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クマの鳴き声は「クマ」?

今年は雪も降らないし、気温も高いので、そろそろ熊が冬眠から目覚めるころだ。
いや、冬眠しないで、その辺をウロウロしている熊が、テレビで放送されていた。
山深い渓流で岩魚釣りをしていると、クマにあうことは何度かあった。
川を挟んでにらめっこして、ガン飛ばされて、後ずさりして逃げたこともあったし、藪からフォンフォンというか、ガフガフみたいな音がするので、笛を鳴らして、叫び声をあげて、涙目になって恐る恐る通過した時もあった。
猟師と知り合いになって、肉を分けてもらったこともあった。
今で言うジビエだ。言うほど旨いもんだとは、正直思わなかったが。
山を歩いていたら、頭上からクマが落ちてきて、クマも人間もビックリしたという、話を聞いたこともある。

ミズナラの木に熊棚を作るらしい
上ばっかりみているわけにもいかないが


クマは木の上にいることが多いので、怖いと思って下ばかり見ていると、上からクマに見られているらしい。
それよりなにより、散歩しようとして玄関を出たら、クマが先に散歩していて、危うく腰を抜かしそうになったこともあった。
そんな身近なところにいるクマだが、クマの鳴き声を聞いたことがない。
クマに限らず野生の動物は、無駄に鳴いたり吠えたりしないだろうが、猟師に聞いても、クマの鳴き声ははっきりしない。

あおの太いブナの陰にクマがいるかもしれない
そんな時は熊スプレーの出番だ
まだ一回も使ったことはない


手元にあった「北アルプス動物物語」という本の、クマのページをめくってみたら、なんとクマは「クマ」と鳴くと書いてある。
クマと鳴くからクマになったなんて、信じられないような、面白いような。
じゃあタヌキはタヌキと鳴くのか、兎はウサギと鳴くのか、それは無いでしょう。だって、鹿はシカとは鳴かないし、馬もウマとは鳴かない。
SNSでクルクルしてみたら、どうやら「クマ」説も有力らしい。
メスとオスでは鳴き声は違うのだろうか。
興味は尽きないが、かといって山や渓谷で聞きたくないし、謎はなぞのままのほうがいいのかな。
と言いながら、クマへの関心と興味は尽きないどころか、ますますのめりこんでしまう、今日この頃なのです。



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