黒フィルムのスキャンに夢中の一日。
ゴミや傷を気にしていたら、スキャンが進まないので、目録作成的に、先ずはひと通りスキャンしてみようと、がんばってみる。
腰が痛くなるし、目は疲れるし、裏表を間違えるし、それでもめげずにスキャンを続けていると、懐かしすぎる写真が画面に出る。
思わず見入ってしまい、どうしても手が止り、拡大してしまう。

今日は、偉大なる先輩への追悼の思いを込めて、投稿してみよう。

近場の岩場でトレーニング中の先輩
みんなに見られているので
照れております


柱状節理でできている猿岩には、沢山のルートが拓かれている。
フリーで登れるようなルートから、アブミを使って登るオーバーハングのルートなど、テーマを持って登れる、岩手では数少ない、クライミングのメッカだった。

柱状節理のオーバーハング帯
左からダイレクトに登ろうか
右に抜けて早く終わろうか


特に、釜石岳友会が開拓した中央カンテのルートは面白かった。
真冬に登って、猛吹雪となり、壁に閉じ込められたこともあった。
夏山、冬山、ロッククライミング、雪壁登攀と、新しい登り方が表れるので、装備を揃えるだけで、給料の大半が飛んで行った。
さらに、北アルプスに遠征となると、旅費やら新たな装備などで、ボーナスも飛んで行った。

ハーケンがガッチリと効いてる
ラストまでもう少し
余裕の笑みが零れる先輩


そんな時の写真である。
仕事時間以外は、山にのめりこんでいた、夢見る男の眼をしている。
夢の中で、もう一度一緒に登ってみたいなあ。

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